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2022年1月23日 蔵王・瀧山氷瀑
蔵王山
奥羽山脈中南部にある山で、山形県の山形市、上山 (かみのやま) 市、宮城県の柴田 (しばた) 郡、刈田 (かった) 郡にまたがり、おもに安山岩の成層火山群の総称。蔵王連峰ともいう。主稜線 (りょうせん) の南北延長は約30キロメートル、最高峰は熊野岳(1841メートル)。澄川 (すみかわ) ―難場 (なんば) 沢を境に、北蔵王と、生成のより古い南蔵王に大別され、一般には北蔵王を蔵王山とよぶ。北蔵王は、熊野岳、刈田岳(1758メートル)、馬ノ背などの連なる外輪山が火口湖御釜 (おかま) (別名五色沼、直径約360メートル、水深約40メートル)と中央火口丘の五色岳(1674メートル、噴石丘)を抱く複式火山である。
"蔵王山", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-02-23)
週末になると風が強くなり天気が荒れるのは冬の東北あるあるだと思う。
コンディションが悪い中遠征する気も起きないので、大人しく地元の蔵王に狙いを定めた。
今年も樹氷原と蔵王アイスガーデンを見に行ってもいいかなとも思ったが、せっかくなので今まで見たことのない氷瀑を訪れてみたい。
前々から気になっていた蔵王瀧山の氷瀑をチョイス。
登攀対象というよりは観光対象の小ぶりな氷瀑だが、しっかり裏見も出来るくらいに育っているらしい。
山形ICを降りて「西蔵王牧場」へ向かった。
行程
ログ・YAMAP
瀧山氷瀑 / kuzumisawaさんの瀧山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
・スノーシュー・ストック
・ハードシェル・ソフトシェル
・水1.5L・行動食
・撮影装備一式
蔵王・瀧山氷瀑
09:30 駐車場
地元の蔵王だと少し気を抜いたため到着は遅く9時半。
車は多くすでに多くの登山客が出発しているようだ。
思っていたより瀧山氷瀑の人気は高いみたいだ。
09:45 西蔵王放牧場
トレースを辿り西蔵王の雪原を歩いてゆく。
雪原には無数のトレースの跡が刻まれていた。
雪質はド・パウダーで、締まったトレースを辿るだけではもったいないほどだ。
パウダースノーの感触を足で楽しみながら進む。
10:15 枝沢へ
トレースは無名の枝沢に伸びている。
ここからは砂防ダムを越えながらひたすらに枝沢を詰めてゆく。
枝沢を10分ほど歩くと瀧山(りゅうざん)氷瀑が見えてきた。
10:25 瀧山氷瀑
形状:氷瀑
瀧山氷瀑に到着。
落差は25mとされているが下部は雪に埋もれており、見えているのは20mほどだろうか。
氷柱は空気を多く含んでおり青色が強く、黒々とした岩盤に良く映える。
滝裏を覗くと不動明王が祀られていた。
滝の裏に入ると氷瀑の青は一層深くなる。
想像以上に氷が厚く、小ぶりでも立派な氷瀑だと再認識出来た。
氷瀑の流身を一周ぐるっと回り、瀧山氷瀑を後にする。
11:05 登山道に復帰
多くの方は氷瀑を見てピストンで帰るようだが、せっかくなので瀧山の山頂を踏んでから帰ろうと思う。
氷瀑から右岸の急斜面を登り「乳母神コース」に出る。
稜線までは斜面には腰までの新雪が積もっており、ここでのラッセルがこの日一番の核心になった。
稜線に乗ると青空が顔を出し、枝に雪を乗せた木々も光始めた。
稜線は斜度があり一歩一歩が辛かったが、距離はそこまでないためあっさりと山頂直下までたどり着いた。
朝にかかっていた雲は抜けてくれた。
蔵王熊野岳方面を見ると、あちらはまだ雲がかかっているようだ。
稜稜とした光景が見える。
12:22 瀧山山頂
瀧山の山頂に到着。北蔵王の峰々が美しい。
麓には山形蔵王のゲレンデが何本も見えている。
北蔵王を登ることはあっても、こうやって北蔵王を眺めることはなかったので少し新鮮だ。
氷瀑を見て帰ってもよかったが、この絶景に出会うことが出来てよかった。
13:30 下山
乳母神コースの稜線をそのまま下り、西蔵王牧場まで降り、下山完了。
このまま雪原を歩き車まで戻った。
冬に遠くの氷瀑を求めて遠征するのもいいが、今日のように地元の山で氷瀑を探したり、普段登らないコースを歩いてみるのも新鮮だ。
現状、地元の氷瀑で見てみたいのは宮城蔵王の「ブルーファング」くらいだがタイミングを逃したので、これは来年だろうか。
二口渓谷エリアにも足を伸ばしてみたい。