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安栖沢ゴルジュ
源次郎沢での怪我も少しずつだが治ってきて、そろそろどこか沢か滝に出かけたいところ。
そんな中でお声がかかったのが「安栖沢ゴルジュ」の遡行だった。
秋田駒ケ岳の岩手側に流れる安栖沢は東北でも有数のゴルジュを持っており、ネット上での記録は少ないものの、おそらく素晴らしい遡行になるだろう。
今回はポムチムと団栗林さん、mooreeさんの少数メンバーでの挑戦となった。
ネット上の写真ではいまいちその全貌がはっきりとしない安栖沢。
一体どんなゴルジュなのだろうか。
東北にそんなゴルジュがあったとは…
行程
- 07:00 林道崩壊手前
- 07:25 安栖沢入渓
- 08:47 安栖沢ゴルジュ
- 09:00 幅広5m滝
- 10:40 大釜5m滝
- 11:42 第2ゴルジュ
- 11:56 安栖沢10m滝
- 14:04 ゴルジュ出口
- 15:16 車に戻る
YAMAP・ログ
安栖沢ゴルジュ / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m)
YOUTUBE
2024年6月30日 安栖沢ゴルジュ
07:00 林道崩壊手前
道の駅「雫石あねっこ」を過ぎて少し秋田側に進んだところで林道に入る。
沢の近くでは林道が崩壊しているそうなので、いいところで路肩に車を停め沢に向かう。
林道と沢が近づいたポイントで斜面を下り入渓。
07:25 安栖沢入渓
入渓してしばらくはゴーロ歩き。
沢の大部分はゴーロなのでゴルジュに入るまでは言うことも特になし。
退屈なゴーロ歩きをただただこなす。
沢の大半はゴーロ歩きです
08:47 安栖沢第1ゴルジュ
沢の側壁が立ってきた。
ようやく安栖沢の第一ゴルジュに侵入した。
いきなり泳ぎのある小滝が出現。
しっかりと体温を奪われる。
09:00 幅広5m滝
我々の行く手を遮るように幅広5m滝が待ち構えいた。
自然の堰堤のようなこの滝は、誰も寄せ付ける気がないように見え、かなり見ていて格好いい。
しかし見ているだけではなく、この滝を登らなくてはならない。
セオリーでは右岸をトラバースだが、団栗林さんは流身右をせめるようだ。
右岸トラバース組はポムチムがリードし私が回収。
足もそんなに良くはなく、最後の振り子トラバースもなかなかスリリングだった。
流身右組も直登に成功。一つ目の核心は問題なくクリアできた。
かなり格好いい滝なので、この滝を見るためだけに訪れてもいいだろう
この滝まで難所はなく、帰路も問題ないと思います
10:40 大釜5m滝
広い釜を持つ5m滝が現れた。この滝が第二核心になる。
ここは記録では巻いていたが、高巻もかなり悪そうだ。
直登できないか団栗林さんが突入し、無事流身右から登る。
かなりヌメるのでフォローでも厳しい滝だった。
11:42 第2ゴルジュ
2本目の滝を越えると広河原になり、一度ゴルジュは途切れる。
またすぐに沢は狭まり、第2ゴルジュがスタートする。
入り口から見る限り側壁は高いが悪場はないように見える。
第2ゴルジュはナメが続いていて、秀麗な渓相だ。
深さと水量はあるのでへつって進むがラバーもしっかり効いている。
沢が屈曲した先に滝がるように見える。
安栖沢ゴルジュ、唯一の癒しポイント
11:56 安栖沢10m滝
ゴルジュの出口に落ちている10m滝が行く手を塞ぐ。
水流を横断すれば落口まで登れそうだが、水圧で滝つぼまで吹き飛ばされそうだ。
ポムチムとmooreeさんが偵察するも直登は厳しいとのこと。
少し戻り結局巻くことに。巻きも結構悪いので注意が必要。
14:04 ゴルジュ出口
巻き降りるとちょうどゴルジュの出口に降りる。
ゴルジュを抜けるとすぐ河原になっており、右岸の斜面から林道へ向かう。
第二ゴルジュは秀麗な渓相で最後の滝も絶望感があり、素晴らしいゴルジュだった。
15:16 車に戻る
林道に出る前にポツポツと雨が降ってきた。
林道を歩いていると雨脚が強くなってきたが、体が冷えて気持ちいい程度だった。
雨が気持ちいい
安栖沢ゴルジュは東北でも有数のゴルジュだった。
側壁は高いが暗いわけでもなく、難所もあるが絶望的な訳でもない。
ゴルジュ沢の少ない東北地方でなら、この安栖沢ゴルジュはひとつ選択肢になるんじゃないだろうか。