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京都府宮津 金引の滝へ
遥か昔に京都の金引の滝へ訪れた時の話です。
金引の滝はそこまで気になっていたわけではなく、京都旅行の最中に天橋立に向かう方向にあったから寄っただけでした。
というのも、当時の私には写真やデータや立地で見た金引の滝はあまり魅力的に思えなかったのです。
今回はそんな思いを一気にひっくり返された話です。
ヒトコト滝MEMO
地質は花崗閃緑岩になります。
幅広の滝で岩肌をなでるように滑り落ちる美しい滝です。
岩肌の黒と流水の白と木々の緑が目を楽しませます。
MAP
宮津駅
訪瀑は京都旅行の二日目でした。
朝一で京都駅から宮津駅まで高速バスを使い、駅に着いたのが11時前。
駅から滝までは 約2km、歩いて行ける距離ですが雪もぱらつく天候だったので実際には結構時間がかかってしまいました。
宮津高校の裏の団地に入っていきます。
駅から近い団地を登っていくのですが、団地の中からは全く滝の気配を感じることはできませんでした。
さらに歩くと少しずつ傾斜がきつくなり、水の匂いも強くなってきました。
村社を後にすると九十九折も終わり山に入っていきます 。
金引の滝へ
どうやら滝への道の一部が自然の道の一部になっているようで、かなり親切な道案内です。
しかし山に入っていくと看板がこんな姿になっていました…
少しずつ水の流れが見えてきたかと思うと到着です。
ちょっとした駐車場と簡易トイレがあります。
ここからは遊歩道を歩きます。
この日は日光が強くなく、森は鬱蒼としあたりは静まりかえっていました。
遊歩道
登ってすぐ金引の滝が見えてきます。
金引の滝
・形状:分岐瀑
・水系:大手川水系
落差40m幅20mの分岐瀑。
地質は花崗閃緑岩になります。
向かって右が男滝、向かって左が女滝となっております。
幅広の滝で岩肌をなでるように滑り落ちる美しい滝です。
岩肌の黒と流水の白と木々の緑が目を楽しませます。
朝の雨からか普段より水量は多く、水に勢いがありました。
分岐瀑の美しさは、水を分かつ岩の美しさにあると思います。
金引の滝は花崗岩の切れ目に滝が隠れるように流れ、岩肌をさらになまめかしく光らせます。
この滝にはかつて農民が一揆の際に滝不動尊に力を借り、滝を業火に変え藩主を改めさせたという伝説もあります。
全国各地の滝の伝説でかなり火とのかかわりが強いように思えます。
駅からも近く、山も深くないところにこれほど美しい滝があるとは思いませんでした。
自分の中ではかなりお気に入りの滝の一つになってしまいました。
あまり紙上のデータや写真で判断するのは良くないと反省しました。
滝から帰る際、毎回名残惜しくなるのですが、金引の滝はなかなか帰ることができませんでした。
天橋立に行くのやめようかと思ったほどです。
またあの黒と白と緑に会いに行こうと思います。