
Table of Contents
鳳鳴四十八滝
仙台の鳳鳴四十八滝といえば言わずと知れた観光地であるし、私もだいぶ前からその存在は知っており訪瀑したこともあります。
そんな鳳鳴四十八滝ですが、沢登りを始めてから「鳳鳴四十八滝はゴルジュの中を流れており、そのゴルジュは突破できる」との情報が入ってきました。
それならばその滝壺まで下りて訪瀑がしたいと思い、その水質の悪さにひるまず遡行をすることにしました。
ゲテモノゴルジュ「鳳鳴四十八滝ゴルジュ」にやってきたのはいつもの宮城メンバーのポムチム・団栗林さん。
そして新潟からやってきたWakaちゃんとKC。長野からはハタダくんが参戦しました。
おそらく今まで鳳鳴四十八滝ゴルジュに入ったパーティーでは最多でしょうが、このメンバーなら大丈夫でしょう。
鳳鳴四十八滝の駐車場に集合し、まずは広瀬川に降ります。
行程
ログ・YAMAP
鳳鳴四十八滝ゴルジュ / 葛見さわさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m)×2本
フローティングロープ(20m)
ライフジャケット
YOUTUBE
2025年6月22日 鳳鳴四十八滝
07:45 広瀬川入渓
鳳鳴四十八滝ゴルジュ突破の条件としては、広瀬川の水位がかなり下がってないと難しいかと思います。
今回は1週間ほど雨の降っていない渇水の時期にアタックしました。
セイコウ大橋から下降を始め、一回懸垂下降をし広瀬川に降り立ちました。
水はやはりお世辞にも綺麗とは言えませんね。
鳳鳴四十八滝ゴルジュに突入すると、いきなり川幅は1mほどに狭まります。
この区間が一番水流が強く、難所であると思いました。
ステミングをしながら先に進み、途中から水流をうまくいなしながら進みます。
想像以上の渓谷美にメンバーは大興奮でした。
わざわざ新潟・長野からやってきたメンバーも大満足のようです。
私も仙台の裏庭にこんな渓谷があったなんて思ってもいなかったです。
08:55 鳳鳴四十八滝・下段
長い瀞を泳いでいくと大きな滝壺に太い流身が流れ落ちていました。
鳳鳴四十八滝の下段です。だいたい落差は15mくらいでしょうか。
滝壺で唯一立てる棚は滝からの飛沫がもろに当たるのですごい迫力です。
右岸の側壁をロープを出して登りますが、ここのヌメりが半端じゃない!!
慎重にたわしでこすりながら進んでゆきます。
滝壺には美しい虹もかかっていました。
10:37 鳳鳴四十八滝・上段
側壁を登攀し、下段の滝を大きく巻くと鳳鳴四十八滝の上段が見えてきました。
こちらの滝は観瀑台からよく見られている滝で、幅広の6m滝です。
観瀑台を見てみると、滝を見に来ている人が見えました。
一応怪しい人間ではないことをアピールするため手を振ってみます。
振り返してもらったので大丈夫でしょう。
滝を越えると鳳鳴四十八滝ゴルジュの上部パートがスタートします。
上部は下部と違い一瞬で終わるほど短いですが、一手ものの突破ポイントがあるので注意が必要です。
鳳鳴四十八滝が目的なら、上部ゴルジュに入る前に脱渓することもできるので、それもありだと思います。
難所をボルダームーブで突破すれば、上部ゴルジュも終了。
あとは最後の滝を巻いて河原に降り立ちます。
12:00 脱渓
河原から団地の舗装路に抜け、あとは駐車場まで10分歩けば終了です。
突破に4時間かかったゴルジュも、脇の国道を歩けばあっという間に駐車場まで戻ってこれます。
宮城の沢の中ではかなり異質な鳳鳴四十八滝ゴルジュ。
観瀑台から眺めていた鳳鳴四十八滝を間近で見ることができる唯一の方法でもあります。
特殊な沢登りでしたが、県内での沢登りの中ではトップレベルの面白さでありました。
条件が良ければまた来年も行ってもいいな。
水質には目をつむりましょう!
