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雄飛滝・霹靂の滝・雷霆の滝 スッカン沢・桜沢の滝
八方ヶ原
栃木県矢板 (やいた) 市と那須塩原 (なすしおばら) 市、塩谷 (しおや) 郡塩谷町、日光市にまたがる、高原山 (たかはらやま) 東斜面の一部をいう。標高1000~1400メートル。初夏に咲くレンゲツツジの大群落で知られ、放牧が行われる。前方に広がる雄大な関東平野は限りなく続いて地平線を画する。矢板市と那須塩原市を結ぶ八方ヶ原観光道路が開かれている。
"八方ヶ原", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2025-08-10)
以前に栃木の苦土川大沢の左俣を遡行したことがあります。
今回はKCから、その時左俣を遡行したので今回は右俣を遡行しようではないかとお誘いを受けました。
もちろん自分も興味があったので、二つ返事で了承。仙台から栃木まで移動し、裏那須まで移動しておりました。
そんな折、トラブルが発生。
結局いろいろあり、この時間から苦土川大沢は難しいのではないかという話になり、行先を「スッカン沢・桜沢」へ変更することに。
スッカン沢といえば独特の青色を持つ「スッカンブルー」の名前で有名な沢でです。
名前はもちろん知っておりましたが、今まで行ったことはありませんでした。
スッカン沢には「雄飛の滝」が流れており、また隣の桜沢には「咆哮霹靂の滝」「雷霆の滝」が流れております。
今日は沢登りというよりは滝巡りの一日になりそうです。
ちなみに翌日に行った苦土川はF1から大雪渓で滝が埋まっており、2人して萎えて帰ってしまいました。
今年の雪渓はかなり長く残りそうです…
行程
YAMAP・ログ
スッカン沢・桜沢 / 葛見さわさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
動画
2025年6月7日 雄飛滝・霹靂の滝・雷霆の滝
09:45 山の駅「たかはら」
少し遅れましたが、八方ヶ原の山の駅「たかはら」からスタート。
スッカン沢と桜沢の分岐まで散策コースを使い下っていきます。
下りながら桜沢の雷霆の滝や咆哮霹靂の滝を横目に眺めますが、この滝はまた登ってくるときにゆっくり撮影することにしましょう。
スッカン沢はやはり独特な少し濁ったようなミルキーブルーの沢色をしておりました。
大蛇尾川の色も似た色をしていたことを思い出しました。
スッカンブルーの由来はこちらから↓
スッカン沢を流れる水は、場所によっては青白く見えます。これは、スッカン沢が高原山のカルデラ跡を水源とし、鉱物や炭酸等の火山の成分が多く含まれている水が流れているためです。そのためこの沢の水は昔、辛くて飲めないことから「酢辛い沢」等と呼ばれていました。この呼び方がなまって、今の「スッカン沢」となったといわれています。
11:00 雄飛の滝
落差:13m
形状:直瀑
水系:那珂川水系
スッカン沢を歩いていると1本目の滝の「雄飛の滝」が流れ落ちていた。別名は「夕日の滝」。
今までの優しかったスッカン沢の印象と一変し、力強く水を落としている滝で、好きなタイプの滝でした。
滝壺は青白く怪しく光っており、周囲の岩盤はぐるり我々を囲むように立っています。
左壁から登れるらしく2人で覗いてみますが、ロープを出すのも面倒なので散策道から巻いてしまいます。
11:20 仁三郎の滝
落差:10m
形状:直瀑
水系:那珂川水系
雄飛の滝の上段は少し幅広な仁三郎の滝が流れております。
別名「舞姫の滝」といい、仁三郎はこの滝を最初に発見した人の名前から。
流身の右から登れるが、岩が積み木のように重なっておりいつ崩れるかわからない怖さがある。
仁三郎の滝を越えたあたりで脱渓しました。
散策コースを使い、またスッカン沢と桜沢の出会いに戻ります。
次は桜沢を遡行していきます。
12:13 霹靂の滝
落差:20m
形状:分岐瀑
水系:那珂川水系
桜沢の出合からすぐに「霹靂の滝」が現れます。
2本の「咆哮の滝」と「霹靂の滝」が「咆哮霹靂の滝」として名づけられております。
写真の滝は「霹靂の滝」、隣の「咆哮の滝」の撮影は忘れてしまいました。
3条に流れている霹靂の滝。真ん中の流れが階段状になっているのでそこから登れます。
12:50 雷霆の滝
落差:20m
形状:分岐瀑
水系:那珂川水系
またその上流に雷霆の滝があります。
桜沢の滝は名前がいちいちカッコいい。
のっぺりとしているが迫力はある滝です。
1段目は楽に登り、2段目は流身右の細かいホールドを拾って登りました。
13:30 おしらじの滝
落差:6m
形状:傾斜瀑
水系:那珂川水系
雷霆の滝の上流のゴーロが長く、正直ここで脱渓してもよかったくらいでしたが、時間もあるしせっかくならということで「おしらじの滝」まで登ることにしました。
おしらじの滝は今までの滝で一番知名度が高く、滝壺の美しさで有名です。
しかし、この日は滝も流れておらず、流れがないからか滝壺も澱んでいたように見えました。
雷霆の滝も霹靂の滝も水は多かったように見えたのですが、こんなこともあるんですね。
おしらじの滝の散策コースに入り、遡行はここで終了。
あとは舗装路を歩いて山の駅「たかはら」まで戻りました。
沢登りというよりは滝巡りの一日でしたが、心も体も癒されました。
姿は残念でしたが、おしらじの滝も訪瀑でき、ある程度満足できました。
