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百四丈滝
滝巡りを始めて約7年ほどでしょうか
遂に秘瀑の王様「百四丈滝」に挑む日がやってきました
落差90mの究極の直瀑、滝巡りをしている人間なら一度は夢見る「百四丈」
かくいう私も百四丈の滝壺に立つ日を夢見た一人で御座います
白山に緑が戻ったお盆の三連休を使って、山ルートを使用し訪瀑してきました
事前準備
百四丈滝へは「沢ルート」と「山ルート」への二通りの道があるのですが、今回は「山ルート」を使用することにしました
沢ルートを選ばなかった理由ですが、もともと一人で行くつもりでしたので(結局はのぶ氏と二人の訪瀑になりました)、黒滝の巻きがある沢ルートは何かトラブルがあった際には対応が難しいと判断しました
山ルートは沢ルートよりも行程が長く、水場も少ないですが、難所はなく何かトラブルがあっても対応しやすいのではないかと
天池からのヤブ漕ぎと沢下りは渋いですが、GPSと事前準備があれば問題はないと思います
国土地理院地図から作成した行程図です
ざっくり測定の行程図なので距離が9kmないようなデータになっていますが(実際は13kmほど)、高低差についてはそこまでの乖離はございません
緩い区間も多いですが、厳しいところも多い印象です
山ルートが体力系とか修行系とか言われる所以ですね
衛星写真からのルート予想
稜線からまずは巨岩「四丈岩」まではヤブ漕ぎ
ここはルートなどなくひたすらに岩を目指すようです
四丈岩からは枯れ沢を降ることになるのですが、おそらくこのラインになると予想
実際はもっと内側を降ることになりました
2018年のお盆に滝ぺいさんが沢ルートで百四丈滝へ到達しております
YAMAP
ざっくりルート
・北陸自動車道は白山ICで降り、白山一里野温泉スキー場へ向かう
・離合も厳しい山道を進み山頂駅を過ぎたところにある登山道からスタート
・天池まではルートをなぞり、そこからはヤブ漕ぎと沢下り(2時間半ほど)
MOVIE
日時:2019年8月10日 目的地:百四丈の滝
4:50 駐車場
宮城から石川まで約650km、高速を使っても7時間はかかります
宮城で夕飯を食べ出発したのが9時過ぎごろ、石川に到着したのは4時前になりました
運転は交代交代し、なんとか睡眠時間を稼ぎます
白山一里野スキー場の林道をジリジリと登って行くと路肩に駐車スペースがあります
まだ車は一台もありません
お盆初日、白山に向かう登山客の一人や二人いてもおかしくないと思うのですが、少し不安になりながらも登山の準備を始めます
5:30 入山
五時半も過ぎると太陽も顔を出し始めました
それでもまだ夜間の冷えた空気が残っていてくれているのか快適な気温で歩いていきます
分岐点までは「加賀新道」、分岐点からが「加賀禅定道」になります
新道は特に難所はありませんが、急登と緩やかな登りが交互に待ち構えているので結構足にきます
7:15 しかりば分岐
ここから長い長い加賀禅定道が始まります
左手に沢を見下ろしながらの稜線歩き、太陽も高度を上げ、容赦なく私たちを照りつけます
振り返れば山
未だ標高は1600mもいかないくらいなのですが、それでも絶景
これで気温がもう少し落ち着いてくれれば言うことないのですが
8:30 口長倉
分岐から約1時間で口長倉に到着です
加賀禅定道、一時間歩けば山頂や避難小屋があるのでリズムを作りやすいのですが
如何せんこの天気です。こまめに休憩しないとすぐ熱中症になってしまいます
大休憩と小休憩を多めに取り歩いていきましょう
奥に聳える白山が見えてきました
今回は白山山頂まで行くことはありませんが、こう一度目に入ってしまうと登りたくなるのが人の性
ただ行くとしたら加賀禅定道は使いたくはありませんね
絶対、逆側から登ります
9:30 奥長倉避難小屋
当初の予定から30分遅れでスタートしたのですが、この避難小屋時点で遅れを取り戻せました
今日の行動予定ではかなり時間も余る予定ですので、小屋でしっかり休んでいくことにしました
中は掃除が行き届いており、ひんやりとした空気が気持ちよく長居をしてしまいました
10分だけと横になったら、二人とも爆睡
汗冷えで起きなかったらいつまでも寝てしまっていたかもしれません(目覚ましはかけていましたが)
体の熱も取れ、睡眠も取れ、なんだか体が軽くなった気がします
10:20 奥長倉山
小屋から出て、ちょっと登ると奥長倉山
1771mまで登りましたが、ここから20m下り一気に1968mの美女坂の頭まで登ります
太陽と戦いながらこの登りは辛い…
この急登を登ります
どんどん標高を上げていきます
ロープも所々出ますが、少し危険な箇所が多かったかと思います
登って、止まって、登って、休んで
11:15 美女坂の頭
地獄の登りが終わり「美女坂の頭」に到着
ここから天池までは緩い登りが続きます
11:50 百四丈滝展望台
展望台からの百四丈滝
やっとその姿を見ることが出来ました
究極の直瀑、秘瀑の王様、百四丈滝です
展望台まで届く滝音は想像以上のものでした
早く滝壺に行きたい気持ちが抑えられません
気温も上がり、雲が昇ってきました
太陽が隠れるのはいいのですが、これからのヤブ漕ぎがあるので少し心配です
早め降りてしまいましょう
12:45 天池
下降地点の「天池」に到着しました
ここで登山道とはお別れして、地獄のヤブ漕ぎが幕を開けます
天池の周りは高山植物が咲き赤とんぼが乱れ飛ぶ天国だというのに…
13:00 下降開始
写真の中央のから落ちる滝の頭が見えますでしょうか?
あの滝に向かう訳ですが、その前に手前の四丈岩までとりあえず下りましょう
ここから滝前まで400m弱下ります!
(左の赤丸が百四丈滝・右の丸が四丈岩です)
笹薮の高さは基本背の高さはあります
ところどころ低いところもありますが、全体の行程の1割もない印象
周囲の景色も見えないのでGPSを手に巨岩に向かいます
それにしても四丈岩が見つからない…
GPS的には近いはずなので、見晴らしのいいところを探し最終的に木登りをしました
ヤブの中に点在している木に登り四丈岩を発見!!
14:15 四丈岩
1時間15分のヤブとの戦いを終え四丈岩に到着
思いのほか大きく、枯れ沢の下からだいたい8mくらいでしょうか
それでもヤブから顔を出しているのは頭の3mくらいだったので、なかなか見つけることが出来ませんでした
枯れ沢はヤブもなく広いスペースもあるので小休憩
すると…
本来ならもう一本隣の沢から下降する予定でしたが、予定変更です
このピンクテープを100%信じていいかは疑問ですが一先ずこの沢を下ってみることに
枯れ沢をどんどん下っていくと、周りのヤブも薄くなり開けてきました
どこからともなく枯れ沢に水が注ぎ、沢下りになってしまいました
いつもの沢靴でなく、普通の登山靴なので気を付けながら進みます
百四丈の落口まで降りてきました!!
15:20 百四丈滝到達
遂に…
遂に…百四丈滝に会うことが出来ました……!!!
後編に続きます
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