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タカツコ沢
飯豊山
新潟、福島、山形3県の県境付近にある名山。磐梯朝日国立公園 (ばんだいあさひこくりつこうえん) に含まれる飯豊山地の主峰。標高2105メートル。山体は古生代の花崗 (かこう) 岩から構成され、壮年期的侵食を受けた険しい山で、頂上は準平原面をなす花崗岩の小平坦 (へいたん) 面をもち、地元民の信仰の厚い飯豊山神社(福島県喜多方市 (きたかたし) )の奥社がある。付近は高山植物の宝庫でお花畑になっている。表登山口は、赤谷から湯ノ平温泉を経て、北股 (きたまた) 岳―御西 (おにし) 岳―飯豊山で、尾根歩きの縦走コースの眺望がすばらしい。
"飯豊山", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-12-02)
東北に住んで長いのだが、実は飯豊連峰に足を踏み入れたことはなかった。
登山口までは自宅から車で3時間もかからないのだが、登山でも1泊2日になってしまうような山が多いのでなかなか手を付けられないでいた。
そんな中、矢櫃沢で一緒だった団栗林さんから沢のお誘いがあった。
飯豊のタカツコ沢、4~5級の沢が犇めく飯豊の中では入門レベルに位置づけされる沢だ。
ついに自分も飯豊デビューかと浮かれながら二つ返事で了承。
飯豊連峰の御沢登山口を目指す。
行程
- 06:54 御沢登山口
- 07:25 大滝への分岐
- 07:38 大白布沢
- 07:41 タカツコ沢
- 08:23 8m滝
- 10:05 ゴーロ帯
- 11:09 20m枯滝
- 11:23 上部スラブ
- 11:55 三国岳
- 14:15 下山・御沢登山口
ログ・YAMAP
タカツコ沢 / kuzumisawaさんの三国岳(福島県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ
YOUTUBE
2023年8月27日 タカツコ沢
06:54 御沢登山口
3時間ほどかけ、仙台から飯豊まで移動。
ここは御沢登山口、ここからタカツコ沢を目指してゆく。
車は多く、この時間でもそこそこ埋まっていた。
07:25 大滝への分岐
登山道を少し歩くと分岐が出てくる。
ここは「大滝へ」という案内に従い、左の沢沿いの道に入る。
大白布沢には20mの大滝があり、そこまでは道も整備されているらしい。
来年はこちらの大白布沢も遡行しよう
07:38 大白布沢
しばらく林道を歩くと大白布沢と合流した。
ここから入渓し、沢登りが始まる。
すぐにタカツコ沢への分岐があるので見逃さないように注意深く進む。
07:41 タカツコ沢
河原にてタカツコ沢への分岐の二俣が現れた。
右俣がタカツコ沢、左俣が大白布沢だ。
タカツコ沢の水量が少ないように見えるが、間違いはないようだ。
08:23 8m滝
飯豊の花崗岩が目立つ明るい渓相を楽しむことが出来るのがタカツコの魅力だろう。
ヌメりも少なく、快適に沢登りを楽しむことが出来る。
小滝も多く、10m未満の滝が頻繁に現れるが、どれも楽しく登ることが出来る。
この滝は少し厄介で流身を横断し落口を狙う。
水勢が強かったので、はじかれないように必死だった。
10:05 ゴーロ帯
花崗岩が美しい小滝ゾーンが終わると、沢はゴーロ帯に姿を変える。
このエリアが一番つらかった。何が辛いかというと、干からびるような暑さが辛かった。
風も、雲もなく、ひどい暑さにやられっぱなしの二人。
天然の水風呂を見つけては、体を冷却しながら先を目指す。
11:09 20m枯滝
この沢の核心、20m枯滝が現れた。
団栗林さんはここを直登、ホールドは思いの外あったようでスルスルと登って行く。
私は左岸の草付きから登ってみるも見事セミになる。
上からロープを出してもらい何とか登りきる。
ここは右岸のリッジからのほうが良かったかも?
11:23 上部スラブ
枯滝を越えると、そこには視界いっぱいに広がる大スラブが現れた!
先には稜線も、三国岳避難小屋も見える。
やはり詰めで飯豊の豪雪に磨かれた大スラブを登れるのがタカツコの魅力でしょう。
御神楽の新高ルンゼより傾斜は強い気がするが、難しいところはなく浮石にだけ気を付ければ快適に登ることが出来る。
30分ほど登ると稜線に近づき、ブッシュに入る。
山頂ももうすぐだ
11:55 三国岳
スラブを詰めてゆくと山頂直下にそのまま出た。標高1644m三国岳だ。
三国岳についた時にはガスが登ってきてしまっていた。
タカツコ沢の源頭を覗くと、ガスの中にうっすらと今登ってきたスラブが見えた。
三国岳で休憩をとったら、もう下山だ。
飯豊の雄大な風景を楽しみながら登山口を目指す。
切り立った剣ヶ峰の稜線はなかなかの高度感!
また山肌も美しく、所々に現れるスラブに目を引かれる。
飯豊の美しさに一発でやられてしまった…
14:15 下山・御沢登山口
下山途中からもタカツコ沢のスラブを見ることが出来た。
こう見るとかなり斜度があるようにも見える。
飯豊の入門沢「タカツコ沢」、小滝もあり、美しい花崗岩も見れ、そして詰めは大スラブ。
これは確かにおススメの沢だろう。
飯豊連峰、今回初めてそのエリアに足を踏み入れたが、俄然興味が湧いてきた。
まずは飯豊本山のピークを踏みたいと思う。
普通に登山道を使うか、沢から行くか、迷いどころだ。
沢ならビンカガクチ沢を登ってみたい!