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2020年9月5~6日 松見の滝・一段目まで
滝つぼ沢の滝の記事の続きになります。
仙台から北に350km走り、青森県に突入。
八戸から奥入瀬渓流に向かう途中で「滝つぼ沢の滝」に寄りながら、松見の滝を目指しました。
しかし滝つぼ沢の滝から奥入瀬渓流につながる林道は見事にクラッシュ…
仕方がないので102号に一度出てから松見の滝を目指したのでした。
102号線は学生の頃に何度も自転車で走った道です。
フロントガラス越しに眺める景色がいちいち懐かしく、車で走っているだけで車内の会話が進みます。
林道が不通だったためにかなり予定を押してしまっていますが、蔦沼林道終点から松見の滝は片道1時間半。
トラブルがなければ十分明るいうちに戻って来れる時間です。(フラグ)
松見の滝のアクセスは黄瀬川林道を使った片道3時間の林道歩きがメジャーですが、今回は蔦沼林道を使ったルートを選びました。
蔦沼林道を使ったルートは最近の情報がなくどうなっているのか一切分からないので調べてみたかったのと、片道1時間半なら撮影に時間が裂けると思い採用しました。
ヒトコト滝MEMO
林道の入り口から2時間半~3時間ほど歩き、滝前まで。
200mの岩盤を断ち割るように流れ落ちるダイナミックな三段の流れ。
右岸のブッシュ帯を繋ぎ高巻すれば、一段目の滝壺に出ることが出来る。
聳え立つ岩盤と広い滝壺は危険を冒した甲斐はあった。
MAP
ログ
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装備
・ハーネス・30mロープ1本・ハンマー・ハーケン・スリング・ATC
・沢靴・ハードシェル
・撮影機材一式(D750・三脚・広角レンズ・角型フィルター)
MOVIE
2020年9月5日 蔦沼林道
102号から103号に入り、八甲田山麓を登っていきます。
蔦温泉旅館手前から蔦沼林道に入ります。
暫くすると無慈悲なワイヤーが林道を封鎖しておりました…
何のための通行止めかはわかりませんが、南京錠もしっかりかかっていたので諦めるしかないですね…
松見の滝へは翌日に黄瀬川林道から目指すことにしました。
失意の中、蔦沼林道から酸ヶ湯を目指し走っていると…
今日は踏んだり蹴ったりです…
JAFに対応してもらうまで、1時間半ほど八甲田山麓で足止め…
松見の滝がぽしゃった時点では酸ヶ湯に向かい、明日登る予定だった八甲田大岳に向かう予定だったのですがその時間も無くなってしまいました。
今思い返しても、全てが全て裏目ったバッドデイだったなぁと思います…
酸ヶ湯に着いたのが13:30。
八甲田大岳の周回のCTが4時間。
酸ヶ湯のチェックインが17時なので、大岳には登らず小岳にささっと登り帰ってきました。
その後、酸ヶ湯にチェックインしそのまま千人風呂にIN!
千人風呂を堪能しつつ、明日の松見の滝アタックに備えます。
2020年9月6日 7:50 酸ヶ湯出発
昨日の曇天が嘘のような快晴!!
酸ヶ湯越しに大岳も顔を出しています。
もっと早い時間にスタートする予定だったのですが、結局8時前に酸ヶ湯を出発しました。
8:50 黄瀬川林道入り口
酸ヶ湯から1時間ほどで黄瀬川林道の入り口に到着です。
ここからは少し登りの区間もありますが基本的にはフラットダートを2時間半から3時間ほど歩き続けることになります。
ダブルストックは持って行った方がかなり楽だと思います。
9:00 林道ゲート
少し進むとゲートが出てきます。
ここから林道スタートになります。
美しい黄瀬川。
ゲート前に何台か車が止まっていましたが、そのほとんどが釣り客で黄瀬川で釣りを楽しんでいました。
10:00 林道分岐
1時間ほど歩くと分岐が出てきます。
ここは右に曲がり、橋を渡り九十九折を登っていきます。
10:40 コバヤシゲート
九十九折を登りきった後はまた緩い登り基調の道が続きます。
暫く歩くとコバヤシゲートが見えてきます。
ここはこのまま真っすぐ進んでください。
11:10 下降ポイント
さらに進むとまた進行方向にワイヤーが張られています。
進行方向から左手にある踏み跡から滝前まで下っていきます。
踏み跡が明瞭な道を20分ほど下っていきます。
どんどん滝の音が強くなってきました。
11:30 松見の滝
形状:段瀑
水系:奥入瀬川水系
松見の滝との3年ぶりの再会です。
滝つぼ沢の滝のもそうでしたが、最近の大雨で増水しているように見えます。
落差は90mと青森県内でも有数の大きさを誇っていますが、さらにデカいのが両脇の岩盤!!
特に右壁は200mもあり、広角レンズでも入り切りません!
その岩盤を断ち割るかのように流れ落ちる三段の流身。
泳ぐこともできる浅く広い滝壺。
3年ぶりに相対して、さらに好きになってしまいました。
左岸から一枚。
岩盤が水流に磨かれてこの地形が出来たことがよく分かります。
岩盤と岩盤の隙間からは青空が覗いています。
これだけ暑いと滝壺遊泳が気持ちいいです。
側壁をよじ登り自撮り。
この日は水量が多かったので、流身にはあまり近づかないようにしておりましたが、通常時の水量なら滝壺もすぐ足がつく程度なのです。
この日の壺の深さは多分2m以上ありましたかね。
滝前自撮り!
滝の大きさ、右壁のデカさが伝わりますでしょうか!!
滝前を楽しんだ後は、松見の滝の上段を目指します。
12:05 松見の滝・右岸
松見の滝の上段まで右岸から行けると聞いたので、ロープとATCを持って高巻をします。
2段目の落口の上までは難なく登れましたが、ここから下降ポイントまでのトラバースはかなり脆く、慎重に進んでいきます。
ロープを使い懸垂下降で降りれば、松見の滝の1段目の滝壺に到着です!!
12:20 松見の滝・一段目滝壺
まさか松見の滝の一段目にこんなにも広い壺があったとは!!
天まで伸びる右壁と気持ちのいい直瀑が見事です。
壺は深く3mくらいあったでしょうか。
滝前自撮り。
ここが松見の滝の核心部。
この姿を見ることが出来て感無量です。
下段から撮ってもらった一枚!!
滝前に戻り、水遊びをしたり、撮影したり、カップ麺を食べたりと松見の滝を十二分に堪能しました。
帰りの時間もあるので、14時には滝前を出発し林道入り口まで戻ります。
16:10 ゲート入り口
2時間10分ほどでゲートまで戻ってきました。
少し薄暗くなってしまいましたが、完全に暗くなる前に戻ることが出来ました。
本日はここから仙台まで戻ります。
17:00 発荷峠
帰る前に発荷峠に寄りました。
十和田湖は曇ることが多く、学生時代はよく自転車で展望台まで登ってもガスで何にも見えなかったことを思い出しました。
今日は昨日の不幸の反動か、幸運が続いていますね。
人間万事塞翁が馬ではないですが、トータルで考えるといい旅だったと思います。
次の松見の滝は上段アタックはせずに滝前でゆっくりしたいですね。
PS
そういえばこのブログ『滝壺紀行』のロゴは松見の滝をモチーフにしているんですよ。
知ってましたか?
ではまた。