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夏油・枯松沢
夏油
岩手県南西部,北上市の夏油川上流にある山峡の温泉。嘉祥年間(848-851)の発見と伝えられる昔からの名湯で,岳の湯といわれてきた。泉質は含食塩セッコウ泉で,泉温は49~67℃。特殊成分として放射能を含み,1965年国民温泉に指定された。温泉の湧出する河岸一帯には,石灰華の段丘があり,なかでも天狗の湯における石灰華の沈殿は,高さ20m,頂上部径10m,下部径25mにおよび,日本最大の規模で,特別天然記念物に指定されている。夏油渓谷のブナ林に囲まれたひなびた温泉で知られ,露天ぶろ,自炊宿が渓流沿いにあり,昔ながらの面影を残している。利用期間は5月下旬から11月上旬までで,国民宿舎や温泉保養システムを導入した温泉館などの施設がある。東北本線北上駅からバスが通じる。
"夏油[温泉]", 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-09-07)
「登山一年生と行く」シリーズ、第2弾は岩手県夏油温泉の枯松沢。
枯松沢も初心者向けの美渓として有名で、2回目の沢登りにはもってこいの沢だった。
ゴルジュ区間が長く、アスレチックのように小滝を越えても行ける。
また沢の中に夏油温泉の源泉も湧出しているらしい。
後輩と仙台を出発し、夏油温泉を目指し北上していく。
行程
ログ・YAMAP
枯松沢 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
YOUTUBE
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本 ・未使用)
2023年7月30日 夏油・枯松沢
07:30 夏油温泉
スタートは夏油温泉の登山客用の駐車場から。
沢服に着替えたが、夏真っ盛りの太陽が容赦のない攻撃に汗が止まらない。
登山道に入り、まずは夏油川を目指す。
はやく沢に入らないと干からびる…
08:17 天狗の岩
登山道から夏油川に下る廃道に入るとすぐに入渓できた。
対岸には日本最大の石灰華ドーム、「天狗の岩」が。
夏油川の水は温泉成分がかなり混じっているようで、少し白く色づいているように見える。
08:47 枯松沢出会
しばらく河原を歩くと枯松沢の出合に辿り着く。
ここから本格的な沢登りの始まりだ。
いきなり3mほどの小滝が落ちていて、ここから先ひたすらゴルジュが続く。
小滝は全て直登可能!!
ゴルジュの中は小滝が連続する。
小滝は特に難所もなく直登が出来る。
ただ水量が増えればその限りではないかもしれない。
09:38 温泉湧出ポイント
沢の右岸から湯気が登っているのが見えた。
温泉がコポコポと湧いている。夏油温泉の源泉に近いものだろうか。
帰宅してから調べたところどうやら枯松沢では何か所かこのような湧出点があるらしい。
手で触ると40℃くらいはあるように感じた
09:40 枯松沢10m大滝
この枯松沢、最大の10m滝が出てきた。
両岸が立っていて洞のようになっている。
流身右を楽に登ることが出来る。
整った段瀑だ!この滝は見る価値があると思う
滝を越えると渓相も落ち着きナメも出てきた。
沢に差し込む太陽のおかげで沢の水が涼しくて気持ちいい。
10:17 10m斜瀑
この滝、最後のアトラクション。
ウオータースライダーのような10m斜瀑だ。
泳いで流身に取り付くも、水量が多く水流に弾き飛ばされた。
右岸をタワシでこすりながら1段目を登り、2段目は傾斜が寝ていて楽に落口へ。
斜瀑を抜けると右岸に枝沢が出てくる。
これを登れば楽に登山道に出れるが、もう少し本流を登って行くことに。
本流の見どころはナメが続くのと、側壁から湧水がシャワーのように降るスポットだろうか。
12:52 登山道
沢を詰めていくと分岐が何度か出てくる。
登山道に近づくように分岐を選んでいくと水もようやく枯れてきた。
20分ほどくらいだろうか、ヤブを漕いでいくと登山道に出た。
ヤブはそれほど濃くはなかったが、それなりにしんどかった印象がある
14:07 駒ケ岳登山口
駒ケ岳登山口に降りてきた。
これで枯松沢の山行は無事終了。
駐車場に車を取りに行く。
夏油温泉・北京食堂
下山後は夏油温泉に立ち寄る。
名前はよく聞く温泉だが、実際に入ったことは今回が初めてだ。
7つある露天風呂が有名だが、大湯は入れないくらいの熱さでリタイヤ。
またアブにも襲われ何か所も食われる始末。
内風呂に逃げ込んでゆっくりと汗を流す。
その後仙台に戻り、仙台市民のソウルフード「北京食堂」でムースーロウで〆る。
枯松沢、沢2回目の後輩でも楽しく登れる初心者向きの沢でした。
突っ張たり、乗り越えたりしながらアスレチックのように遡行を楽しめます。
おススメの1本でした。