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エシコ沢左俣
4月、そろそろ滝の季節…
雪山を登るにはもう遅く沢に行くにはまだ早い時期だが、寒さに耐えれば沢に入れるような気もする。
そんな時に通っているボルダリングジムの先輩から沢のお誘いがあった。
実は去年からも何度かお誘いを受けていたのだが、タイミングが悪く全て流れてしまっていた。
今回は幸運なことに私の予定も何も入っておらず、二口渓谷のエシコ沢に同行させて頂くことになった。
私はいつメンのポムチムを誘い、先輩と沢仲間の方との4人パーティーになった。
風は強いようだが、沢はどうだろうか。
いつもより重ね着をして、二口渓谷の終点に向かった。
行程
- 10:00 秋保ビジター~穴戸沢林道
- 11:24 エシコ沢入渓
- 11:40 エシコ沢30mナメ滝
- 12:06 エシコ沢二又
- 12:14 エシコ沢右俣10m段瀑
- 13:02 エシコ沢左俣大滝
- 15:22 下山
ログ・YAMAP
エシコ沢左俣 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
MOVIE
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本 )
撮影装備一式
2023年4月23日 エシコ沢左俣左俣遡行
10:00 秋保ビジター~穴戸沢林道
今回はかなりコンパクトな沢登りになるとのことで、いつもよりだいぶ遅い10時集合。
秋保ビジターセンターで一度合流してから穴戸沢林道のゲートまで移動。
車は4台くらいは楽に停められそうだ。顔合わせを済ませ、沢の準備をする。
風が強いがもうあきらめよう。風邪だけひかないよう祈ろう。
40分ほど林道を歩く。林道はかなり整備されていて歩きやすい。
林道の先には大東岳が見えてきた。
11:24 エシコ沢入渓
林道歩きで体が暖まってきたが、沢の水はそれでもなお寒い。
エシコ沢と穴戸沢の合流点から右手のエシコ沢に入る。
穴戸沢にも面白い巨岩を携えた滝があるようなので、いつか遡行してみたい沢だ。
風さえ吹かなければ快適な気温だ
堰堤には「エシロ沢」の文字が。「エシコ沢」「エシロ沢」いったいどちらなのだろうか…。
少し沢を歩くとボロボロの廃車がお出迎えしてくれる。
タイヤが残っているため車だとかろうじて認識できた。
林道から落ちてきたのだろうか?
あまり深く考えないようしよう
11:40 エシコ沢30mナメ滝
一番最初に出てきたのがこの30mナメ滝。想像以上に規模が大きい滝だった。
丸神の滝を横に寝かしたらこんな感じだろうか。
これはヌメリそうだと思いながら登り始めると、やはりヌメる…。ラバーで来たから余計に…。
左岸の草付きとの境界線を登り、途中でトラバースし右岸に。
ポムチムはそのまま左岸を。各々、それぞれのルートで登ってゆく。
ナメ滝を越えると8mほどの小滝が出てきた。
水に浸かりたくないので左岸をトラバース。
雪渓も少しは残っていた。今年は降雪も少なかったので、早い時期から入れる沢も多いだろう。
今年は中津川渓谷も狙いたい
12:06 エシコ沢二俣
二俣に出た。左俣に何か見える…。
え、あれ登るんですか?
見なかったことにして右俣へ偵察。
12:14 エシコ沢右俣10m段瀑
右俣には10mほどの段瀑があり、その上流には樋状になっている階段爆が流れていた。
スルスルと登り、上部のナメを眺め懸垂下降。
この右俣を詰め、隣の高倉沢を下降する記録が多いが今日は左俣を詰め上がる。
13:02 エシコ沢左俣大滝
左俣の小滝を越えると40m大滝が我々を待ち構えていた。
流身は細いものの威風堂々とした大滝だ。
遠望ではかなり立っているように見えたが、近づいてみると結構寝ているように見える。
さて、どう登ろうか
なんやかんやで1ピッチ目は自分がリードで登る。ちなみに先輩はフリーで先に登っていった。
序盤のハイステップがヌメって嫌だったが、そのあとはスタスタと登れた。
ホールドもしっかりしていて、ヌメりにさえ気を付ければ問題ないだろう。
60mロープだったが、落口手前の10m地点でピッチを切る。
2ピッチ目はポムチムがリード。危なげなく登り切った。
斜面の灌木からスリングを外すのに手間取っていたら、落口のポムチムが凍えていた。
狭隘な落口を暴風が駆け抜けていて今日一番の寒さと闘っていたようだ。
沢の寒さというより風の寒さが辛い一日でした
上部は長閑なナメが続いている。
途中で林道と近づくところで脱渓。無事、遡行が終了した。
15:22 下山
1時間半林道を歩き林道の入り口に戻った。
いつになるか分からないが、次の沢の約束を交わしメンバーとは解散。
例年より早いタイミングだったが無事沢始めが終わった。
次はGW。本来なら九州遠征を予定していたが、天気の影響で中止となってしまった。
九州はまたの機会にしよう。
祝子川、行きたかった…