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大東滝
二口峡谷
宮城県中部を流れる名取川最上流にあたり,秋保(あきう)大滝から山形県境の二口峠(934m)までの約8kmの峡谷をいう。大東岳(1366m)山麓の凝灰岩の崩壊・浸食によって大断崖が生じ,表磐司(おもてばんじ),裏磐司,日蔭磐司と呼ばれる景勝をつくり,甌穴(おうけつ)と滝が結合した姉滝(天)や高さ55mの秋保大滝(名)の奇勝もある。二口峠には江戸時代の二口御境目番所跡がある。本小屋に二口温泉(セッコウ泉,23~32℃)が湧出し,大東岳の登山基地となる。蔵王国定公園,二口峡谷県立自然公園に含まれ,仙山線愛子駅からバスが通じる。
"二口峡谷", 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-08-14)
前日の土曜日が仕事だったため、この日はあまり遠出せず県内の滝を訪れてみようと思う。
そこで前から気になっていた二口峡谷の大東滝に狙いをつける。
二口峡谷は仙台から1時間とかなりお手頃なのだが、あまり自分は通えていない。
行けたのは北石橋の滝くらいだろうか。
そのうち大行沢を下部から遡行してみたい。
今回は二口峡谷からスタートし片道2時間半の道のりの予定だ。
京渕沢を詰めてゆき、ピストンで帰ることにしよう。
ヒトコト滝MEMO
二口渓谷の中では広く知られている滝ではないが落差50mは立派な名瀑と言ってもいいだろう。
京渕沢を詰めてゆくと出会えるこの滝は岸壁の窪みを跳ねるように流れ落ちる流身が特徴的だ。
行程
ログ・YAMAP
大東滝ピストン / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
撮影装備一式
2022年7月31日 大東滝
08:19 二口渓谷駐車場
スタートは秋保ビジターセンター手前の駐車場から。
しばらくは大東岳の裏コースを大行沢と並行しながら進む。
梯子滝を見下ろし、さらに先に進むと京渕沢と登山道が交差する。
09:42 京渕沢
大東滝は京渕沢を詰めた先にあるが、下部は少々ゴルジュ状になっているのでここを巻いてから入渓。
あとは京渕沢を詰めてゆけば大東滝に出る。
木陰があると言っても炎天下。早く沢に入りたい。
京渕沢は生命に溢れていた。
イワナの影も多く、近づいても逃げないヤツも多かったように思える。
あまり釣り師は入っていないのだろう。
京渕沢はヌメりは少しあるものの基本はナメが続く簡単な沢だ。
滝も1mもない段差のようなものが大半。
1か所だけ4mの滝が出てきたが、ここは流身を直登。帰路だけ注意が必要だろう。
10:35 ガレ場
途中で沢が伏流しガレ場になる。風はあるので少しはマシだが、水がなくなると暑さがキツイ。
さらに進むと沢水が戻る。岩も大きくなり、ヌメりが強くなってきた。
登るルートを選びながら進む。
岩峰の裏に滝が見えてきた。
大東滝だ。
11:15 大東滝
形状:分岐瀑
水系:名取川水系
岩壁の窪みを掻き分けるように流れる大東滝。その岩峰も特徴的だ。
岩壁はゴツゴツとしており、流身も跳ねるように跳んでいる。
水量は多くなく、飛沫はシャワーのように滝壺に降り注ぐ。
火照った体の熱を奪ってくれてありがたい。
この滝も登攀対象、3ピッチで登れるようだ。
この滝を登らずとも脇のルンゼから京渕沢に戻れ、大東岳山頂直下に出れる。
ロープもないし単独なので大人しく帰ろう。
14:15 下山
帰路は滝前のヌメる岩場は気を付ける必要があるが、問題なく下ることが出来た。
そのまま裏ルートに戻りピストンで登山口まで戻る。
想像以上の大きさで驚かせてくれた大東滝。
往復で6時間もかからないでふらっと行ける県内の滝としてはおすすめだ。
次回の二口は大行沢から梯子滝まで繋げ、天国のナメを歩く山行をしようか。