大行沢と魚止滝・梯子滝 ~宮城県・二口渓谷~

 

大行沢の滝

そういえば地元なのに大行沢は歩いていなかった。

大行沢の梯子滝も魚止滝も見たことなかったな。

とそんな心残りをずっと抱えていたが、やっと大行沢に行けることになった。

 

今回で3回目の沢登りとなる後輩と2人、仙台の奥地「二口渓谷」に向かった。

この日は夕方から天気が崩れるようなので、早めに脱渓したい。

家から1時間ちょっとで行ける二口渓谷

 

行程

 

ログ・YAMAP

大行沢 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴(ラバー)

水1.5L・行動食

ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本 ・未使用)

 

YOUTUBE

 

 

2023年8月5日 大行沢

07:38 大東岳駐車場

 

朝のまだ空に雲はかかっておらず、沢日和と言っていいだろう。

車は大東岳の駐車場に停め、大行沢へ下る。

ポムチムからの薦めで下部ゴルジュから遡行を始める。

 

07:55 大行沢入渓

橋から下り、大行沢に降り立つ。

いきなり大行沢っぽい景観がワクワクさせる。

すぐに渓相が様変わりし、下部ゴルジュが現れた。

 

08:08 下部ゴルジュ

大行沢の下部ゴルジュは登山道を使ってパスする記録が多いが、このゴルジュを楽しまないのはもったいないように思える。

屈曲した水路と苔が目立つ泥岩の側壁。

こんな美しいところが仙台にあったのかと驚いた。

夏場は泳ぐと楽しいです!

 

 

下部ゴルジュは長くは続かず、最後は4mほどの滝が出て終了となる。

この滝は取り付きの足場が分かりづらいが水流左から登ることが出来る。

一応ロープを出したが、ここは要らなかったかも。

 

下部ゴルジュを抜けた後はひたすら河原歩き。

大行沢の欠点は河原歩きが長いことだろうか。

単調な河原歩きは心を無にしながら歩く。

 

09:15 魚止滝

DATA

落差:7m
形状:段瀑
水系:名取川水系

一時間ほど歩くと魚止滝が出てきた。

ドーム状に抉られたような岩壁が特徴の滝だ。

特に右岸は大きく抉れており、洞のようになっている。

ここは練習も兼ねてロープを出した。流身左から簡単に登れる。

 

魚止滝を越えるとまた河原歩き。

本当に嫌になるほど河原歩きが長い沢だ。

下流より巨岩が目立つようになり、体力も地味に消耗させられる。

永遠に続くかのようなゴーロ歩き…

 

11:22 梯子滝

DATA

落差:35m
形状:直瀑
水系:名取川水系

 

本流から外れ、支流を歩くと梯子滝が見えてきた。

落差35mとなかなかの規模だが、上部は緩く傾斜しておりその全体を見ることは叶わない。

その名の通り梯子のように真っすぐ降りてくるように流れている。

 

12:03 2段滝

 

本流に戻ると2段の幅広な滝が見えてきた。

下山は左から、上段は右から登れる。

滝を越えると渓相が落ち着いてきた。

 

13:06 天国のナメ

 

2段滝から少し歩くと、ナメが目立つようになる。

そこからまら進むとひたすらにナメが続くような景色に変わる。

これが大行沢の「天国のナメ」だろう。

 

木漏れ日はナメを照らし、長閑な景観を広がっている。

米小沢のような空が開けたようなナメではなく、森に覆われているのが大行沢のナメだ。

この景色がどこまでも続けばいいのにと思ったが、思いのほかナメはすぐ終わってしまった。

苦痛なゴーロは長く感じ、楽しいナメ歩きはすぐ終わってしまう。

 

樋の沢避難小屋手前の二股を右に入り遡行終了。

小滝の上で小休憩をとっていると、西のほうから雷の音が。

天気も崩れてきたのでさっさと下山しよう。

 

16:00 下山

 

下山は沢に並走している登山道を使い2時間ほど。

途中、雨が土砂降りになり雷が近くの山に落ちているだろう音が響く。

雨に火照った体を冷やしてもらいつつ、大東岳駐車場まで戻ってきてこの日の山行は終了。

 

 

地元だからこそなかなか行けてなかった大行沢に行くことができた。

下部ゴルジュとナメは一級品でおススメできるが、中間のゴーロ歩きの長さが玉に瑕。

魚止滝も梯子滝も登山道から下って観瀑できるので、そちらもおススメだ。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

 

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