Table of Contents
野川五貫沢と二筋滝
お盆の予定としては、男三人での奥利根での2泊3日の沢登りを予定していたが、天気の問題で予定がつぶれてしまった。
代案として東北飯豊山での4泊5日ほどの沢登りも考えたが、私の予定が合わず頓挫。
そのあとまた天気が崩れ、どっちにしても行けなかったのだが。
どこかにいいところがないかと試行錯誤し、最終的に大朝日の野川ガッコ沢を選んだ。
朝日は先週の荒川から2週連続だが、先週の荒川も大変すばらしかったので、野川ガッコもおそらく期待できる沢なのだろう。
また、滝好きとしては途中で現れる「二筋滝」も大変気になる。
水量の多い、勇壮な両門の滝らしい。
長期休暇の予定としては短くなってしまったが、こんなのんびりしたお盆もたまにはいいだろう。
行程
ログ・YAMAP
野川五貫沢ガッコ沢 / kuzumisawaさんの平岩山(山形県)・大玉山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m2本 )
撮影装備一式
一泊装備
2024年8月10日-11日 野川五貫沢・二筋滝
06:00 祝瓶山荘
前日の夜に長井ダムのほとりまで移動し、車中泊をした。
車を降りた瞬間に襲ってくる蚊、蚊、蚊の大群。
先週の荒川を思い出し、かなり嫌な予感がしてきた。
長井ダムからの道も荒れており、特に祝瓶山荘手前の林道はなかなかの荒れ具合。
普通車ではおそらく無理で、車高の高い四駆が推奨される。
少し車を降りると大量のアブが我々を襲う。
この時点で正直帰りたいくらいだったが、二筋滝は見たいのであきらめて進む
虫の襲来から逃げるように祝瓶山荘にたどり着いた。
スタートからかなり消耗させられたがようやく沢登りがスタートした。
林道のせいか、祝瓶山荘まで入っている車少ないようでした
07:30 野川五貫沢入渓
五貫沢に入渓すると、またアブに襲来された。
虫はそんなに嫌いなほうではないが、この数のアブはさすがに辟易する。
こんな時期に朝日の沢に入るべきではないという説も確かにある。
今回は2日間の沢登りになるが、1日目のテン場まではすぐに着いてしまうだろう。
序盤の河原歩きはゆったりと竿を垂らしながら進んだ。
前回の荒川でボウズだったため、今回は持ってこなかったが、五貫沢はそこそこ魚影があった。
ナカザワさんが2匹つり上げ、夕食のグレードが1段階上がった。
11:10 二筋滝
落差:30m
形状:直瀑・双瀑
水系:最上川水系
魚留の滝を越えると、沢の先に二筋滝が見えてきた。落差は25~30m程度だろうか。
これは想像以上に豪快な滝だ。
三沢大滝と同じように、別の沢が1つの滝になっている双瀑だが、二筋滝は三沢大滝より水量が多く、迫力がある。
落差でいえば三沢大滝だが、水量でいえばこちらの二筋滝に軍配が上がるだろう。
ここまでならピストンでも帰れるので、滝好きにもおすすめできます!
二筋滝は右岸から巻いて落口まで。
落口から先はちょっとしたゴルジュになっているが、最後のCS小滝は突っ張りムーブでクリアできる。
その後も10m規模の滝が出てくる。
左の滝は直登しようとするも、あまりにもヌメりが多く敗退。
右岸を小さく巻いた。
右の滝は流身右を登ったが、ポムチムがノーロープで登り、最後落口で苦戦していたのでロープは出したほうがいいだろう。
もちろん私はロープを出してもらいました
12:30 テン場
そしてお昼にはテン場についてしまった。
このまま進めば夕方には稜線に出られるだろうが、今回はまったり沢泊の予定なのでここでタープを張ることに。
薪を集めて夜に備えるが、焚火好きのナカザワさんが真昼間から焚火を開始。
日差しも強いわ、焚火も暑いわで地獄のような河原になった。
各々、のんびりしながら釣りに行ったり、読書をしたりしているとようやく日が傾いてきた。
焚火もちょうどいい気温になり、火を囲みながら飲み会を始める。
ベロベロになりいつの間にか就寝。
たまにはこんな沢泊もいいっすね
2日目
06:10 出発
焚火が始まるのが早ければ寝るのも早い。
寝るのが早ければ起きるのも早い。
ということで朝は4時前に起床し、早朝出発となった。
先週と同じように、夕暮れから蚊が湧きだし、寝ている私たちを襲撃。
顔から首、耳までもジャガイモのようにボコボコになってしまう。
やはり夏の朝日は魔境なのだろうか。
夏の朝日、虫さえいなければ最高の山域なんですが…
06:20 8m滝
テン場から少し進むと、8mの滝が現れた。
ここは流身右をロープを出して登った。
昨日の河原歩きとは違って、両岸が立ち始め、ようやく朝日の沢らしくなってきた。
06:57 ガッコ沢出合
五貫沢を進み、二俣にぶつかる。右俣が進むべき「ガッコ沢」だ。
朝日のガッコ沢といえば、三面川支流のガッコ沢が有名だが、今回はこちら野川のガッコ沢になる。
いつか三面川にも入ってみたいものだ。
雪渓は残っていたが、ほとんど解けてしまっており容易にパスできた。
奥に見える滝は登れなさそうなので、右岸を巻き上がることに。
1ピッチ目はポムチムがグズグズの泥斜面をトラバース。
2ピッチ目は私が灌木帯を登り、二俣間の稜線まで直上。
そこからトラバースで落口にぴったり出ることができた。
どんどん谷はV字を深くしていく。
難所は特にないが、この渓相はさすが朝日の沢といっていいだろう。
この滝は1段目は右のルンゼから簡単に登ることができる。
飛沫を浴びながら棚をトラバースし、上段は右岸の灌木帯を登った。
日もすっかり登っていて体も暑い。滝の飛沫が最高に気持ちがよかった。
09:05 2俣滝
この二俣の滝を越えれば、もう稜線はすぐそこだ。
右俣のほうが水量が多く本流のように見えるが、こちらは実は伏流水。
そのまま右俣を詰めていくとどうやらヤブ漕ぎ地獄がまっている(らしい)。
今回は稜線が近い左俣を大人しく詰めてゆく。
10:40 脱渓
沢水が枯れ、ガッコ沢の源頭にたどり着く。
草付きの斜面を爽快に登っていくと、平岩山山頂手前の登山道に出た。
そのまま平岩山まで登り詰め、今回のお盆の1泊2日の沢登りが終了した。
16:08 祝瓶山荘
ここからの下山だが、先週歩いた北大玉山までの稜線を歩き、そこからアップダウンを繰り返しながら大玉山を経由しながら祝瓶山荘に至る。
距離では先週の荒川の下山よりは短いはずだが、いかんせんアップダウンが多くかなり体力を消耗した。
特に大玉山の登りは沢登りの詰めのような斜度の登山道を歩かされる。
這う這うの体で祝瓶山荘にたどり着いた我々をアブの大群が襲い、着替えもそこそこに長井ダムまで逃げ帰った。
前日の夜、沢泊の夜、下山後とアブと蚊にまみれた沢登りだったが、やはり朝日の沢は素晴らしい。
あまり記録のない沢だったため、少々の不安もあったがかなり楽しむことができた。
特に二筋滝は双瀑好きにはぜひおすすめしたい1本だ。