Table of Contents
鼠ヶ関川左俣
隠れ名渓ハンターであるポムチムからまた報告が入った。
今度はどうやら摩耶山の鼠ヶ関川を狙っているらしい。
ネットの記事も1件くらいしかなく、情報もほとんどない。
周りに声をかけてみたらmooreeさんたちもどうやらこの沢を狙っていたようだ。
東北のディープな沢ヤの行きつくところは同じらしい。
自分は中間に現れるゴルジュ滝を目当てに計画に乗った。
隣県の山形での鶴岡までとなるとかなり遠い。
仙台から3時間かけ摩耶山の麓にたどり着いた。
行程
ログ・YAMAP
鼠ヶ関川左俣 / kuzumisawaさんの摩耶山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m)×2本
YOUTUBE
2024年9月1日 鼠ヶ関川左俣
07:23 入渓
今回はポムチム・団栗林さん・mooreeさん・鶏さん・バニコさんと私の6人パーティーとかなりの大所帯。
車は二手に分かれ、下山予定の関川登山口に2台デポしてある。
入渓は関川登山口へ向かう途中の林道を右折し、沢に近づいたところから入った。
入渓点は平凡な河原だが、沢はすぐにその姿を変える。
07:45 下部ゴルジュ
河原を歩いて行った先にいきなりゴルジュが現れた。
河原からゴルジュ。一気に姿を変えすぎだ。
これには一同かなり驚いていた。そしてはしゃいでいた。
ゴルジュの中でひとしきり騒いだ後、滝を登って先へ進む。
まさかこんな序盤でここまで素晴らしい景観に出会えるなんて
この空間を見ることができただけで、かなり満足してしまった
小滝の上もまだまだゴルジュは続いてゆく。
難所もなく、気持ちよく進んでゆけるゴルジュだ。
朝の陽射しが沢に入って気持ちいい。
08:32 二俣
二俣で沢はいったん落ち着きを見せる。
一旦休憩を取り、左俣に入る。
右俣に入り、南鼠ヶ関川を下るルートもあるだろうが、今回は山頂まで詰めあがるルートを選んだ。
下部ゴルジュが終わっても、沢の面白さは続く。
小滝もあれば美しいナメもある。
沢の面白さを圧縮したような沢だ。
09:40 4段スリットゴルジュ
沢が一気に狭隘になり、凶悪な地形へ変化した。
先に見えるのがスリットゴルジュ滝であろう。
4段になっているかなり厳しいであろう滝が続く。
まとめて巻くこともできるだろうが、まずは試しとのことでゴルジュに突入してみる。
2段目の10m滝がかなり強烈で、登るか巻くかの意見が割れたが、最年長メンバーである鶏さんが果敢にもロープを付けて登り始める。
この時の鶏さんの雄姿はぜひ動画で見てほしい。
2段目を越えても、上流の滝もまあ悪い。
滝に磨かれた岩盤がツルツルで登るのは厳しい。
団栗林さんが左岸に活路を見出しロープを伸ばし、何とか滝の落口に立つことができた。
鶏さんの後ろ姿に惚れました
12:04 7m滝
現れた7m滝。この滝の登攀はかなり気持ちがよかった。
滝の流身を登り、シャワーどっかぶりで登攀!
火照った体にはちょうど良かった。
沢が枯れてゆき、源頭が近づいてきた。
最後の稜線までの急登は、ヤブはあまり濃くないものの、なかなかの急斜面だった。
この写真の地点から一気に300mくらい標高を上げると、登山道にぶつかる。
もうここまで来れば山頂はすぐだ
15:11 摩耶山
山頂はガスってしまったが、一瞬だけ鶴岡の山々の姿を見ることができた。
本来晴れていれば佐渡ヶ島や男鹿半島までも見ることができるらしい。
ガスってしまったのは残念だが、鼠ヶ関川の美しい風景でおなかはいっぱいだ。
山頂で小休憩を取り、急峻な登山道を一気に下ってゆく。
16:30 下山
関川登山口まで下り、今日の沢登りは終了。
鼠ヶ関川の美しさと、登攀の面白さは東北の沢ヤに広くおすすめできると思う。
特に下部ゴルジュは絶品だ。
右俣も気になってはいるので、それは次回までのお楽しみとしておこう。