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海に浮かぶ東北三大霊場「金華山」へ
金華山、そこは出羽三山、恐山と並ぶ奥州三大霊場の一つ。
その歴史は東大寺大仏建立の際の金華山での日本初の金産出まで遡る。
牡鹿半島の南東、太平洋に浮かぶ人口5人の孤島。
標高445mの山頂に祀られる大海祗神社を目指し、登って参りました。
MAP
YAMAP
2020年2月23日 おしか家族旅行村オートキャンプ場
太平洋に浮かぶ金華山が見えます。
「おしか家族旅行村オートキャンプ場」から眺める金華山です。
もともと今回の金華山登山は、「脱弘前野営の会」メンバーで今冬まったくキャンプ行けてないことに危機感を抱き、行ける人間だけでもキャンプしようという話が発端になります。
冬なので暖かい海側で、なおかつ冬も開いており、行ったことがないキャンプ場ということで「おしか家族旅行村オートキャンプ場」に白羽の矢が立ちました。
明日登る金華山が美しく見える素晴らしいキャンプ場です。
かなり人気のキャンプ場で、シーズンの予約は大変厳しい。
しかし、さすがに冬キャンシーズンは1週間ほど前の予約でもなんとかなりました。
空いているのかなと思い実際に現地に着いたところ、キャンプサイトが半分ほど埋まっており大変驚きました。
AC電源付きのサイトで5,555円、電源なしのサイトで3,700円。
今回はファンヒーターを持ち込みたかったのでAC電源付きのサイトを借りました。
ちなみにフリーサイトは2,773円とのこと。
管理棟にはレンタル機材が十二分に揃っております。
私たちもうっかりで忘れた延長コードも借りることが出来ました(500円)。
薪も売っており、まさに至れり尽くせり!
炊事場のあるサニタリー棟には他にもシャワー室やコインランドリーも完備されております。
この日の仙台の天気は大荒れで朝から暴風、にわか雨、そして雪となかなかにロックなキャンプ日和でした。
キャンプ場に電話したところ「西よりの風で、山が風を遮ってくれる(おそらく)」とのこと。
その言葉を信じ、雪が舞う三陸道を走り、キャンプ場に到着。
確かに風は強いですが、キャンプが出来ないほどではない。
夜に向かい風は弱まる予報、これはキャンプ続行です。
夜は管理棟で買った薪で暖を取りながら、キムチ鍋と「ふたりソロキャンプ」で紹介されていた「簡単おつまみドライカレーセット」に舌鼓を打ちました。
アルコールを摂取しながら、焚火に当たり、ぼーっとする時間。
この時間がキャンパーには必要なのです…
↓おすすめキャンプ漫画
風も強いながら、アルコールもいい感じに回ってきたので床につきます。
夜三時くらいでしょうか、風があまりにも強く目を覚ましてしまったのですが、眠気に勝てずそのまま外のことは無視してまた夢の世界へ。
タープが倒壊しておりました。
暴風で一部のペグが抜けていたようです…
ペグが全部抜けてたら、金華山まで飛んで行っていたことでしょう…
コバルトライン
キャンプ場を撤収し、金華山に。
キャンプ場から金華山は本当に目と鼻の先なのですが、金華山へのフェリーは女川から出ているので、牡鹿半島コバルトラインを走りフェリー乗り場に向かいます。
昨日の悪天候が嘘のような見事な快晴!
これは最高の登山日和です!
2020年2月24日 金華山へ
金華山への航路は何個かあるのですが、今回は女川の「潮プランニング」さん。
片道30分ほどの船旅です。
11:00に女川発ですので15分前にターミナルに到着し、料金3,500円を支払い搭乗。
MAP
10:50 潮プランニング
いざ乗船!
船内は満席とは言わないものの、ほとんど席が埋まっておりました。
スタッフさんの「女川トーク」を耳を傾けつつ、波に揺られます。
金華山の説明中に「今日はいないと思いますが、山頂までは行かないように。時間まで帰って来れなくなるので」との内容が!
そうなのです。帰りのフェリーは島に2時間しか停泊しておらず、それを逃してしまうと本土に戻れなくなってしまうのです!
同行者と顔を見合わせ、改めて金華山山頂のコースタイムの確認をします。
黄金山神社から45分で山頂。
ゆっくりしている時間はありませんが、決して間に合わない時間でもありません。
タイムリミットを12:20に設定し、その時間になったら山頂に立てなくても港に戻ることにしました。
決して広くはありませんがデッキもあり、10人ほど座ることが出来ます。
餌(かっぱえびせん)の販売もあり、デッキからウミネコへの餌やりも出来ます!
11:40 金華山到着
港に着くと、さっそく黄金山神社の大鳥居が私たちを出迎えます。
時間も多くはありません!
さっそく金華山山頂に向かいます。
黄金山神社への急登から港を見下ろします。
本当に目と鼻の先に牡鹿半島が見えますね。
フェリーにおいて行かれたら、泳いで渡りましょうか(白目)。
シカでした
ここ金華山は野生のシカが生息している島なのです。
神社への参道を歩いていたら、ひょこっと出てきました。
あまりシカにかまっている時間はないのですが、人懐っこく近づいてくるシカにもうメロメロ。
11:48 黄金山神社
金華山は、島全体が黄金山神社の神域となっており、地場の信仰の対象として有名である。恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」に数えられている。「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という言い伝えがあり、参拝客を集めている。また、神の使いとして保護されている多数の鹿が生息している。毎年10月第一、第二日曜には鹿の角切りの神事が行われる。
by wikipedia
黄金山神社観光は下山してからにして、神社脇の登山口を探します。
神社から山頂までは1.48km。
11:52 登山口
ここから登山のスタートです。
海抜0mから一気に444mまで標高を上げるので、そこそこキツイ勾配。
なおかつ時間もないので、駆け足で登っていきます。
汗だくになりながら樹林帯を抜けていきます。
登山道自体は岩場を歩いて行くことになりますが、整備はしっかりされているみたいで歩きにくくはなかったです。
12:10 水神社
登山道は沢と並行して尾根まで伸びているのですが、その沢の源流になるのがこの水神社です。
ここから流れる水が沢になり、下流の黄金山神社の「御水取場」に流れていきます。
水神社から少し登ると尾根に出ました。
ここが登山道の八合目。山頂まではもうすぐです。
一気に視界が広がりました。
太平洋に浮かぶ小島や牡鹿半島が見えます!
テンションも上がり、シャッターを切る回数も増えてしまいます。
見事な窓
太平洋の美しさにおかしくなってしまったのか、いきなり走り出し山頂に向かう男が一名。
この最後の急登を登り切れば山頂です。
12:20 大海祗神社(奥の院)
黄金山神社の奥ノ院「大海祗神社」でございます。
周囲を見渡す海の神であり、「海上安全」「大漁豊漁」の守護神として祀られております。
江の島、厳島、竹生島、天川と並び日本の五大弁天の霊地としても知られております。
まずは山頂に祀られている大海祗神社に参拝です。
下山の前に山頂からの景色を楽しんでいます。
時間も時間なのでさっさと神社まで下ってしまいます。
12:56 黄金山神社
三十分もかからずに神社まで戻ってきました。
この後は「御朱印」を頂き、本殿に参拝。
境内を一通り巡って金華山港へ下ります。
往路とは違う参道を使ったのですが、どうやらこちらにはシカさんはいないご様子。
もう少しだけシカさんと遊んでから帰りたかったのですが…
13:17 金華山港
13:30の出航時間でしたが、少し余裕をもって帰って来ることが出来ました。
山頂まで往復したら結構ギリギリになるかと思っていましたが、急げば何とかなることが分かりました。
帰りはデッキからウミネコに餌を投げながら本土に戻ります。
一泊二日の牡鹿半島キャンプ兼金華山登山が終了しました。
長年宮城に住んでいたのに、今まで足を延ばすことがなかった牡鹿半島。
キャンプ場も素晴らしく、また訪れたい場所の一つになってしまいました。
金華山の黄金山神社も、3年連続でお参りすれば一生金に困ることも無くなる(らしい)ので、また来年も参拝しようかという気になっております。
また来年に続きます…
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