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2021年2月6日 雲竜瀑
曇天の東北から逃げ出し、栃木県日光市の雲竜渓谷を歩いてきました。
今年初の氷瀑巡りは3年ぶり2度目の雲竜瀑。
日本一の氷瀑との呼び声も高く、昔は知る人ぞ知る氷瀑でしたが、今ではツアーでの観光客も多く訪れる名瀑です。
今年は冬の冷え込みも厳しいので、雲竜瀑もきっと立派に育ってくれているでしょう。
天を支えるような大氷柱を頭に思い描きながら、車を日光に走らせます。
ヒトコト滝MEMO
雲竜瀑もそうだが、周囲の氷柱もクライミングの対象であり、場所も日光と首都圏から近いこともあり関東一円のクライマーがこの雲竜渓谷に集まる。
空を支えるようにそびえたつ大氷柱は一見の価値あり。
MOVIE
MAP
YAMAP
雲竜渓谷・雲竜瀑 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備一式
・12本アイゼン・ストック・ハードシェル・ピッケル
・撮影装備一式
7:40 渓谷入り口へ
仙台から約3時間半、栃木県日光市に入り、日光東照宮の裏から雲竜渓谷へ。
ゲートの終点はびっちり車で埋まっているので、邪魔にならないように路肩に停車。
この時点で雪の少なさに不安を抱きましたが、きっと渓谷で美しい氷の世界が待ってくれているものと信じて出発します。
ゲートを越えて渓谷に向かいます。
かなり着込んでスタートしてしまったので、少し汗ばんできました。
周りの人がかなり軽装に見えます。
天気は快晴。アプローチは快適なハイキングになりそうです。
8:30 砂防ダム
1.5kmほど舗装路を歩き砂防ダムに到着。
この景色も見て愕然としてしまいました。
「雪が無い」
2月上旬とは思えない景色が広がっていました。
もう3月下旬のような陽気です。
これは雲竜瀑も崩れてしまっているかもと少し不安になってきます。
↓3年前の砂防ダムの積雪状況
さらに進むとやっとうっすらと雪が積もってきました。
渓谷に近づくと人も増え、にぎやかになってきた。
12本アイゼンに履き替え、雪と土と石が混じる地面を踏みしめ進む。
9:50 雲竜渓谷
2時間ほどで雲竜渓谷入り口に到着。
暑いぐらいの気温に氷瀑が崩れてしまっているかもと不安でしたが、渓谷氷瀑群は健在でございました。
皆足を止めて、カメラを取り出し思い思いにシャッターを切っております。
気温のせいか現在進行形で氷解が進んでいて、いつ崩れるか分からないのであまり近づきすぎないよう慎重に歩く。
日光が渓谷に差し込み、溶けかけて氷塊を美しく照らしています。
氷の薄い青が非常に美しい。
まさに氷のカーテン。
燕岩の裏から渓谷の先を除くと一際目立っている大氷柱が目に飛び込んできました。
雲竜渓谷の顔、雲竜瀑が見えてきました。
上段も合わせると160mにもなる日本有数の大氷瀑。
滝前まで登ってしまうと全体が見えなくなってしまうので、ここでじっくりと眺めて行きましょう。
雲竜瀑の左岸を巻いて滝前に降ります。
雪がなく土が見えているからか、3年前より高度感があるような。
10:30 雲竜瀑
形状:段瀑/氷瀑
水系:利根川水系
今年の結氷具合に不安になっていましたが、なんとか雲竜瀑の元気な姿を見ることが出来ました。
今年は関東も冷え込んだなんてニュースを見ていたので、もっと大きく立派になっているかなと思いましたが、連日の快晴で崩れてしまっていたようです。
それでも160m規模の氷瀑は見事の一言。
滝前から見ると下部の80mほどしか見ることが出来ませんが、それでも東日本では最大級のデカさです。
縦構図でも一枚。
アイスクライミング装備で来ている人もいましたが、さすがにこの結氷状態じゃクライミングは難しいみたいです。
残念ながら雲竜瀑の左右に広がる翼部分の氷柱があまり育ってないですね。
滝前で昼休憩をとっていると、小さな氷柱が崩れて「カランカラン」と音を立てながら滝壺に落ちていました。
このままの暖かさなら、近日中に大崩落がありそうだなと思いました。
何年も雲竜瀑に通っている人が言うには、冷え込みが凄い年になると翼の氷柱の裏にも入ることが出来るくらいになるそうな。
そんな雲竜瀑、一度は見てみたいものですね。
とりあえず今年は3年ぶりの雲竜瀑を見ることが出来て、一安心でした。
13:15 ゲート入り口
滝前を11時15分くらいに出発したので下山は大体2時間ほどでしょうか。
車を回収し、日光でハチミツソフトを購入。
失ったカロリーを取り戻しながら仙台に戻ります。
今シーズンは樹氷も見れ、氷瀑も見れ、かなり充実してますね。
あとは昨年敗退した「神室山」にリベンジできればいう事なしと言ったところでしょうか。
来年は四国の高瀑の氷瀑を見に行きたいですね。
ちょっと遠いですが。