鹿目の滝 ~熊本県・人吉市~

 

↑前回の記事「栴檀轟の滝」の続きです 

 

2019年12月29日 人吉市

人吉市

人吉市(ひとよしし)は、熊本県の最南部にある市である。九州山地に囲まれた人吉盆地に位置し、球磨川沿いの温泉と川下りで有名。人吉・球磨地方の中心地で、人吉藩相良氏の城下町として栄えた。市内中心部に熊本県唯一の国宝である青井阿蘇神社があり、2015年4月24日には近隣の球磨郡の各町村と並んで「相良700年が生んだ保守と進取の文化 ~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨~」が日本遺産に認定された。

by Wikipedia

 

五家荘の栴檀轟の滝から国道445号を走り南へ一路、たどり着いた人吉市

私にとって「人吉市」といえば「球磨川」ではなく「川下り」でもなく、「ウッチャンナンチャン」世代の私にとっては「内村さん」の故郷のイメージが強いです

せっかくなので内村さんの親戚の酒造に寄ろうと思ったのですが、酒造が進行方向の逆だったため今回はあきらめて滝へ向かいます

 

人吉の名瀑「鹿目の滝」、この滝も実は憧れの滝の一つでした

というのも、滝ヤのバイブルと言っていいだろう北中先生の「日本の滝②」の表紙の滝がこの鹿目の滝なのです

滝に沿うように流れるような柱状節理が美しい西日本の名瀑についに今日ご対面できると思うと心も弾みます

 

MAP

 

鹿目川上流

人吉市内から鹿目川の側道に入り、上流に進みます

滝への入り口を越えると路側帯に5台ほどの駐車スペースがあるので、そこで駐車し滝の入り口へと戻ります

 

さすがは百名瀑、鹿目の滝まではしっかりとした階段が続いております

 

鹿目川まではすぐです

こんな寒い時期でも、他の滝では見なかった観光客がちらほらと歩いており、鹿目の滝がどれほど地元の人に愛されているのかをうかがい知ることが出来ました

 

川まで降りるとすぐ上流に見えてくるのが「鹿目の滝・雄滝」です

 

鹿目の滝 雄滝

DATA
落差:36m
形状:直瀑
水系:鹿目川水系

鹿目の滝

一般的に「鹿目の滝」と呼ばれた場合はこの「雄滝」を指す場合がほとんどです

別名は「鹿目の滝」であり、滝へ向かう道は「鹿目八重道」と呼ばれています

この滝の特徴は何といってもこの柱状節理

翼のように滝の両翼に広がる柱状節理が鹿目の滝の美しさを引き立てております

柱状節理
柱状節理(ちゅうじょうせつり、英: columnar joint)は、岩体が柱状になった節理。六角柱状のものが多いが、五角柱状や四角柱状のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。by Wikipedia

 

引きで一枚

宮城の仙人沢F1と似ていますが、滝の規模が段違いです

写真で見ると滝の美しさだけが強調されますが、実際に滝に正対するとその力強さに圧倒されます

さすが、火の国「熊本」の名瀑と言ったところでしょうか

 

↓仙人沢F1の記事です。こちらも滝と節理のコラボが美しい!

 

鹿目の滝の柱状節理は30万年前の加久藤火山噴火の破局的噴火によって降り積もった凝灰岩による柱状節理なのです

凝灰岩の美しさと柱状節理の美しさが相乗効果で倍美しい

 

雄滝を楽しんだ後は南側の雌滝へ向かいます

雌滝まではところどころにある目印と踏み跡と辿っていきます

 

途中から枯れ沢に出ますので、ここを進んでいきましょう

 

鹿目の滝 雌滝

雄滝とは全くタイプの違う雌滝

黒々とした岩壁は凛々しいイメージを強めます

落差は30mほどでしょうか

大きさは雄滝と近しいのに滝の印象が全く違う雌滝でした

 

平滝

階段を上り一度車道まで戻り次は平滝へ向かいます

落差10mの幅広の平滝、こちらもまたタイプの違う渓流瀑

滝には近づけないので遠目、なおかつ木々の間からの撮影になってしまいました

 

最後に雄滝との2ショット

この滝旅での目的の一つ「鹿目の滝・雄滝」に出会うことが出来て感激して撮った一枚

やはり節理と滝の組み合わせはとんでもない美しさを生み出すことを改めて認識しました

 

このあとは29日最後の訪瀑

鹿児島県は「龍門滝」へ行きました

 

MOVIE

 

 

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