10月も月末となり、今年の滝巡りも終わりが近づいてきました
「今年の訪瀑の締めくくりはどこにしようか」と様々な訪瀑プランを考えましたが、ここはやはり「秋田の秘瀑・二天の滝」に行くしかないと思い、秋田の宝仙湖へ
宝仙湖からはブナ森トンネルを抜け、さらに椈森牧場へ抜ける林道に入って、滝へのアプローチポイントへ向かうルートなのですが…
通行止めだと!?
宝仙湖側から抜けられないのならと、阿仁の幸兵衛林道側からアプローチしようとするも通行止め
後々、調べたのですがブナ森トンネルの上を椈森牧場へ抜ける道は通年通行止めになっているみたいでした
つまり「二天の滝」を上流からアプローチ方法はもう使えないということなのでしょうか…
この日は時間がなかったので東側からのアプローチが可能なのかは、また後日調査に入りましょう
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MAP
宝仙湖側、阿仁側からのアプローチは封鎖されております
確実に可能なのは下流からの沢登りルートですかね
ただ中滝という難所があるので、一人で挑戦するのは怖いですね
熊もいますし…
MOVIE
9:00 安の滝林道
せっかく秋田まで来たのだからと、何度か訪瀑したことがある安の滝によることにしました
「日本第二位の滝」と名高い美瀑「安の滝」は一年の中で紅葉時期が一番美しく、多くの観光客が訪れます
しかし、朝から小雨が降っていたからか、あまり観光客がおらず駐車場も埋まっていませんでした
9:30 安の滝 入り口
4kmほどの林道を走り「安の滝」入り口へ
駐車場は半分くらい埋まっていて、タクシーで訪れている人もいたみたいです
紅葉はまさに盛り
まだまだ葉も粘ってくれていました
水量は雨の影響かそこそこ多く、滝の水量も期待できます
滝までは大体30分かからない程度
子連れのハイキングで来ている方もいらっしゃいました
滝の上段が見えてきました!
9:55 安の滝
形状:分岐瀑
水系:米代川水系
日本の滝百選に選ばれており、「日本第二位」の滝としても有名な安の滝
紅葉時期の美しさは日本の滝の中でもトップクラスであり、全国から多くの観光客が集まります
「安の滝」「桃洞の滝」「幸兵衛の滝」など森吉山周辺には女性的な岩肌を持つ滝が多く流れていますが、これはほど均質な岩石からなる200万年前の倉沢山溶結凝灰岩が一体を覆っているためであることが分かっています
滝王国「秋田」の顔とも言える「安の滝」は200年前にその産声を上げました
周囲はブナ林で囲まれていて、紅葉時期はもちろん、新緑の時期も安の滝は美しさを増します
少女「ヤス」の悲恋伝説。享保のころヤスという娘が居り、金山で働く「久太郎」と恋に落ちた。しかし山では男女の仲は御法度であり、久太郎の仲間達も騒ぎ立てたことから久太郎は友人に「後で迎えに来るとヤスに伝えてくれ」と言い残し故郷へ帰ってしまった。しかしその友人は仲間の制裁を恐れその伝言をヤスに伝えなかった。それを知らずにヤスは久太郎を待ち続けたが、いっこうに現れる気配はなかった。ある日仲間の一人が「久太郎は法度を犯した罪で捕まったからもう忘れた方が良い」と言われ、悲しみに暮れる。そしてヤスは滝から身を投げてしまう。それ以来この滝を「ヤスの滝」と呼ぶようになり、この滝に来ると恋が叶うと若い男女が訪れるようになったという。
by Wikipedia
もっと太陽が高く登れば滝全体に光が当たるのですが、ベストタイムは昼過ぎくらいですかね
朝の小雨が嘘のように青空が広がっています
安の滝の撮影スポットは3か所あり、この写真は上段への道の途中から撮影しました
- 下段の観瀑台(三脚は広げられる)
- 上段への道の途中(狭いため三脚は広げられない)
- 上段の滝前(場所によっては足首まで水に入るので準備が必要)
滝前にいる人の小ささで滝の規模が伝わりますでしょうか
上段だけでも百名瀑にはいるような「安の滝」
上段を仰ぐように撮影
燃えるような紅葉と「安の滝」
こんな滝に出会いたくて滝巡りを続けているだと再確認できました
岩盤を伝うように流れる分岐瀑は数あれど、これほど細やかに流れる滝も珍しいですね
本当に「白糸」のように流れ落ちています
ちなみにこの一枚、滝ヤのバイブル『日本の滝①』の表紙のオマージュでもあります
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上段から下段に降りてきたら、太陽も高くなり、流身に光が当たるようになっていました
手前から緑・黄・朱と変化するグラデーションが美しいです
最近は秘瀑や難瀑と呼ばれようような滝にばっかり行っていましたが、昔通った観光瀑にまた行ってみるのも楽しいかもしれませんね
自分だったり、滝だったり、何か変わったことに気づくことがあるかもしれません
13:30 友情の滝
形状:段瀑
帰りに秋田駒ケ岳の麓に流れる「友情の滝」へ寄りました
周囲を木々に囲まれているため、木々の間からこぼれた光が滝の流身に当たって幻想的な一枚になりました
普段はもっと水量が多いらしいのですが、この日は左の滝が枯れかけていました
ネットの写真と比べるとあまりにも左の流身が弱弱しいので、もしかしたら台風の影響で落ち口の水の流れが変わってしまったのかもしれませんね
何枚か写真を撮り撤退
岩手経由で仙台に帰ります
10月も終わり、11月に入ったらさすがに沢にはいけないので、おそらく安の滝と桃洞の滝が2019年の滝巡りの締めくくりになると思います
ただ年末は全く予定が決まっていないので、九州か四国での滝巡りをするかもしれないですがそれはそれで
今まで行こう行こうと思っていた「錦秋の安の滝」を見る機会があってよかったと思います
そして「二天の滝」には必ずリベンジしようと思います
ではまた
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