華厳の滝 ~栃木県・日光~ 日本三名瀑

 

華厳の滝

 

前日には大子の「袋田の滝」を見に行きましたが、本日は奥日光の「華厳の滝」

自転車でいろは坂を登り、奥日光へ向かいます。

日本三名瀑巡りの旅もこの日で終了。

世界百名瀑にも数えられている「華厳の滝」、滝の全長が200mを越える「竜頭の滝」、他にも「戦場ヶ原」「中禅寺湖」「日光東照宮」と日光を丸ごと楽しんで、この旅を終わらせたいと思います。

 

華厳の滝
 DATA
 ・落差:97m
 ・形状:直瀑
 ・栃木県日光
 アクセス ★★
 危険度  ★
 絶景度  ★★★★

ヒトコト滝MEMO

日本三名瀑の一つでもあり、世界百名瀑にも選ばれている名瀑。
男体山の溶岩が中禅寺湖をせき止め、華厳の滝が形作られました。
直瀑と潜流瀑が混合されている複合滝の一つです。

 

 

MAP

 

日光へ

天気は快晴、雲一つありません。

コンディションは最高!

目の前に広がる大パノラマを楽しみながら自転車を走らせます。

 

いろは坂

いろは坂
いろは坂の名称は、初期のいろは坂が48箇所のヘアピンカーブがあったことからその名が付けられたとされる。初期のいろは坂から改良された現在の「いろは坂」は、華厳滝がある華厳渓谷を挟むように、北側に山下り専用の第一いろは坂と、南側に山登り専用の第二いろは坂に分けられ、この二つの坂に存在する48のカーブをいろは48音に例えており、個々のカーブには音に対応する文字板が建てられている。二つの坂道は、ふもとの馬返(うまがえし)と山頂の中禅寺湖畔でそれぞれ合流する。 by Wikipedia

日光と奥日光を繋ぐ「いろは坂」。

TVなどでは何度も見たことがある道ですが、実際に目の当たりにするとカーブの多さにびっくりしますね。

斜度はそこまできつくないのでゆっくり漕いでいけば、そこまで苦にはならないと思います。

この時は新緑の季節でしたが、是非紅葉のいろは坂も楽しんでみたいものです。

 

明智平ロープウェイ展望台

ただただ絶景

 

華厳の滝・男体山・中禅寺湖が一望できる展望台です。

ここからだと中禅寺湖が男体山の噴火でせき止められた結果できた湖だということが見てわかりますね。

どれだけの規模の噴火だったのでしょうか。

 

 

華厳の滝と白雲滝

DATA
・落差:42m
・形状:潜流瀑
・水系:利根川水系

 

華厳の滝の右手に見えるのが日本最大級の潜流瀑と目される「白雲の滝」です。

地層と地層の狭間からあふれ出す伏流水が斜面を流れ落ちる白雲の滝を作り上げております。

潜流瀑は秋田の「元滝伏流水」や静岡の「白糸の滝」などの美しい水の流れが特徴的な滝をイメージすることが多いのですが、白雲の滝は潜流瀑の枠に収まりきらない「水量」を持っております。

昭和30年代には白雲の滝に架かる「鵲橋」に通じる「華厳渓谷歩道」が通っていたのですが現在は通行不可。

「幻の滝」ということらしいです。

 

展望台から先へ進み奥日光へ。

華厳の滝へは570円の料金を払いエレベーターで滝壺まで。

遂に最後の日本三名瀑とのご対面です。

 

華厳の滝

DATA
・落差:97m
・形状:直瀑
・水系:利根川水系
・別名:江尻滝・八汐滝

 

日本三名瀑の一つ、また「世界百名瀑」の一つにも選ばれている「華厳の滝」。

男体山の噴火によって谷がせき止められ中禅寺湖と華厳の滝が出来たことはよく知られているが、滝が形作られた当初は800mほど下流に落ちていたらしい。

華厳の滝は現在進行形で谷を削っており、将来は中禅寺湖につながるのではないかとも言われています。

 

滝を撮影するにはエレベーターを降りた観瀑台からしか方法はなく滝壺には近づくことはできません。

しかし、観瀑台からでも滝の飛沫、轟音、爆風を浴びることができるほどの規模。

さすがの一言に尽きます。

 

元々は細身の滝だったのですが1986年に崩落が起こり落ち口が広がり、今の華厳の滝の形になったようです。

 

白雲の滝と同じように地層の狭間から伏流水が流れ出ているのが見えます。

この伏流水は「十二滝」とも呼ばれているとのこと。

十二滝は白雲の滝と比べるとだいぶ水量も少ないが、華厳の滝の美しさを一層高めているのではないでしょうか。

 

詳しい地層の話をすると。華厳の滝の地層は3段に分かれていて、柱状節理が見えるのが「上部溶岩」。

その下の地層が「上部集塊岩」で、十二滝は「上部溶岩」と「上部集塊岩」の狭間から流れております。

そして最下層が「下部溶岩」となっております。

 

 

華厳の滝の水量はおよそ毎秒1トンと言われているが、その水量は上流で調整されており、夜間にはその半分以下になることもある。

台風の後には毎秒50トンになることもあるとか。

 

台風になると日本全国の滝のライブカメラにアクセスするのは私だけではないはず…

 

「華厳の滝と十二滝」

華厳の滝が最下部の「下部溶岩」に衝突し、形を変えています。

水煙は風に乗り観瀑台に容赦なく降り注いでいました。

 

龍頭の滝

DATA
・落差:55m
・形状:渓流瀑
・水系:利根川水系

 

華厳の滝を後にし、さらに奥日光の深部へと進むと「竜頭の滝」にたどり着きます。

全長210mの渓流瀑は日光を代表する滝の一つ。

上の写真は竜頭の滝の最下段になります。

二股に滝を分ける巨岩が竜の頭、二条の滝を髭に見立てたことから「竜頭の滝」と名付けたとされる(一説)。

 

最下段の観瀑台は多くのカメラマンが三脚を立てる超有名撮影スポット。

特に紅葉の時期には日本全国から多くのカメラマンが集まります。

 

上部は緩やかな傾斜を保ちながら渓流瀑を形成しています。

最下部に比べ上流はカメラマンも少なく落ち着いて撮影ができます。

古くは上流のみ「龍雲滝」と呼んでいたこともあるとか。

 

上流の「湯滝」が湯ノ湖に流れ、湯ノ湖から湯川に、湯川から竜頭の滝へ。

竜頭の滝が中禅寺湖に流れ、中禅寺湖から華厳の滝が流れ落ちる…

 

日光の水の流れを巡った一日でした。

 

湯滝
日光東照宮・唐門
戦場ヶ原
日光駅

 

 

日光を十分楽しんだので名残惜しいですが仙台まで帰ります。

 

 

そんなこんなで日本三名瀑の残りをまわる旅、四日間終了です。

「華厳の滝」にどうしても行きたく、更に「袋田の滝も寄れるんじゃねえか」となりこのようなルートになりました。

三名瀑の中では「那智の滝」が一番好みで、いの一番に見に行っていたのですが他の三名瀑は「まあ、有名な滝って期待しすぎるとよくないし、滝壺に下りれないから後回しでいいか」なんて思っていました。

しかし、「華厳の滝」も「袋田の滝」も自分の想像をはるかに超えてきた名瀑でした。

また旅の途中で寄った名も知らなかった土地での寄り道が思い出深いですね。

旅の中の一つ一つの出来事が思い出になる感覚が好きです。

 

またそんな旅をしたいです

 

 

 

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

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