最後の百名瀑巡り・壇鏡の滝 ~島根県・隠岐の島町~

 

 

2022年6月18日 隠岐の島・壇鏡の滝

隠岐の島

島根県北部、隠岐郡にある町。2004年(平成16)隠岐郡西郷 (さいごう) 町と布施 (ふせ) 、五箇 (ごか) 、都万 (つま) の3村が合併して成立。島根半島の北東方約45~80キロメートルの日本海に浮かぶ隠岐諸島のうち、最大の島、島後 (どうご) を主たる町域とする。竹島も当町に属す。島南東部の西郷港は天然の良港で、本土の鳥取県境港および七類港(松江市)との間にフェリーと高速船が就航。国道485号が通じ、隠岐空港と出雲空港、大阪国際(伊丹 (いたみ) )空港を結ぶ定期便がある。島後はほぼ円形の火山島で、最高峰の大満寺 (だいまんじ) 山(608メートル)を中心に、500メートル内外の起伏に富んだ山々が連なり、町域の約80%を林野が占める。中央部の山地から放射状に流下する小河川の下流域に平地が開け、耕地となっている。隠岐白島海岸(国指定名勝及び天然記念物)、海苔田ノ鼻(国指定天然記念物及び名勝)、隠岐布施海岸(国指定名勝)、奇岩ローソク島など景勝地に富む海岸線と大満寺山一帯は大山隠岐国立公園域にある。

"隠岐の島(町)", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-07-12)

 

百名瀑巡りも残すところはあと1本。隠岐の島に流れる壇鏡の滝のみだ。

いつまでも残しておくのも気持ち悪いので、土日の二日間で突貫訪瀑を決行した。

金曜日の夜に東京に入り、土曜の朝の便で米子まで飛び、そこからフェリーで隠岐の島入りする予定だ。

3連休やお盆に行くことも考えたが、お盆はお盆で北海道入りする予定なので避けたい。

それに土日だけで自分がどこまで移動できるかも試してみたかったので、今回はわざとこのような無茶な行程にしてみた。

10年目に突入した滝巡り。この訪瀑で一つの区切りを迎えることになった。

 

壇鏡の滝
 DATA
 落差:40m
 形状:直瀑
 水系:那久川水系
 アクセス ★★★
 危険度  ★
 絶景度  ★★

ヒトコト滝MEMO

日本海の離島・隠岐の島に流れる40mの直瀑。
水量は年間通して多くはなく、雨のように流れ落ちる滝だ。
名水百選にも選ばれており、「長寿の水」「勝者の水」「火難防止の水」としても知られている。

行程

 

MAP

 

6月18日 壇業の滝

08:00 羽田空港

今回の遠征で一番苦労したのが隠岐の島への入り方だろうか。

隠岐の島までは境港と七類から出ているレインボージェットに乗るか、定期船に乗るか、はたまた隠岐世界ジオパーク空港を使うか。

入島する日に壇鏡の滝は巡ってしまいたいので、できるだけ早い時間に島には入りたい。

そうすると12時に境港を出港するレインボージェットには乗りたい…。

夜行バス、新幹線などいろいろ考えたが、結局境港まである程度の余裕をもって移動できるのは羽田発鬼太郎空港着の空の便しかなかった。

予定をフレキシブルに変更することが出来ない飛行機はあまり好みではないが、今回はしょうがない。ジェットエンジンの力を借りることとした。

 

10:30 米子鬼太郎空港

1時間20分の空中移動から解放され、米子鬼太郎空港に降り立った。

空港から港までは電車で一本。

空港駅だとは思えないほど長閑なJR境線で港を目指す。

 

11:15 境港駅

境港にてフェリーの手続き。ネットで予約していたのでスムーズに完了。

人の多さに違和感を感じながらフェリー乗り場へ向かう。

レインボージェットへ乗り込もうとする人の列が見えてきた時点でさらに違和感が。

調べてみると隠岐の島ウルトラマラソンが明日に行われるらしい。

どうやら何も知らず一年の内で一番隠岐の島が混雑するタイミングにかぶってしまったらしい。

 

13:27 隠岐の島・到着

隠岐の島に上陸。ここからはレンタカーで島を巡ることになる。

レンタカーの予約がなかなか取れなかったのもウルトラマラソンが理由なのだろう。

隠岐ドライブレンタカーさんでなんとか予約出来た今日の足兼宿を借りる。

宿はもちろん取れていないのでいつものごとく車中泊だ。

 

14:00 若玉酢命神社・隠岐国分寺

壇鏡の滝の訪瀑の前に隠岐の島観光。玉若酢命神社と隠岐国分寺の一社一寺だ。

特に隠岐国分寺は隠岐に行くならここだけは寄ろうと決めていた。

鎌倉時代の末期に大暴れした後醍醐天皇が流され、そして脱出したのがこの隠岐の島であり、この隠岐国分寺である。

寺社の裏には後醍醐天皇の行在所の跡もしっかり残されていた。

15:00 壇鏡神社

日本史の断片に触れることが出来、大変満足したが今回の目的は百名瀑の訪瀑だ。

山側からのアクセスは林道が崩れていて不可能とのことだったので、オーソドックスな那久側からの道を使った。

車を降り参道を歩く。滝は壇鏡神社の裏を流れている。

 

15:15 壇鏡の滝

DATA
落差:40m
形状:直瀑
水系:那久川水系

壇鏡神社の裏の崖に架かる滝が壇鏡の滝だ。

水量は年中少なく、雨のように流れ落ちている。

流身は二条、裏見の滝としても有名。

名水百選にも選ばれており、「長寿の水」「勝者の水」「火難防止の水」としても知られている。

 

日本の滝百選巡りの最後の滝となった壇鏡の滝。

難瀑でもなく、秘境瀑でもないが自分には特別な滝のひとつになった。

天気も無事晴れてくれて助かった。裏から眺めると太陽の光が二条の流身を輝かせている壇鏡の滝を見ることが出来る。

 

壇鏡神社を挟んで逆側の支流に流れるのは雌滝

こちらはあまりにも水量が少なく殆ど枯れてしまっている。

 

17:00 福浦・ローソク島遊覧船乗り場

最後の百名瀑の訪瀑を終えた後はローソク岩の観光フェリーを楽しんだ。

夕方になって雲が出てきていたので、日が落ちるローソク岩を見ることが出来ないかもと思いながらも、何とか天気もこれ以上崩れず「隠岐の島のローソク」が灯る瞬間を拝むことが出来た

飛び込みで乗ったが、ローソク岩はもちろん、風波に削られた奇岩の岸壁も素晴らしく大変満足した。

 

夜は地元のスーパーで刺身を買い、海辺の駐車スペースで晩酌を楽しむ。

地元の学生の手持ち花火を遠くから眺めながら就寝。

10年にも及んだ百枚瀑巡りが終わった一日が終わった。

 

6月19日 隠岐の島

05:00 白島崎展望台

朝、防風林を揺らす風の音で起きた。

かなり風が強く、一枚羽織ろうとしたアウターも飛んでいきそうになる。

この日はフェリーの時間は昼過ぎに取っていたが、風がさらに強まれば帰れなくなるかもしれない。

隠岐の島で見たいものは最低限見られたので朝のフェリーで本土に帰ることにしよう、と白島崎展望台で朝日を眺めながら決めた。

 

08:28 レインボージェット

レンタカーを朝一で返却し、フェリーの予約をキャンセル。8時35分のフェリーに飛び乗った。

これにて弾丸隠岐の島旅行が終了。

隠岐の島の島後は回れたが、島前は上陸できなかったことが心残りだ。

 

10:14 米子鬼太郎空港

風の影響もなく、無事本土に到着。

米子鬼太郎空港から羽田まで飛び、新幹線で仙台まで。

昼過ぎには家に到着し、土日を利用した隠岐の島弾丸旅が終了した。

そして百名瀑巡りも終わった。

やっとこの呪いが解けたことで、ここからは自由な滝巡りが始まるのかもしれない。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

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