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2020年10月4日 世界谷地~御室~栗駒山
12月に入り2020年もあと僅かですが、ブログの中ではまだ10月。
今回は紅葉真っ盛りの栗駒山の記事でございます。
毎年秋に登っている栗駒山、もちろん今年も行こうという話になったのですが、いつも岩手側の須川から登ってばかり。
なので今年は宮城側から登りましょう。
中央ルートも東栗駒ルートも何度か登っているので、今回は「世界谷地からの御室ルート」で登ることになりました。
日本一の紅葉「栗駒」、そんな栗駒の知られざる絶景スポットに行ってまいりました。
MAP
YAMAP
栗駒山(須川岳) 世界谷地~御室~山頂~いわかがみ平 / kuzumisawaさんの栗駒山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
6:50 世界谷地駐車場
仙台から2時間ほど走り「世界谷地」の駐車場へ。
20台ほど停められそうなスペースはあるものの、他に車は停まってはおらず、辺りの空気は静まり返っていました。
紅葉全盛の栗駒なので、そこそこ混んでいるかと身構えていましたが、どうやら「密」とは無縁な様子。
いわかがみ平は朝一に行ってもかなり混雑しているので、密を避ける意味でも世界谷地スタートは正解だったかもしれません。
7:15 世界谷地
駐車場から少し歩くと視界が一気に開けました。
草紅葉が美しい秋の世界谷地です。
6月には全国的に有名な「ニッコウキスゲ」の大群生が見られるのですが、今は秋、草紅葉の上に乗った色とりどりの植生を楽しみながら先に進みましょう。
木道の先には栗駒山が見えてきました。
世界谷地を抜けると、延々と続く樹林帯に変わります。
木々は青々としており、御室の紅葉も少し心配になってしまいます。
9:10 御室遠望
木々の合間から御室が見えました!
西側は赤く色づいているのが見えます。
これは御室の草紅葉も期待が出来そうです。
退屈な樹林帯歩きも、標高が少しずつ上がってくると周囲の景色も美しく色付き、気持ちも足も軽くなりペースも心なしか上がってしまいます。
さらに進んでいきますと、行く手が一気に開き、一面の草紅葉が待ち構えていました。
本日の目的地「御室」に到着です。
10:20 御室
御室とは「駒形根神社奥宮」のことをいい、150年前の「栗駒山紀行」にもその存在が記されています。
その奥宮が岩稜の洞窟に祀られているので、岩稜まで草紅葉の草原を抜けて登っていきましょう。
今まで歩いてきた樹林帯の景色と御室の景色の差に驚いてしまい、なかなか足が前に進みません。
時間を忘れてファインダーを覗きます。
どこかカルデラ地形のような御室。
点々としている岩が特にカルデラ地形じみています。
本来でしたら御室からピストンで世界谷地に降りるつもりだったのですが、視界に映る真っ赤に染まった栗駒山がどうしても気になったので、山頂まで登りいわかがみ平まで下ることに予定を変更。
電話でいわかがみ平から世界谷地までの足を調達しようとするも敢え無く失敗…
とりあえずいわかがみ平まで下って、先のことはそれから考えることにしました。
奥宮から眺める絶景。
「次来るときはガスも持ってきて、コーヒー飲みながらゆっくりしたいな」などと語りながら御室で小休止。
11:10 栗駒山へ
御室から栗駒山頂まではちょうど一時間ほどです。
世界谷地からより、いわかがみ平から山頂経由で来た方が近いことに後から気づきました。
次に御室に来るときはそのルートを使うことにしましょう。
栗駒の紅い絨毯が目の前に広がっております。
栗駒は毎年登っておりますが、例年よりも紅が濃いような気もします。
これが栗駒が日本一の紅葉と呼ばれる所以ですか。
ナナカマドやサラサドウダンの色付きが素晴らしいですね。
山頂に近づくに従い、登山道にも人が増えてきました。
先ほどまでほとんど人のいない「御室」コースを歩いていたからか、人の多さに辟易してしまいます。
紅葉時期の栗駒はこれが普通だということも忘れてしまっていました。
12:00 栗駒山山頂
12時ちょうどに山頂に到着。
人、人、人の「密」な山頂。
山頂からの見晴らしは特にいいわけではないのでさっさと中央コースでいわかがみ平に降りてしまいましょう。
登山の前日からネットで「中央コースの紅葉が全盛」との情報が入っていたので、わざわざ世界谷地から中央コースを使い下山することにしたのですが、なるほど、これは美しい。
栗駒の紅葉は岩手側の秣岳から楽しむことが多かったのですが、こんな景色を見せられてしまったら来年も宮城側から登りたくなってしまう…
紅葉の絨毯を歩いて行きます。
12:50 いわかがみ平
いわかがみ平まで下ってきました。
下ってきてみたはいいものの、ここからどうしたものか…
大駐車場まではバスが出ているとして、そこから世界谷地までは2時間弱…
さてどうしたものか…
その後
栗駒 いわかがみ平から世界谷地まで / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
結局、世界谷地までは歩くことになりました!
退屈なアスファルトの上を無心になって歩き、車を回収。
アスファルト地獄に身も心もやられてしまい、這う這うの体で仙台へと帰りました。
毎年登っている栗駒山。
ありきたりな言葉ですが、登るたび毎回新しい魅力を発見できる東北を代表する名山だと改めて感じました。
須川からの栗駒、秣岳からの栗駒、そして御室からの栗駒。
来年はどう栗駒山に登ろうか今から考えておきましょう。