「百名瀑巡り」という呪いが解けました…

 

2022年6月22日 百名瀑巡りの呪いが解ける

2022年6月22日、壇鏡の滝の訪瀑で約10年に及ぶ百名瀑巡り、正式には「日本の滝百選」巡りが終了した。

「日本の滝百選」(以下、百名瀑とする)とは一体何なのか、Wikipediaの記事を引用させていただく。

日本の滝百選は、環境庁(現・環境省)と林野庁の後援のもと、緑の文明学会、グリーンルネッサンス、緑の地球防衛基金の3団体が、森林浴の森100選に続く、グリーンキャンペーンの一環として企画した。日本全国から34万1292通、527滝の応募があり、8人の選考委員によって527滝から127滝が選ばれ、最終選考で100滝となった。1990年4月8日に富山県立山町において、百選地の代表に選定認定書が贈られた。

簡単に言ってしまえば公募で選ばれた日本を代表する100本の滝であり、日本百名山にように日本百名瀑とも呼ばれたりもしている。

全国各地から様々な滝が推薦され、ある程度の偏りはあれど、日本を代表する100本の滝が選ばれた。

賛否はあれど、とりあえず日本を代表する滝と言っていいだろう。

それが『百名瀑』だ。

 

私、葛見さわは2012年にくろくまの滝を訪れてから10年間百名瀑を巡り、100本の滝全てを訪瀑した。

10年という長い期間を要し、この活動にも一つピリオドを打つことも出来た。

そして百名瀑を巡り終わった自分だからこそ、巡り終わった今だからこそ書けるものがあるんじゃないだろうかとこの記事を書いている。

『百名瀑巡り』という呪いが解けた自分が今考えていることを素直に書きだしてみたい。

 

百名瀑巡りという呪い

なぜ何度もブログ内やTwitter内で「百名瀑巡りという呪い」という表現をしてきたのか、その説明をしたい。

滝が好きで楽しく百名瀑巡りをしているという人を腐すつもりで書いているわけではないことだけ承知してほしい。

冗談半分で自分に課した十字架を「呪い」と言っていただけなのだ。

 

単なる趣味の一環に最初から意味なんてものはないのだが、「百名瀑巡りに意味はあるのだろうか?」と時たま考えてしまうことがある。

特に「なぜこの滝が百名瀑に選ばれているのか…」と思う滝に訪瀑した時に感じてしまう。。

もちろん百名瀑、100本全てが自分好みであるなんてことは思っていないつもりだが、これは流石に…と思ってしまう滝も正直何本かある。

そんな滝を訪瀑するために時間もお金もかける意味があるのだろうか。ただ百名瀑制覇という称号を名乗るためだけに。

「百名瀑巡りなんてスタンプラリーでしかない」

 

訪瀑した本数が30本から40本を超えたあたりで百名瀑を巡ることへの疑問が湧いてきた。

「百名瀑巡りなんてなんの意味もない」と言ってしまいたい気持ちもあった。

しかし、やってもないことを否定することに違和感があったので、その言葉は飲み込んで百名瀑を続けていた。

70本を超えたあたりからもう後戻りが出来なくなっていた。この後戻りが出来なくなった状態を「百名瀑の呪い」と呼びたい。

そしてこの体に纏わりつく呪いを解くために百名瀑巡りを続けて、ようやく10年かかり解呪することに成功した。

 

そんな百名瀑の呪いを解呪した自分が今百名瀑に抱いている気持ちを言葉にするなら

「百名瀑巡り、まあ悪くなかったのかもしれない」

 

百名瀑巡りの思い出

ネガティブな怪文書をつらつらと書いてしまったが前述の通り、百名瀑巡りを終えた今感じていることは決して悪いものではなかったというのが素直な気持ちだ。

確かに日本を代表する100の滝と言えないような滝もまあ無いこともないが、殆どの滝はやはり日本を代表する滝だ。

「三条の滝」「滑川大滝」「北精進ヶ滝」「称名滝」「不動七重滝」「中の滝」「御来光の滝」etc…。

中には世界でもトップレベルの名瀑と言っていいような滝も何本か存在する。

こんな滝々を国内で100本(100はないかもしれないが)巡れるというのは滝王国である日本に生まれた幸運なんだろう。

 

また百名瀑巡りのおかげで日本全国を旅することが出来たと言ってもいいだろう。

百名瀑は47都道府県各地に散らばっており、百名瀑を巡るだけでも日本全国を旅することが出来る。

(百名瀑がない「千葉県」「香川県」「長崎県」の三県を除く)

自分が滝好きだけでなく旅行好きだったのが良かったのか、滝を目的としながらも全国各地を飛び回れたのは大変に楽しかった。

隠岐の島や西表島、知床半島から屋久島まで、百名瀑が無ければ足を運んでいないだろう地域は数えきれない。

実際に動き回ることで日本の大きさと小ささを肌感覚で理解できたのはかなりいい経験となった。

 

名瀑との出会いと全国各地へ実際に足を運ぶをいう経験は決して無駄ではないと思う。

 

また行きたい百名瀑

百名瀑巡りを終えたが、再訪したい滝は何本、いや何十本もある。

特に再訪したいと思っている滝を簡単にだが数本紹介したいと思う。

 

松見の滝

青森県の名瀑をまず最初に紹介させてほしい。

八甲田山麓に流れる落差90mの秘瀑だ。

このブログでも何回も紹介させてもらっているように、この滝にはもう4回は行っている。

何度見ても飽きず、何度でも行きたいくなるほどの名瀑。

見ても良し、泳いでも良し、上段に登っても良し。懐の広い東北を代表する名瀑だ。

冬の姿もいつか見てみたいものだ。

 

 

安の滝

この滝もわざわざ紹介する必要もないだろう。

秋の安の滝の美しさは日本でもトップクラスだろう。

毎年秋にになると安の紅葉が待ち遠しくなる。

 

三条の滝

百名瀑の中でも迫力・水量でいえばNo.1の呼び声も高い三条の滝。

滝巡りを始めて最初期に訪瀑しているので是非リベンジしたいと考えている。

ただまたあの滝壺に行くことになるのか…。生きた心地がしないんだ、あそこ。

 

霧降の滝

観瀑台から見る姿と滝壺から見る姿がここまで違うのかと驚いたのが霧降の滝。

下段までは簡単にたどり着いたが、上段までは大滝登攀が必要になる。

いつか上段も間近で見上げてみたいものだ。

 

米子不動滝

氷瀑巡りを始めて最初期に訪瀑した氷瀑だが、この米子不動より迫力のある氷瀑と未だ出会えていない。

滝までの10kmの雪道はしんどいの一言だが、歩く価値は十分にあると思う。

ちなみに凍結した姿以外をまだ見たことが無いので、普通にオンシーズンに訪瀑もしたい。

 

双門の滝

比較的最近訪瀑した双門の滝だが、この滝は七ツ釜滝との兼ね合いで滝壺まで降りることが出来なかった。

双門の滝の下降ポイントを泣く泣く素通りした悔しさは未だに覚えている。

次こそはあの断崖絶壁の下から双門の滝を眺めたい。

 

鹿目の滝

この鹿目の滝は特に秘瀑でも難瀑でもないのだが、流身と柱状節理の美しさ、ただそれだけで再訪したいと思ってしまった滝だ。

落差は36mと他の滝と比べてしまうとやや小ぶりだが、実際に滝の前に立つとその迫力に圧倒されるだろう。

岩盤の柱状節理がこれほど美しくまとまっている滝は日本全国そうはない。

 

大川の滝

最後に挙げたいのは屋久島・大川の滝。

訪瀑したのが冬だったため、どうしても水量が少なく、本来の大川の滝の迫力・美しさを目の当たりにすることが出来なかった。

屋久島にはこれから何度も足を運ぶことになるだろうから、リベンジの機会はあると信じている。

それにしても大川の滝をはじめ、屋久島の滝々の美しさは本土と一線を画している。

 

そして呪いは続く…

呪いが解け、何の縛りもなく自由に滝に行けるようになった。

今後の活動としては沢登りスキルが必要になって来る難瀑に挑戦しながら、連休が取れたらまた各地を遠征しようと思う。

遠征し、ふらっとその土地の百名瀑に寄るのもいいだろう。

その時には一回目の訪瀑とはまた違った感想を持てるかもしれない。

 

さあ次はどの滝に行こうか。

 

 

 

 

 

世界百名瀑、訪瀑できたのは「羽衣の滝」「銀河の滝」「梅花皮の滝」「華厳の滝」「称名滝」「那智の滝」「中の滝」の7本。

訪瀑出来てないのは、「オーグラビース滝」「マグワ滝」「カークルーフ滝」「ウンフィレロ滝」「ホーウィック滝」「エランズ・リヴァー滝」「カルル滝」「グラ滝」「ヴィヴィエン滝」「トロウ・ドゥ・フェアー滝」「ラブィン・ブランシュ滝」「ラルク・エン・シエル滝」「キンコン滝」「サラ滝 」「 ルアカナ滝」「エプパ滝」「マレツンヤネ滝」「マーチソン滝」「ヴィクトリアの滝」「サザーランド滝」「ブラウン滝」「フンボルト滝」「ボーエン滝」「スターリング滝」「デヴィルス・パンチボール滝」「クリーヴ・ガース滝」 「ブラウン滝対岸無名滝」「ボノウ・ブヌウ滝」「カナングラ滝」「ツイン滝」「ジム・ジム滝」「パパラウア滝」「ワイヒラウ滝」「ナイアガラの滝」「ヘッドウォール・キャニオン滝」「ハーモニー滝」「サンディー・ポンド滝」「タカカウ滝」「カミンズ滝」「ヘルムケン滝」「ハンレン滝」「オデガード滝」「ワパマ滝」「ヨセミテ滝」「ネバダ滝」「ブライダル・ヴェール滝」「フェザー滝」「ビッグ・ゴート・レイク滝」「シルヴァー・レイク滝」「バサシー・ティック滝」「ピエドラ・ヴォラーダ滝」「ジュルアンⅠ滝」「ジュルアンⅡ滝」「 エンジェルフォール」「グラン・サルト」「チュルン・ヴェナ」「チュルン・メル」「 チナック・メル」「エウトバリマ・メル」「カイエチゥール滝」「ウイチ・メル」「カマラン・メル」「カコ・パル」「イグアスの滝」「 サン・ラファエル滝」「ゴクタ滝」「デティ滝」「 ヘンギ滝」「グリムル」「グトルフォス」「ハウイ滝」「オゥファィルフォス」「 スヴァルティ滝」「 スコゥガフォス」「 ディンヤディ」「マーダルス滝」「ロング滝」「ラムナフェルス滝」「ジェッタ滝」「スツルーペン滝」「ヒエル滝」「シュー・セストラ滝」「ダンテ滝」「ルーテ滝」「ガヴァルニー大滝」「ダッフプナ滝」「シュマードゥリーバッハ滝」「ゼーバッハ滝」「ジョグ滝」「カウヴェリ滝」「バンバラカンダ滝」「ディヤルマ滝」「チェメルン滝」

あと93本…。

呪いは終わらない…

 

コメントを残す

関連キーワード
その他の関連記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事