霧降の滝の下段へ ~栃木県・日光市~

 

 

霧降の滝・下段

前回の記事の続きです

 

連日の日光での滝巡り。二日目は百名瀑の一つにも数えられている「霧降の滝」です。

観瀑台から遠望するのが一般的な訪瀑方法として知られていますが、今回は霧降の滝の下段の撮影を目標にして向かいました。

霧降の滝は葛飾北斎の「諸国滝廻り」の一つである「下野黒髪山きりふりの滝」にも描かれています。

そこでの霧降の滝は滝壺から見上げるように描かれているのですよ。

是非とも直下から見上げてみたい!!

と思っていたのですが、滝壺へ至る遊歩道は落石の影響で長期封鎖中(おそらく開通することはないでしょう)

なので滝壺への道を使わず「霧降の滝」の下段にアクセスしてみようと霧降高原に向かいます。

 

霧降の滝
 落差:85m
 形状:段瀑
 水系:利根川水系
 アクセス ★★★
 危険度  ★★
 絶景度  ★★★★
 行動時間 片道一時間強

ヒトコト滝MEMO

百名瀑の一つ「霧降の滝」は日光でも有数の名瀑に数えられている。
観瀑台から眺めるのが一般的な訪瀑になるが、せっかくなら滝壺まで行ってみたいと思い、ルートを調べ滝壺まで下降。
観瀑台からでは見ることが出来ない大迫力の下段に出会うことが出来ました。
流身ももちろんですが、岩盤の黒と黄土色のグラデーションが大変美しかった。

行程

 

ログ・YAMAP

霧降の滝・下段まで / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴(ラバー)

水2L・行動食

ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本)※使わず

撮影装備一式(魚眼レンズ+角型フィルター)

2021年9月20日 霧降の滝・下段

07:00 霧降の滝駐車場

朝早くに霧降の滝売店の駐車場に到着。

さすがにこの時間なら観光客は多くないようだ。

一応ロープとギア類を持って霧降の滝へ向かう。

「山のレストラン」の駐車場に間違えて駐車しないように気を付けよう

 

07:25 霧降川へ

山のレストラン手前の駐車場の奥に踏み跡が見えるので、その道を使い標高を落としてゆく。

途中分岐があるが、霧降川に向かうように進めば問題ない。

 

途中まで枝沢をトレースしながら下って行ったが、途中であることに気づく。

あれ?これ霧降川に繋がる枝沢じゃないわ!?

この枝沢は霧降川の一本南にある柳沢に繋がるものだった。

このままボケーっと進んでいけば一生霧降の滝に辿り着くことはなかった…

あぶねー。

 

進路を北に取り、霧降川に降りてゆけそうな尾根を使う。

人は入っているようで林業用のピンクテープなどの人の痕跡も見えた。

そのまま進んでゆくと霧降川にぶつかるので、斜面を下り入渓。

 

08:20 3mナメ滝

霧降川に入渓してすぐ3mほどの小滝が出てくる。

ここは流身の右を登って行った。

一眼レフを剥き身で登ったが、ちゃんとしまってから登ればよかったと後悔。(岩盤にレンズをぶつけて歪む。叩いて直す)

 

上流はナメが広がっている。

ヌメリはあるがゴム底でも問題はない。

 

カーブの先にまた滝が出てくるが、ここは滝の手前から大きく巻ける。

気持ちよさそうなナメ滝だが、巻道からは綺麗に見えない…

その先はしばらくナメ歩き。霧降川に入渓してからは難所は全くない。

滝の音が聞こえてきた。霧降の滝はもうそこだ。

 

08:30 霧降の滝・下段

DATE
落差:85m
形状:段瀑
水系:利根川水系

日光の名瀑「霧降の滝」の下段に到着。

落口からインゼルにて流身が二筋に分かれており、さらに下部ではナメの岩盤に沿うように大きく広がる段瀑となっている。

下部はナメ滝の要素もあるが、水量・落差、どちらも素晴らしく、滝前に立つと威圧感を感じるほどだ。

黒の岩盤に黄土色が差し込んであり、そのグラデーションも霧降の滝特有のものだ。

観瀑台から下りてきた甲斐がありました!!

 

北斎の「霧降の滝」と並べてみる。

明暗差が残念なことになっているが、頑張って近づけてみた。

こう比べてみると流身の滑らかさや岩盤に差してある黄土色や木々の植生は似通っていることが分かる。

北斎作品の水の表現はさすがの一言。この構図で眺めることが出来て大満足。

 

09:30 右岸のガレ場からエスケープ

下段を巻いて上段も直下から眺めてみようかとも思ったが、右岸も左岸も一筋縄でも行かなそうなので、この日は撤退することに。

脱出ルートは右岸のガレルンゼを使う。

ちなみに封鎖されている滝壺までの道はこのルンゼに出てくるようになっている。

さすがにこのルートを観光客用には解放できないだろうな

 

二つほど堰堤が出てくるので、ステップを使って登ってゆく。

人はそこそこ入っていそうだ。

 

二つ目の堰堤を登った先で左手に踏み跡が見えた。

おそらくその道が以前使われていた滝壺への遊歩道なのだろう。

そちらは封鎖されているので、そのまま直進し尾根を登ってゆく。

 

09:50 脱出

うっすら踏み跡がある尾根を登ってゆくと山のレストランが見えてくる。

そこそこの斜度なので慎重に進むと林道の柵が出てきた。

無事脱出終了だ。踏み跡を歩き駐車場の裏手に出る。

 

10:15 霧降の滝・観瀑台から

せっかくなので観瀑台からも霧降の滝を眺める。

滝壺で写真を撮っている時は「不審者が滝壺でウロウロしてる!!」と思われていないか不安だったが、これなら気づかれていないだろう。

上段も下段もしっかり見えているが、やはり迫力は欠ける。

紅葉時には山全体がオレンジに染まるので、観瀑台から眺めるなら秋がおすすめ。

秋の霧降の滝

秋の方が木々に流身が隠れていないのではっきりと見えるかも

 

 

この週末は日光の気になっていた滝を訪瀑することが出来、満足でした。

天女滝の倒木は残念でしたが、自然相手のことですから仕方ないですね。

赤岩滝と霧降の滝の訪瀑はしっかり出来たので十分おつりが出るくらい楽しめました。

 

日光の次の目標はついに「白雲滝」になりそうです。

その訪瀑はいずれまた…

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

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