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2020年11月1日 浄の滝
先週は今年の目標の一つだった「二天の滝」に行くことが出来、自分の中でも一つ今年の滝巡りに一つピリオドを打ち、滝欲も少し落ち着いてしまいました。
天候も青森秋田方面が崩れそうな予報だったため、難瀑と呼ばれるような滝は行く気にはなれずどこか気軽に足を延ばせるような滝はないかと探したところ、思いついたのが「浄の滝」でした。
山形県月山の北東に流れる分岐瀑。
特徴的な岩盤を持ち、秋には周囲の木々が一斉に染まり、美しい紅葉も見ることが出来る美瀑です。
前々から名前は聞いていて少し気になっていた滝でした。
雨は少し降りそうですが、浄の滝なら危険なところもなく行けると判断し宮城を出発し、山形の戸沢村に向かいます。
ヒトコト滝MEMO
両岸に特徴的な尖塔のような岩壁を見ることが出来る。
浄の滝は秋になると周囲の木々が一斉に色付き、紅葉の美しい姿を見せる。
MAP
ログ
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装備一覧
・沢靴・ハードシェル・チェーンスパイク
・撮影機材一式(D750・三脚)
MOVIE
8:55 浄の滝へ
仙台から高速に乗り新庄ICまで移動。
最上川沿いを走り、古口駅から県道57号に入り古口郵便局の分岐を右折します。
分岐から浄の滝登口まで8.5kmです。
9:20 通行止め(駐車場)
途中の分岐は右折し、角川の上流を目指します。
途中から林道になりますがそのまま直進。
以前は滝まで30分で行ける「浄の滝駐車場」があったのですが、土砂崩れの影響で大分手前から歩いて進むことになります。
橋が崩壊しているところで行き止まり。
ここから歩いて浄の滝に向かいます。
9:55 土砂崩れポイント
林道を歩き始めてすぐ斜面が崩れていました。
駐車場までの道は何か所か土砂崩れが起こっていたので、やはり車は先ほどの場所までしか進めないようですね。
倒れた木々をかき分けて進みます。
山は一面の秋模様。
朝から降っていた小雨もようやく上がってきました。
さっきまでの林道が嘘のようにいきなりの舗装路登場。
九十九折を登るとすぐ駐車場です。
10:20 旧駐車場
1時間ほど歩き駐車場に到着。
かつての「浄の滝駐車場」は健在でした。
トイレもあり少し休憩してから出発します。
あの荒々しい黒ずんだ岩盤に浄の滝が流れ落ちています。
駐車場から先の道は落ち葉と土砂崩れでかなりグズグズになっているので注意が必要です。
一応、チェーンスパイクを使い気を付けながら歩いて行きます。
11月の沢は冷たく渡渉の度に体温が削られていきます。
ピンクテープを追い、さらに奥に進んでいくと浄の滝の落口が見えてきました。
11:00 浄の滝
形状:段瀑
水系:最上川水系
信仰の山である出羽三山に詣でる前に修験者が身を清めたのがこの「浄の滝」
滝の名前もそこから名づけられたようです。
落差は65mの記述や100mの記述もありはっきりとしたものがありませんが、これは上流がゴルジュの連瀑帯になっているからではないでしょうか。
実際に滝前から眺めることが出来る浄の滝下部は25mくらいでしょう。
下段は岩壁を滑りながら落ちる分岐瀑となっており、岩肌の細かな割れ目に沿いながら変化し流れています。
どこか松見の滝に似ているなと感じました。
周囲の地形、下段の形がそう見えたのでしょうか。
浄の滝の特徴はなんといっても両岸に見える尖塔のような岩壁。
地層を丸ごとカチ割ったような地形はやはり松見の滝と似ていますね。
岩壁の木々の紅葉も美しく浄の滝を彩っています。
13:15 駐車場(帰路)
帰路も一時間半ほどで車まで戻ってきました。
事前情報が少なく、車から滝まで何時間かかるのかも分からない状態でのスタートでしたが、そんなに時間もかからず助かりました。
道も確かに何か所か崩壊していていましたが、決して通れないほども崩壊はなく安全に進めました。
「浄の滝駐車場」が使えず、滝までの距離が長くなったことで滝への訪問客は減ってしまいそうですが、他では見ることが出来ない自然の造形美と目を見張るような紅葉は一見の価値があるので是非足を運んでみてください。