小足沢大滝と懸垂下降 ~栃木県・日光市・足尾~

 

 

小足沢と小足沢大滝

毎年5月は足尾の季節だ。

Aさんから久々に滝へのお誘いを受け、足尾の名瀑「小足沢大滝」に行くことになった。

初日は小足沢大滝を訪瀑し、そのまま松木川までキャニオリング。

翌日はウメコバ沢に入り、そのまま中倉尾根に出て、銅親水公園に戻る予定だ。

まずは足尾一の巨瀑「小足沢大滝」に向かおう。

 

↑2年前と3年前のウメコバ訪問時の記事です

小足沢大滝
 DATE
 落差:70m
 形状:段瀑
 水系:利根川水系
 アクセス ★
 危険度  ★★★★
 絶景度  ★★★★★

ヒトコト滝MEMO

足尾のエリアではトップクラスの名瀑
その落差もそうだが、水量、周囲の渓谷、緑も全てが素晴らしい
落口から勢いよく飛び出る一段目が、岩盤にぶつかり、飛沫を散らしながら滝壺へ落ちてゆく
滝までの道のりはなかなかに危険なので注意が必要

行程

 

ログ・YAMAP

松木川~小足沢下降~ウメコバ沢~中倉尾根 / kuzumisawaさんの中倉山(栃木県)沢入山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

※翌日のウメコバ沢のログと一緒になっています

 

装備

ハードシェル・沢靴

ATC・軽ハーネス・40mロープ(2本)・フリクションコード

水2L・行動食・夜食・一泊装備

撮影装備一式

モンベル M/GTXレインダンサージャケットメンズ 1128618 カラーSLBL M
created by Rinker
Mont-bell(モンベル)

2021年5月29日 小足沢大滝

7:00 銅親水公園

金曜日の仕事を終え、そのままAさん拾い、日光に向かう。

途中のPAで仮眠をとりつつ、6時頃には足尾の銅親水公園に到着した。

足尾の玄関口に懐かしさを感じながら出発の準備をする。

 

銅親水公園にメンバーが揃い、早速小足沢大滝を目指し出発する。

今回は主催のAさんと2年前一緒にウメコバを登ったTさん、そして今回初めましてのMさんの四人だ。

ちなみに全員ウメコバ遡行経験がある四人。

またウメコバに集まってしまったのは足尾の魔力だろうか。

 

行く先に足尾のジャンダルムが見えてきた。

この岩肌を見ると改めて自分が今足尾にいることを再認識する。

鉱毒の影響でこのような姿になった足尾だが、今では他では見ることが出来ない景勝地となっているのは皮肉めいている。

 

9:17 ウメコバ沢出会

松木川の林道も終わり、だだっ広い河原に出た。

目の前の異様な渓谷がウメコバ沢だ。

「要塞」のような岩体は何度見てもその大きさに圧倒される。

ウメコバの大岩壁には毎回驚かされる。
毎年デカくなってるんじゃないだろうか??

 

 

今日の目的はさらに先の小足沢だ。

ウメコバ沢は明日に回し先を急ごう。

 

松木川6号ダムは右から登る。

ダムを越えると右手に「三沢」と「小足沢」が見えてくる。

小足沢の出会を過ぎ、大滝へ向かうための尾根へと登ってゆく。

 

10:05 小足沢の右岸尾根へ

傾斜が緩くなっているところから登る。

ここから尾根まで標高差は200m以上。

とりあえず登れそうなところを探しながら少しずつ標高を上げてゆく。

 

なかなかの傾斜だ。

足元には浮石が多く転がっており、足を乗せるときも注意が必要。

両手両足でバランスを取りつつ尾根を目指す。

暑いし、しんどい…
早く滝前で涼みたい…

 

1,269m地点の緩やかな台地まで登り、そこから尾根を使い下る。

目の前には中倉尾根のオロ山が聳え立つ。

尾根の途中で岩体が飛び出ており先に進めないようなところがあるが、右手から慎重に巻いて先へ進める。

 

尾根からの展望は抜群だ。

足尾の鉱毒の影響が少ない新緑の森と先に見える皇海山と鋸山

栗原川林道が廃道になったため銅親水公園から皇海山を目指す登山客の人もいるがこれは遠い…

 

11:20 ルンゼを下降

尾根を進んでゆくと、滝のすぐ前に出られそうなルンゼを見つけた。

一度訪瀑経験のあるAさんが40mロープダブルで下ってゆく。

私も後に続き、滝壺に立つとそこには小足沢大滝が我々を待ち構えていた。

 

11:40 小足沢大滝

DATE
落差:70~80m
形状:段瀑
水系:利根川水系

想像をはるかに超える大迫力の巨瀑が流れている。

一段目は落口から跳ねるように流身が飛び出ており、それが二段目で岩盤にぶつかり飛沫を散らして分岐している。

舞い散る飛沫が陽光に照らされキラキラ煌めいていて眩しい。

デカい!水量多い!!順光!!!最高!!!!

 

一段目は太く力強く流れ、二段目は美しく広がりながら流れている。

足尾エリアではトップクラスの巨瀑だとは聞いていたが、写真でみる姿の何倍も豪快な滝だ。

落差100mはないものの「豪瀑」と言っても差し支えがないだろう。

 

滝壺に舞う飛沫が火照った体に気持ちいい。

万華鏡のように一秒一秒で姿を変える滝をずっと眺めていたい。

 

十分遊ばせてもらったので、1時間ほどで滝を後にする。

ここからは小足沢のプチキャニオリングだ。

 

13:30 20mCS滝懸垂下降

Photo by Aさん

小足沢大滝大滝から下ってゆくといきなり20mほどのCS滝にぶつかった。

右岸に支点が残っていたので、そこから懸垂下降で降りる。

懸垂下降はたまにすることもあるが、こんな切り立った崖を降りる経験もなかったのでおっかなびっくり降りてゆく。

懸垂下降は最初の一歩がめちゃくちゃ怖い

 

CS滝前まで降りてきた。

ここまでは2年前に松木川から登ってきたことがある。

この滝も落口と流身が特徴的で美しい。

 

Photo by Aさん

5m滝はドボンで下る。

ここから先は難所もなく松木川の出合に出ることが出来る。

小足沢大滝、プチキャニオリング無事終了。

 

今年も飛び込んでおきましょう

 

15:00 三沢出会のテン場

三沢と松木川の出合にテン場一等地を見つけたので、ここにタープを張る。

少し休憩した後は今夜のための薪集めだ。

 

15:00 三沢散策

三沢の先も気になるので日が落ちるまでちょっと散策をすることに。

 

湾曲した沢を歩いているといきなりナメ滝が現れた。

流身がXのようにクロスしている小滝だ。

釜も美しく申し分ない。

 

X滝から先は小さな釜が連続しており、美しい渓相が続いている。

右岸の大岩壁の先は平凡なゴーロが続いているので、歩いていてもあまり面白くはない。

写真の小滝のところで引き返した。

もしかしたらこの先に絶景が待っているのかもしれない。

 

17:00 焚火開始

薪も十分に集まったのでお楽しみの宴会が始まった。

焚火で体を乾かしながら、ナルゲンボトルに入れてきた焼酎を飲む。

沢泊はこれがたまらない…

 

メンも飯も全部大成功。

もはや何を食っても全部美味い。

腹もいっぱいになり、アルコールも回ったのか、全員焚火の回りで横になり始める。

 

ゆっくりと意識がおちてゆくが、焚火が弱くなるとさすがにまだこの季節は寒く、私は一足早くタープに撤収した。

明日はウメコバ沢の遡行だ。

しっかり晴れてくれるといいのだが…

 

次回に続く…

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

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