Table of Contents
訪瀑日記 2019年 まとめ
また今年も滝シーズンが終わってしまいました。
2019年はまだ終わってはおりませんが、今年の訪瀑をまとめてみようと思います。
2019年の目標は「東北・宮城」でしたので、2018年よりは近場を巡ったような気がします。
憧れの滝にも行け、海外の滝にも行くことができた充実の一年でした。
2019年の滝巡りのスタートとなった「仙人沢アイスガーデン」
蔵王山の山形側からの「ライザワールド」から樹氷を楽しみつつ、仙人沢まで降り「仙人沢アイスガーデン」の大氷柱に会いに行きました。
蔵王の中でも有名なアイスクライミングのスポットなのですが、2019年はあまり氷が育たず、この日もクライマーを見ることはありませんでした。
世にも奇妙な黄色の氷瀑「イエローフォール」。
裏磐梯スキー場からリフトを乗り継ぎ、凍結した銅沼を抜けた先にイエローフォールが待ち構えていました。
銅沼は強酸性であり鉄やマンガンが溶け込んでおります。
その源流が冬の寒さで凍結するとこのような黄色の氷瀑となるようです。
2019年の本格的な滝巡りは県内の「盗人(ぬすびと)の滝」から始まりました。
規模は大きくないと聞いていましたが、実際に滝の前に立つとその岩盤の大きさに驚きました。
水量も十分、幅広に水を落しながら堂々と聳え立っています。
滝の一部は勢い良くヒョングっていました。
2018年に一度訪れた「ウメコバ沢」への再訪。
ウメコバ沢の星空を見るべく今回はF4の前でテント泊をし、そのままF6を越え稜線へ。
そのあとは中倉山の稜線歩きを楽しみ下山。
1泊2日の「滝あり」「釣りあり」「焚火あり」「星空あり」「稜線歩きあり」の大満足訪瀑でした。
GWは驚きの10連休。
このチャンスにあまり遠征することが出来ない西日本に足を延ばして滝巡り旅をしてきました。
「苗名滝」「乗鞍三滝」「龍双ヶ滝」「八淵の滝」「八草の滝」「笹の滝」「布引の滝」「桑ノ木滝」「不動七重の滝」「赤目四十八滝」「阿寺の七滝」「安倍の大滝」「白糸の滝」「丸神の滝」などなど。
観光がてらの百名瀑巡りをまったり楽しむことができました。
「世界百名瀑」に選ばれている日本の滝は7本。
最後に残してしまっていた大台ケ原の「中の滝」。
雨続きのGWでしたが、この日は滝の神様が微笑んでくれたのか快晴のなかでの訪瀑となりました。
「滝見尾根」から一望できる「中の滝・西の滝」の姿はまさに圧巻でございました。
梅雨時期はあまり滝にも行けなかったのですが、小雨なら観光瀑くらい行けるだろと「鈴ヶ滝」に遊びに行ってきました。
落差は55mとそこまで大きくないように感じますが、実際に滝前に立つとそれ以上の圧迫感と迫力に飲まれます。
流身の幅広さや滝前の5m以上の落石、巨大な岩盤、様々な特徴のある名瀑です。
落差29mと洞内滝としては日本最大の落差を誇る「天の岩戸の滝」。
暗い洞内で神秘的に照らされている「天の岩戸の滝」を眺めていると、自然の美しさと不可思議さを改めて強く感じました。
水が洞内を削り作り上げた滝観洞、岩盤を見るとどのよう水食作用が働いているのかが分かりました。
「幻の滝」と呼ばれる滝には2パターンあり、一つはその滝が秘境にあり訪れることも難しい滝。
そしてもう一つは雨のあとにしか姿を見せない滝。
この滝も雨の後にしか姿を見せず晴れが続くとただの大壁になりますが、天から流れるような大瀑はまさに幻の滝でした。
真の滝壺を求めて秋保大滝の滝壺へダイビングしてきました。
滝壺では流れ込む瀑流が一瞬一瞬で姿を変える生物のように見え滝のエネルギーの強さを感じました。
まさにすぐ頭上で爆発が起こっているかのような轟音。
大自然のエネルギーの爆発、それが「滝壺」でした。
滝巡りを始めて約7年。
ついに秘瀑の王様「百四丈滝」に出会うことが出来ました。
落差90mの究極の直瀑、滝巡りをしている人間なら一度は夢見る「百四丈」。
かくいう私も百四丈の滝壺に立つ日を夢見た一人で御座います。
実際に滝壺に立った時の感動は今もはっきりと思い出すことが出来ます。
鬼首の山奥に流れる「黒滝」。
落差は100mとのことでしたが直下からは下段の30mしか見ることができません。
それでもその規模はなかなかのものです。
立ちふさがる漆黒の岩盤。
十分な水量。
事前に調べていたよりも、大きく立派な滝でした。
東北の秋田や山形などと比べると滝のイメージがない宮城ですが、蔵王エリアにはなかなかの名瀑が集まっています。
蔵王の様々な滝へ行ってきましたが、最後まで残してしまっていた「地蔵滝」についに行くことが出来ました。
滝への懸垂下降、そして地獄の登り返しが懐かしいです…。
その名の通りの七つの釜と五段の滝を持つ滝となっております。
削られた花崗岩が作り出す釜に流れる水は深いコバルトブルーで、多くの登山客がこのコバルトブルーを目的に歩いてきます。
五段全部を一枚に撮影できるところがないのは残念ですが、それほどまでに規模の大きな滝だと思っていただければ。
四季を通じて美しく、一年中多くの人が訪れる滝です。
人生初の海外瀑は台湾の有名瀑「十分瀑布・黄金瀑布」となりました。
十分も黄金も日本の滝とは違う、台湾ならではの色を見せてくれました。
次はアイスランドかヨセミテ渓谷に行きたいですね。
秋の紅葉。
天下の美瀑「安の滝」はすっかり紅葉の盛り。
ただただ美しい安の滝に見惚れた一日でした。
葉も散りはじめ、山も冬の支度を始めたころに「桃洞の滝」へ行ってきましたが、やはり紅葉のピークからは外れてしまいました。
それでも「溶結凝灰岩」が流水で磨かれ完成した分岐瀑は美しくかったです。
想像よりも「桃洞の滝」が大きく、驚いたことを覚えています。