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イエローフォール
福島県は磐梯山、裏磐梯と呼ばれる高原地帯の中腹にイエローフォールは毎年、その姿を現します
黄色に輝くその氷瀑は、日本中探しても他では見ることが出来ません
今回はそんなイエローフォールと日本有数の高原リゾート裏磐梯をご紹介いたします
その前々日に行った「安達太良山」の山行も含めて、ご覧ください
2019年2月9日(曇り) 安達太良山ピークハント
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天気予報はあまり良い予報ではなかったですが、三連休じっとしているのももったいないと思い「安達太良山」へ
安達太良山が冬山では初級レベルということだったので選んだのですが、実際はそこまで初級レベルだとは感じませんでした
風が強かったからか、スノーシューで行ったのが失敗だったのか
自分にとってはなかなかにヘビーな山行でした
ざっくりルート
・あだたら高原スキー場にて車を駐車
・勢至平経由の反時計回りで山頂まで(距離は長いが斜度はゆるやか)
・王葉松平を通り、スキー場に出て下山(スキー場に温泉もあり)
10:00 登山口
確かに天気予報では登山日和という文言は出てきませんでしたが、スキー場についた時点で小雪
少し登山道に入ったところで本格的に降ってきました
天気の様子を見ながら登っていくことにしましょう
私は所謂山屋という人種ではないのでピークハントにはこだわりがないのです
なので、切りのいいところで引き上げることにしましょう
単独での冬山ですのでこれくらい割り切らないと…
11:50 くろがね小屋
くろがね小屋は冬季も営業していて、そしてなにより日帰り温泉(410円)もやっている山屋垂涎の小屋なのです!
これはもうここで大休止して、下山するしかない!!と思い、入浴料を払おうと思ったところ…
「あれ、財布がない?」
そうですいつも沢に行く癖で濡れたらまずいものは財布も含めて車に置いてきてしまいました
「チクショウ…チクショウ… なんで俺だけこんな目に…」 ←財布を忘れたからです
12:50
くろがね小屋までは平坦な道が続いていましたが、小屋から山頂までは一気に標高を上げます
風も強くてなかなかに難儀しました
トラバースはスノーシューでは歩きづらく、アイゼンを持ってくるべきだったと反省
スノーシューでよかったところなんて一つもなかったような…
13:20 山頂にて (1728m)
滝屋 吹雪の中にて一人
さっきの山頂の惨状はなんだったのでしょうか
稜線は穏やか~な白銀の世界でした
ゆっくり何枚か写真を撮りました
安達太良山は別名「乳首山」とも呼ばれている理由がコレです
ね、ちょっと見えてきたでしょう?
おっと、これ以上は…
14:20 ほんとの空(チャレンジ失敗)
高村光太郎の詩の中で出てきた「ほんとの空」がこの上の空です…
阿多多羅山の上が「ほんとの空」なのです…
「あどけない空の話である」空とも詠われていました…
何にも見えません!!!
撤退!!!
ざざっと下ってスキー場まで
ここまで下れば、ほっと一安心です
早く温泉が恋しくなってきます
15:20 奥岳の湯
いや~ いい湯でした
露天風呂は谷側に開けていて、絶景のパノラマを楽しめました
スキー場から直行できることもあり混雑はしていましたが、スキー客と登山客では切り上げる時間も違うでしょうからそこまでは混まないかと
初心者向けの雪山でしたが、天候がなかなか良くならずに全体的にハードな山行になりました
しんどいはしんどかったですが、いいトレーニングになりました
冬に滝に行けないからと何もしないでいると雪解け時期にハードな滝巡りに行けなくなるので山だけには行っていかないといけませんからね
こんな天気でしたので、安達太良山にはまた来たいですね
ほんとの空チャレンジを成功させなくてはならないのです
2019年2月11日(晴れ) 裏磐梯 イエローフォール
MAP
安達太良山ピークハントの二日後、三連休の最終日、東北を高気圧が覆った日またまた福島に遊びに行きました
今日は安達太良山のお隣、磐梯山の裏磐梯に遊びに来ました
裏磐梯スキー場から銀白の高原を抜けて「イエローフォール」を見に行きます
ざっくりルート
・裏磐梯スキー場に車を駐車
・往復リフト券を購入し、リフト終点まで
・リフト終点からはイエローフォールまでは一本道(トレースあり)
8:55 裏磐梯スキー場
裏磐梯スキー場はスノーシューツアーにも力を入れており、下りもリフトを使える親切設計
リフト2本乗り継いで、終点まで行きましょう
天気は曇りですが、櫛ヶ峰が顔を出してくれています
リフト終点
ここからは銅沼を抜けて、トレースを辿りイエローフォールまで一本道です
9:18 銅沼
結氷している銅沼の上を歩きます
雲も少し抜けて、荒々しい火口壁が迫ってきているように見えます
裏磐梯の一大パノラマですね
櫛ヶ峰
迫る火口壁
1888年の磐梯山大爆発にてこのような火口壁が出来、さらには爆発により岩雪崩が起き、五色沼や桧原湖などの湖沼群が誕生しました
火山の一代スペクタクルを見せられているようです
「太陽がまぶしいな」なんて思っていたら
「あれは虹?」
太陽から少し離れたところに虹のような現象が発生していました
Lineで大学時代の後輩の気象予報士に尋ねてみたところ「幻日」という現象とのことでした
休日、わざわざ福島まで出てきた甲斐がありました!!
イエローフォールまであと少し
9:45 イエローフォール
東北でも有名な氷瀑の一つ「イエローフォール」です
確かに黄色ですが、今年はやはり大きさも黄色の濃さもイマイチですね…
五色沼の銅沼(あかぬま)は強酸性で、鉄やマンガンが溶け込んでいます
その源流が冬の寒さで結氷すると、こんな色の氷瀑になるのですね
五色沼は銅沼以外2018年の5月にキャンプした時に見て回っていましたが、これでコンプリートですかね
大きさは8mぐらいでしょうか
例年では大きさも10mは超えて、横幅がもっとあるのですが
こちらの写真ではさらに大きいイエローフォールを見ることが出来ます
色がついている氷瀑を調べてみましたが、青が深い氷瀑やライトアップされた氷瀑はあったのですが
自然の色で黄色に光る氷瀑はここ裏磐梯のイエローフォールしかないのかもしれません
(もし情報があれば教えていただきたいです)
イエローフォールにどんどん人が集まってきました
「火口壁とイエローフォールと私」
「磐梯山からの贈り物」
帰路の時には銅沼の白銀の足跡一つない世界にトレースが信じられないくらいついていました
これはこれで面白い模様で一枚撮ってしまいました
この足跡で思い出したのが青森の田舎館「冬の田んぼアート」でした
あれも確かスノーシューで模様を作っていたと思います
14:30 猪苗代湖
早めに下山できたので猪苗代湖に寄ってから帰ることに
車で南下していくと空にあばらみたいな雲が…
「なんだろうアレ」と思いながら、天神浜オートキャンプ場まで
(おそらく畝雲かと思います)
「磐梯山と猪苗代湖」
弘前にいたところからずっと独立峰が好きだったのですが、磐梯山も大好きになりました
福島の冬山を存分に堪能した三連休でした
イエローフォールも見ることも出来ましたが、今年はだいぶスリムでした
磐梯山は気に入ったのでまた通うことになるとは思いますので、いずれ丸々太ったイエローフォールも見ることが出来る日も来るでしょう
春になったら磐梯山のピークハントに行こうと思いますが、次に遠征したいのは「青森」ですかね
「冬季くろくま」「冬季松見」
やりたいですね~
まずは近々で、前々から気になっていた峩々温泉に行ってまいります
御釜。ガスってなければいいのですが…(希望的観測)
ではまた
葛見さわでした