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杉ノ森沢左俣と両門の滝
鬼首峠
宮城県北西部の大崎市 (おおさきし) 鳴子温泉鬼首 (なるこおんせんおにこうべ) と秋田県湯沢市 (ゆざわし) 秋ノ宮の間にある峠。標高820メートル。国道108号が通じるが、冬季は積雪のため通行できない。江戸時代には仙台藩領と秋田藩領とを結ぶ重要なルートであり明治維新後も生活道路の役割を果たしていた。峠を中心とする約13キロメートルは、仙秋サンラインとよばれ、峡谷景観に優れている。
"鬼首峠", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-10-13)
大地沢、大沢川と今年3本目の沢登りとなった杉ノ森沢左俣。
天気はけっして良いとは言えず、朝も空はぐずついていたがどうやら県北の一部地域は晴れるようだ。
記録は少ないが面白そうだということで鬼首の鬼首峠近く、杉ノ森沢左俣に向かう。
杉ノ森沢手前の橋を越えたところで沢がかなり増水していることに気づいた。
しかし杉ノ森沢を見てみるとそこまで増水しているように見えない。
さて、どうするものかと考えるがとりあえず入渓してから考えることに。
行程
ログ・YAMAP
杉ノ森沢左俣・水沢森周回 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本 )
撮影装備一式
YOUTUBE
2022年9月4日 杉ノ森沢左俣
08:09 杉ノ森沢入渓
入渓してみると確かに増水しているように見えるが遡行が危険になるほどではないだろうと判断。
少し川原を歩き、出てきた堰堤を左から越える。
08:23 第一ゴルジュ
少し進むと第一ゴルジュが出てきた。
沢の幅が狭まるとやはり危険な水量に見える。
渡渉が出来ずに厳しい場面もあったが側壁の大岩を越え、第一ゴルジュを抜けた。
ゴルジュを抜けると少し渓相が落ち着いてきた。
いくつかの支流を越えると、沢の水量も心なしか穏やかになってきたように思える。
久々のひりついた沢登りになった。
09:04 第二ゴルジュ
小滝の先に第二ゴルジュが見える。
第二ゴルジュは水量もそこまで殺人的ではなく、滝も出てくるが楽しく登れる程度。
渓相も変化に富み、歩いていて楽しい区間だ。
09:30 大穴側壁
巨大な洞穴が出てきた。側壁も立っていてかなり迫力のある景観だ。
少し先の滝の脇には謎の坑道跡があった。恐ろしかったので入り口だけ。
7m幅広滝は左岸のルンゼから越えた。
09:45 分岐 左俣へ
水流1:1の分岐を左俣に入る。
左俣は少しずつ小滝が出てくるが全て楽しく登れる程度。
10:42 両門の滝
そして出てきたのがこの両門の滝。左俣20m、右俣は70mも続いているらしい。
右俣は全て湧水で水温もかなり違く、下を通っただけで一気に体温を奪われる。
一段目落口まではバンドからフリーで登り、上段は水量が多いからか一手が悪くロープを出した。
稜線近くまで滝は続いており、少しヌメリはありつつも快適に高度を稼げる。
さらに登ってゆくと水は枯れ、少しスラブのようになり、一瞬ヤブを漕いだら登山道に出られる。
約4時間のお手軽沢登りが終了した。
12:00 脱渓 登山道
下りは須金岳の登山道を使い2時間弱ほど。
14:13 下山
途中で仙北沢を使いショートカットしあっという間に下山。
入渓が遅かった割に早い時間に下ってくることが出来た。
時間は短かったが渓相は変化に富んでいて楽しい沢登りを満喫でき、満足した1本になった。
せっかく鬼首まで来たのだからと東鳴子のヤバ温泉「高友旅館」で体を暖める。
コールタールのような石油の匂いがするお湯が相変わらず強烈だ。
私は二度目だったが、初めてのポム氏は旅館のボロさ加減に大興奮だった。
その後、私おススメのジェラード専門店「なるこりん」で野菜ジェラードを堪能。
ここのトウモロコシ味のアイスが絶品なので是非試してほしい。
緊張感はあったがそれでも楽しい沢、暖かい温泉、旨いジェラード。
大満足の休日を堪能できた。