Table of Contents
2019GW 七日目…
前日の大台ヶ原「中の滝・西の滝」は大快晴、今回のGWは大成功と言ってもいいのではないでしょうか
その後に「大杉谷」か「双門の滝」に行く予定もあったのですが、日程的に厳しくなってきたので二日かけて宮城に帰ることにしました
「大杉谷」と「双門の滝」はまたの機会にしましょう
往路は新潟・石川・滋賀経由の紀伊半島入りでしたので、復路は名古屋・静岡・関東経由で宮城に帰りましょう
家までは1000kmないくらいなので一日で帰れないこともないのですが、せっかくなので何個か百名瀑を巡って帰ります
この日は「阿寺七滝」「安倍の大滝」「白糸の滝」です
「白糸の滝」はずっと気になっていたものの、東北からはなかなか足が伸びず、未だに訪瀑したことがありませんでした
日暮れまでには「白糸の滝」に辿り着きたいですね
10:06 阿寺七滝駐車場
朝から走り続け紀伊半島を抜け、名古屋の東部、新城ICで高速を降り「長篠」へ
あの「長篠の戦い」の土地に降り立ったわけですが、さすがにGW
山奥ながらも車の通行量も多く、観光地の駐車場は埋まっております
観光を諦め、阿寺の七滝への側道を入ると車の通りも一気に激減
十時過ぎに駐車場に到着し、滝を目指します
駐車場から滝までは大体15分ほど
阿寺の七滝は礫岩の断層に架かる滝であり、周囲は「巣山の礫岩」と言われる礫岩が多く、「子抱石」とも呼ばれております
また中央構造線の影響か「食い違い岩」も見られます
阿寺七滝
形状:段瀑
水系:豊川水系
組成:時代不明の礫岩
礫岩の断層崖に架かる七段の段瀑
礫岩の滝といえば「日本三名瀑」の一つの「袋田の滝」が有名ですがこの阿寺七滝もよく知られています
しかし、これほど礫岩礫岩している滝も珍しいものです
壺は穏やかで紅葉の時には落ち葉が壺で渦を巻いている様子を見ることが出来ます
深緑の阿寺七滝
滝の傍には子抱き観音が祀られている
若き安倍晴明が修行したという伝説も残っている
大きなポッドホールが覗いている
14:05 安倍の大滝
新静岡ICを降りて県道29号を北上
安部川を横目に見ながら、最奥の安倍の大滝へ向かいます
安倍川には大小様々の沢がかかり、滝も多く点在しているのですが今回はとりあえず一番の大滝です
黄金の湯温泉を越えて、「よしとみ荘」の駐車場に駐車
(ちなみに有料です。いくらだったかは忘れましたが、従業員の方に手渡ししました)
第一の橋
この上流に安倍の大滝が落ちています
第二の橋
この橋はまあ揺れる揺れる
高度もありスリル満点吊り橋
こういう観光瀑は大体キャニオンサンダルを使っています
歩きやすく、沢にも入れるお気に入りサンダルなのですが、雨の日に素足に履くと皮がベロベロになったりまします…
どんどん緑が深くなってきました!
安倍の大滝
形状:直瀑
水系:安倍川水系
組成:黒色頁岩
安倍の大滝、別名「駿河大滝」
駿河の名を冠した静岡一であり、日本三名瀑の一つに数えられることもあるほどの名瀑
割れ目に沿うように流れる瀑流が一直線に自分に流れ込んできます
観瀑台も嵐の中のような飛沫が飛び、上手く呼吸できませんでした
滝壺には虹が架かっております
飛沫が滝壺に舞っています
落ち口の二条の流れが一番好きです
赤水の滝
下流の赤水の滝
静岡の茶畑が見えながら「白糸の滝」へ向かいます
18:00 白糸の滝駐車場
もうどっぷり日も暮れました
安倍の大滝から白糸の滝は山一つ挟んでお隣同士なのですが、まあ山を直線で突っ切る道は存在しない訳で…
一度南下し、また富士山の外円をまた北上
やっとこさ白糸の滝に到着しました
音止の滝
形状:複合滝(直瀑・潜流瀑)
水系:富士川水系
地質:上部:新富士火山の玄武岩溶岩
百名瀑の「白糸の滝」の傍に流れる「音止の滝」
名前の由来は曽我の兄弟が滝の前で敵討ちの密談をしていたところ、滝の音が大きく話が聞こえなく神にそれを嘆いたところ滝の音がピタっと止まったことから
この日は一条の滝でしたが、調べると写真では三条の滝
夕間暮れの中「白糸の滝」へ向かいます
白糸の滝
日本でも有数の名瀑
富士に降る雨や雪解け水が大地に潜り、伏流として流れ落ちる日本でも珍しい潜流瀑
その幅は130mと国内でも二位の規模を誇ります
一日の湧出量は15トンにも及んでおります
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の一部として世界文化遺産にも登録されており、年間70万人もの観光客も訪れ、この時間でも国内国外問わず多くの観光客が滝前に集まります
滝はまさに「水のカーテン」
裂け目から伏流水が細く長く流れ落ち続けております
NDフィルターを使用し、15秒以上のスローシャッター
肉眼では見えない幻惑の世界がファインダーに広がります
渓
お気に入りの一枚ですが、この構図で主瀑が入ればよかったな~と改めて感じています
水鏡の白糸
マジックアワーの白糸の滝
その後は静岡名物の「さわやか」を食べに行こうと車を走らせたのですが・・・
撤退!!
21:50 道の駅「朝霧高原」
結局最終日まで車中泊
紀伊半島の道の駅との混み方が段違いの関東の道の駅
駐車場もほとんど満車で、さらに追加で車も入ってきましてこの有様
富士山を仰ぎ見ながら、床(荷室)に着きます
次の日はついに最終日です