布引の滝 ~栃木県・日光市・野門沢~

 

日光・布引の滝

 

待ちに待った訪瀑シーズンの到来だが、毎年この時期は訪れる滝選びに迷う。

東北エリアの沢は雪渓に覆われておりアプローチが難しくなる。

先週は丹沢の早戸大滝まで出向いたが、片道5時間の車移動は苦行でしかない。

片道3時間程度で名瀑・秘瀑・豪瀑に出会るエリア…

 

そうだ、日光へ行こう…

 

東日本トップクラスの落差を誇る段瀑が日光市栗山に流れている。

その名前は「布引の滝」

以前は遊歩道や前衛滝の巻道もしっかり整備されていたが、今では土砂崩れの影響で跡形もなくなっているらしい。

滝壺まで行けるかどうかは前衛滝まで行ってから考えよう。

車にロープと下降器、ハーネスを車に積み込み東北道を南下する。

 

布引の滝
 DATE
 落差:120m
 形状:分岐瀑
 水系:利根川水系
 アクセス ★
 危険度  ★★★★
 絶景度  ★★★★★

ヒトコト滝MEMO

東日本有数の巨大段瀑のひとつ。
滝の前に立つとその大きさと滝壺を囲むような岩盤に圧倒される。
以前までは前衛滝の巻道がしっかりと整備されていたが、今は土砂崩れで見る影もない。
帰りのために懸垂下降の準備はしておいた方がいいかもしれない。

行程

 

ログ

日光・野門沢・布引の滝 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

・ハードシェル・ソフトシェル

・水2L・行動食

・撮影装備一式

・30mロープ・ATC・ハーネス

 

2021年4月24日 日光・野門沢・布引の滝

8:15 野門通行止め

日光市街から霧降高原を北に抜け栗山に向かう。

左手に見える女峰山が美しい。

鬼怒川を遡りながら野門沢との合流地点を越え、「家康の里」の門を越え、さらに先へ。

舗装路は続いているが一般車はここまで。車を置いて長い長い舗装路歩きが始まる。

 

布引の滝遊歩道までは入り口から約6kmほど。

途中の九十九折は山道を歩くことでショートカットできるが、道しるべも踏み跡もない。

往路は舗装路を歩き、帰りは山道を歩いて帰ろう。

 

8:50 ゲート

普段、ゲートは閉まっているらしいがこの日は開いていた。

工事の車両が頻繁に出入りしているからだろう。

邪魔にならないよう道の端を歩く。

 

9:50 観瀑台

スタートから一時間半ほど歩くと道の脇に観瀑台が見えてきた。

観瀑台からは野門沢の先に一直線に流れ落ちる布引の滝が見える。

滝はまだまだ先だ。

 

10:05 布引の滝遊歩道入り口

今にも壊れそうな椅子に腰かけ小休止。

ここからは「布引の滝遊歩道」に入る。

滝までは約2.0km。

 

踏み跡は明瞭なので迷うことはないと思う。

ところどころ足元に残雪が出てきた。

先ほどの展望デッキから見た布引の滝の落口にも残雪が残っていたように見えた。

さすがに日光といえども4月では残雪もあるか。

 

10:30 布引の滝分岐

富士見峠と布引の滝の分岐。

谷側に降りていくと野門沢に出られる。

 

沢に降りる階段は崩壊しているが、それは序盤だけ。

土砂に埋まっている個所もあったが、降りるのには苦労しなかった。

 

色味の薄い黄色がかった苔が地面を覆う。

カラーバランスを弄ったかのような光景が続く。

沢へ降りる所だけ道が分かり辛かったが、地形図を見ながら無事入渓。

 

11:20 野門沢入渓

沢は土砂崩れの影響だろうか、大岩のガレ場が続いている。

大岩をよじ登りながら顔を上げると布引の滝の一段目と二段目が見えてきた。

 

11:35 前衛滝

10mの前衛滝に到着。

ここまでは問題なく進めることは知っていたが、問題はここからだ。

左岸の巻道は土砂崩れに流されているので先に進めるかどうか…

 

一応左岸は繋がっているように見える。

登るだけなら問題なさそうだ。

軽ハーネスとATC、30mロープを持ち先に進む。

 

巻道用のロープも残っていることは残っていたが土砂に埋もれたり切れたりしていて使えはしなかった。

頼りない木の根を掴みながら標高を上げていく。

 

高巻中、左岸から前衛滝を撮影。

ここから落口の先を目指しトラバースをしていく。

足場は斜面に砂利が乗っているだけなので、かなり足が取られてしまう。

注意しながら布引の滝を目指す。

 

12:00 布引の滝

DATE
落差:120m
形状:段瀑
水系:利根川水系

 

落差120mの三段瀑「布引の滝」。

この落差は東日本ではトップクラスで、日本を代表する段瀑の一つ。

往く手を遮るような大絶壁とリズムよく落ちる三段の流身が特徴だ。

 

100m越えの落差の滝は久々に見たかもしれない。

やはり巨瀑の前に立つとテンションが上がる。

一時間ほど滝前を動き続け撮影していた。

 

落口と一段目には日光が当たり飛沫が光り輝く。

 

見事なほど均整が整った三段瀑だ。

以前「三段の滝」と呼ばれていたのも納得の美しさだ。

 

三段目は裏見もできる。

残雪の冷気もあってかなり冷える。

 

早戸大滝で飛沫を浴びられなかった分、思う存分飛沫が浴びる。

融雪期の布引の滝の水量はとんでもない。

 

13:15 下山開始

前衛滝の巻道ではロープを出して懸垂下降。

三回ほど繰り返し前衛滝に降り立つ。

ロープなしでもいけないことはないが、滑落の危険性も十分にあるので安全に下る。

 

帰りはショートカットしながら下山。

※詳しいルートはYAMAPのログを見てください。

 

16:00 下山

三時間弱で下山完了。

ショートカットでかなり短縮できたようだ。

これなら行きもショートカットすればよかった。

 

今年の2本目の訪瀑は日光の「布引の滝」となりました

予想をはるかに超えた豪快さに衝撃を受けました。

日光ではまだまだ訪瀑出来ていない名瀑もたくさんあるのでまた今年も通うことになりそうです。

「天女滝」「赤岩滝」などなど。

「三沢大滝」も再訪したいですね。

 

 

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事