芦名沢大滝と様ノ沢大滝 ~秋田県・仙北市~

 

 

芦名沢・様ノ沢の大滝

玉川ダム

秋田県仙北市田沢湖の雄物川水系玉川に位置する特定多目的ダム。1990年竣工の重力式コンクリートダムで、総貯水量は254,000,000立方メートル。洪水調節、灌漑などの用途のほか、上流にある温泉から流出する強酸性の水を中和する水質改善の役割も担う。ダム湖は宝仙湖と命名され、2005年にはダム湖百選に選定されている。

"玉川ダム", デジタル大辞泉プラス, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-09-15)

 

今シーズンは純粋な滝巡りが少ないシーズンだったが、この日は久しぶりの訪瀑山行になった。

メンバーはいつものポム氏に加え、初対面の鷹さん黒猫さんと合計4名の大所帯となった。

エリアは秋田の宝仙湖上流。以前に訪瀑したタツノクチ沢大滝のすぐ近くだ。

芦名沢に流れる大滝と様ノ沢に流れる大滝の二本。

YOUTUBEで動画を見ただけだがこれはきっと期待できる名瀑だろう。

天気は曇り気味だが、午後からは回復傾向にある。

滝前で晴れてくれればいいのだが。

 

鷹さんのインスタグラム https://www.instagram.com/takahawk_taki/

黒猫さんのインスタグラム https://www.instagram.com/sasurai_no_kuroneko/

行程

 

ログ・YAMAP

芦名沢大滝と様の沢の大滝 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴(ラバー)

水1.5L・行動食

撮影装備一式

 

YOUTUBE

 

2022年8月28日 芦名沢・様ノ沢の大滝

09:07 小和瀬林道入り口

宮城から車を走らせ、3時間30分ほどで宝仙湖の駐車場に到着。

ここでお二人と初めて顔合わせ。軽く挨拶を交わし、早速林道に向かう。

小和瀬発電所付近で車をデポし、入渓点までは林道を歩き続ける。

 

09:42 芦名沢入渓点

小和瀬川の支流、芦名沢との合流部近くの橋から入渓。

この上流に様ノ沢が流れ込んでいるのだが、まずは芦名沢へ向かおう。

 

この日は空には陰雲がかかり、まるで夜のような暗さの沢だった。

芦名沢へ入ってからさらに一層暗くなったように思える。

 

10:09 5m二条滝

沢に難しいところはないが、ところどころ小滝が顔を出す。

小滝がいいアクセントになってくれるので、滝までのアプローチも退屈しない。

この2条の5m滝が一番大きかったかと思う。

 

屈曲部を越えたあたりで水の音が強くなってきた。

先に進んでいたポム氏の声が聞こえた。

「でかい!!」

 

10:36 芦名沢大滝

DATA
落差:60m(目測)
形状:段瀑
水系:雄物川水系

屈曲部を越えた先に待ち受けていたのは落差60mの巨瀑「芦名沢大滝」だった。

上部はハングした岩壁からすだれ状に流身を広げ、下部は寂地峡五竜の滝のように流身を束ね段を作りながら流れ落ちている。

秋田のシャチアシ沢やタツノクチ沢もそうだが、このような巨瀑が流れているように思えない沢からいきなりこのレベルの滝が現れるので大変驚いた。

滝王国秋田の中でも十分に一流と言っていい滝だろう。

しばらく滝前で撮影したあと、中段まで登って滝に近づいてみる。

 

フリクションは問題無いが、少し高度もあるのでロープを出して中段まで。

この日は少し肌寒かったので、ドボンは避けたいところだ。

 

滝に近づくと威圧感がさらに増した。

上段の滝壺まで行きたいと思ったが、ここから先は完全にロープで確保しながら行くしかない。

この日はここまでと諦め、下段に降りて行った。

 

12:50 林道復帰・様ノ沢へ

ピストンで沢を下り、再度林道に戻ってきた。

時間も余っているので隣の様ノ沢の大滝も訪瀑してから帰ろうと林道をさらに奥へと進んで行く。

ちなみにこの様ノ沢は九階の滝で有名な様ノ沢とは違う同姓同名の他人だったりする。

 

13:30 様ノ沢入渓点

様ノ沢の入渓点に到着したが、沢の水が少ない…。

せっかく奥まで来たのだから枯れていないといいのだが。

とりあえず入渓し滝を目指す。

 

様ノ沢は芦名沢と違い、ナメが発達しており、見事な一枚岩も見えた。

しかし大雨で土砂崩れがあったのか、流木・落石が大量に流れ込んでおり、せっかくの景観が台無しになっている。

流木・落石を越えながら進む。

 

30分弱歩きようやく滝が見えてきた。

様ノ沢大滝だ。

 

14:00 様ノ沢大滝

DATA
落差:40m(目測)
形状:分岐瀑
水系:雄物川水系

落口から角のような飛び出た岩盤を伝う流身が特徴的な分岐瀑だ。

水量に不安はあったが、しっかりと流れてくれていて一安心。

芦名沢大滝とタイプの違う大滝だ。かなり岩盤は脆そうに見える。

小ぶりなくろくまの滝と言ったところか。

 

撮影後、ピストンで沢を戻り1時間半ほどで車に戻った。

車で着替え、空腹を満たすため4人で田沢湖に向かった。

 

田沢湖・みちのく

田沢湖駅前の定食屋「みちのく」で下山飯。

メニューはかなりの数があり、秋田名物「きりたんぽ鍋」もあったが、我々が頼んだのはなぜか「カツカレー納豆ラーメン」

味がどうかとか野暮なことは言いません。気になる方は是非現地で食べてみてください。

 

今回の山行は天気が悪いなりに楽しめた滝巡りになった。

秋田の森吉・八幡平のエリアは未だ1割も入り込めていない未踏のエリア。

仙台から遠いがこれからも通っていきたい。

 

今回一緒に訪瀑してくれた、鷹さん、黒猫さん、ありがとうございました。

またどこかの滝でお会いしましょう。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

 

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