
↑前回の記事からの続きになります
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2019年12月30日 関之尾滝 滝の駅
九州滝巡り旅も三日目に入りました
本日は鹿児島と宮崎の県境に流れる「関之尾滝」からのスタートになります
しかし、朝から雨が降り、滝の駅の駐車場についても止まない状況…
しょうがないのでレインウェアを着て出発です
関之尾滝は滝まですぐなので問題ないですが、少し山の中を歩く「行縢の滝」や「矢研の滝」に行くまでには止んでほしいですね
MAP
早朝だと「滝のえき」も空いていませんが、公園内にトイレがあったので一安心
滝までは舗装してある階段を5分ほど歩きます
関之尾滝
形状:分岐瀑
水系:大淀川水系
階段を降りると関之尾滝が現れました
関之尾町に流れる「関之尾滝」は、熊本の「鹿目の滝」と同じく約34万年前の加久藤(かくとう)カルデラの噴火で生じた加久藤火砕流堆積物にかかっている滝でございます
「関之尾甌穴群」から流身が漏れるように流れる落ち口は独特で、下流からだとどこから流身が出てきたのかわかりませんでした
落差は18mと小ぶりながらも水量は十分
流身は4つに分かれており、どの滝も似たような水量・大きさなため「四つ子」のような印象を持った滝でした
この滝と正対するには吊り橋から撮るしかなく、スローシャッターを使うにはブレとの闘いになってしまいました…
なんとかまともな場所で撮影したいと思い川原に降りようとしたのですが、降りることが出来る所はなかったように見えました
滝の周辺全体が公園のようになっているので、そういった階段とかは作らないようにしているのかもしれません
遠景から一枚
関之尾滝には悲恋の伝説も残っており、その内容は以下の通りです
今から600年前、時の都城城主北郷資忠公(ほんごうすけただ)が家臣を引き連れてここで月見の宴を行いました。
こうこうたる月に映える滝の美しさ、甌穴の不思議な水の流れに一行は酔っていました。
この宴に庄内一の美女 十八歳の通称 お雪(おしず)がよばれ、殿様にお酌をしますが、緊張のあまり酒をこぼしてしまいました。
それを苦にした お雪は宴の終わった後 滝つぼに身を投げました。
お雪の恋人 経幸(つねゆき)は日夜悲嘆にくれて滝の上から声を限りにお雪の名前を呼び続け泣き悲しみ、槍の穂先で岩に思いをこめた一首の歌を刻み残し、行方が分からなくなりました。書きおくも かたみとなれや 筆のあと
また会うときの しるしならんこの経幸の想いが通じて、毎年名月の夜になると朱塗りの盃が滝つぼに浮かんでくるのでした。
二人を偲んで恋人道志で男滝、女滝に酒を流すと必ず結ばれるという。都城市 都城市観光協会
この伝説から7月第3土、日曜日に供養の行事「お雪祭り」が続けられているそうです
男滝
左岸に北前用水路の出口としての「男滝」が流れております
北前用水路
関之尾滝に流れ込む庄内川の左岸にあるのが「北前用水路」
(ちなみに対岸には「南前用水路」もございます)
この施設は下流の水田に水を供給するためのものです
手前から流れ落ちているのが「余水吐き」であり、雨で水量が増えた際にここから下流に水を戻し、水田へ流れる水量を調整しています
この余水吐きから流れた水が「男滝」となり、庄内川へ戻っていきます
関之尾甌穴群
滝の上流には「関之尾甌穴群」が広がっています
国の天然記念物にも指定されており、この規模の甌穴群は世界でも珍しいそうです
清流に削られて残った様々な形の川床が面白く、いつまでもカメラを向けておりました
長さ600m、最大幅18mにも及ぶ関之尾甌穴群
川幅いっぱいに広がっておりその規模に驚きました
様々な沢で甌穴は見てきましたが、このようなタイプは初めて
これが霧島ジオパークの力か…
この後は雨雲から逃げるように宮崎県・都農町の「矢研の滝」へ向かいました
MOVIE
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