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嶽谷滝
乗鞍火山帯
北アルプス(飛騨 (ひだ) 山脈)上を、白馬 (しろうま) 大池、弥陀ヶ原 (みだがはら) (立山 (たてやま) )、鷲羽岳 (わしばだけ) 、焼岳 (やけだけ) 、乗鞍岳、御嶽 (おんたけ) 山、上野 (うえの) 山(岐阜)と、北―南に連なる第四紀の火山帯。御嶽火山帯ともいう。最近は、乗鞍火山帯の名称は地理的分布の意味でしか用いられない。東日本火山帯の一部。乗鞍岳、御嶽山は大規模な成層火山であるが、他の火山は噴出物が比較的少量で、かつ、基盤の地形が起伏に富み、あまり明瞭 (めいりょう) な火山地形はみられない。溶岩は輝石、角閃 (かくせん) 石、黒雲母 (くろうんも) を含む安山岩などが出現する。焼岳、御嶽山は近年も噴火した。
"乗鞍火山帯", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-11-04)
↓前日の記事からの続きになります
2023年の北陸巡りも最終日。
この日は仙台に帰りながら滝にも1本寄っていくつもりだ。
乗鞍岳の南麓に流れ落ちる「嶽谷滝(岳谷滝)」、2条の流身が特徴的な巨瀑だ。
朝、道の駅「ひだ朝日村」にて起床。
8月だが朝晩はかなり冷える。
窓の結露をぬぐい取って出発、高根乗鞍湖から県道39号に入り嶽谷滝へ向かう。
行程
YAMAP・ログ
嶽谷滝 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1.5L・行動食
YOUTUBE
2023年8月14日 嶽谷滝
07:33 林道入口
県道39脇から入れる林道から嶽谷滝のアプローチは始まる。
入り口の向かいにかなり広いスペースがあるのでここに車を停めた。
スペースの端に自分以外の車が停車されていることに気づく。
どこかで見たことがある車だ。
まさかね…
林道は工事に使われているようで、平日は工事車両がかなり入っているようだ。
お盆なので人の気配は全くない。
林道を先まで進んで行くと、林道が沢と近づいていく。
斜面を下り降りて飛騨川本谷へ進む。
08:30 飛騨川本谷入渓
飛騨川本谷に入る。
ここから沢を遡上し嶽谷滝を目指す。
ヌメりはそこそこあり、あまり気持ち良く歩けない沢だ。
分岐は左俣に入る。
嶽谷滝はもうすぐだ。
嶽谷滝の下段、そして上段も見えてきた。
上下段合わせると100m弱くらいだろうか。
これはデカい!
下段は左岸のルンゼを詰めて高巻いた。
どん詰まりの岩壁から草付きをトラバースする。
そこそこ高度感はあったがそこまで難しくない。
さあ、やっと嶽谷滝だ。
09:39 嶽谷滝
落差:100m
形状:分岐瀑
水系:木曽川水系
嶽谷滝の上段までたどり着いた。
上段だけの落差だと60mないくらいだろうか。
2条の流身が宙に舞い、豪快な音を轟かせている。
これは巨瀑といっていいだろう。
滝壺を見ると1人滝を撮影している人がいる。
停めていた車の主だろう。
どこかで見た姿だと思ったが、やはりそうだ。芦名沢大滝で共にした宮城の滝ヤの鷹さんであった。
まさか宮城から遠く離れた岐阜高山で出会うとは。驚きだ。
今日はかなり風があるようで、滝には強風が叩きつけられ、流身が飛沫を散らしながら揺れていた。
優美な2条の嶽谷滝というよりは、荒れた豪瀑の嶽谷滝の姿だろう。
これはこれで美しいと思う。
滝の裏に入ると風の影響はなく、ゆっくりと裏見を楽しめる。
2条と1条との違いはあるが百四丈滝の裏見のようだ。
十分に滝を楽しんだ後、鷹さんと二人で林道まで戻った。
12:15 林道入口
復路は往路のピストンで戻ってきた。
時間はまだ昼過ぎ。かなりコンパクトな訪瀑になった。
鷹さんとはここでお別れで、仙台へと帰られた。
自分は明日もう1本沢に行きたいが天気はあまり芳しくなく迷いどころ。
とりあえず新潟に向かおう
13:04 野麦峠
野麦峠
長野県松本市と岐阜県高山市の境界にある峠。北の乗鞍 (のりくら) 岳と南の鎌 (かま) ヶ峰の鞍部 (あんぶ) で、標高1672メートル。野麦街道が通じ、北アルプス南端部を横断する道としてはもっとも多く利用された。信州(長野県)と飛騨 (ひだ) (岐阜県)を結び、信州からは米や酒、飛騨からは飛騨ブリや曲物 (まげもの) が運ばれた。冬は積雪が多く、凍死する者も出たので、お助け小屋が建てられたという。
明治から大正初めにかけて飛騨から糸引き女工がこの峠を越えて諏訪 (すわ) の製糸工場に働きに行き、女工たちの峠越えを描いた山本茂実 (しげみ) の小説『あゝ野麦峠』やその映画化で、峠を訪れる人も多い。峠には五輪塔やお助け小屋、野麦峠の館があり、女工たちが泊まった宿が一軒残っていたが、松本市歴史の里(屋外博物館)に移築保存された。長野・岐阜両県からの車道が通じ、峠からは乗鞍岳を眼前に望むことができる。
"野麦峠", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-11-04)
新潟へは野麦峠を経由して長野へ下ってゆく。
お助け小屋にて遅めの昼ご飯を食べる。
月見うどんをTVに流れている『あゝ野麦峠』の映画を見ながら頂く。
結局、その後も天気は良くならず、新潟での沢登りは流れてしまった。
南魚沼の美渓「米子沢」はまたの機会に登ることとしよう。
長野から600km無事に走り切りお盆の北陸・中部遠征は終了した。
白山も登れ、能登も観光出来たのでかなり満足した遠征になったが、
大白水谷は登れなかったので白山には是非再訪したい。
米子沢も今回は登れなかったが9月にまた行くことが出来たので、その記事はまた別に書きたいと思う。