2年ぶり3度目のウメコバ沢 ~栃木県・日光市・足尾~

 

ウメコバ沢

 

↑前回からの続きになります

 

朝の冷え込みで目を覚ます…

まだしっかり覚醒していない頭で残った薪に火をつけ暖を取る。

頭上には青空が広がっている。

本日は「2年ぶり3度目」のウメコバ沢。

このまま天気が崩れなければいいのだが…

 

↑2年前と3年前のウメコバの記事です

 

ウメコバ沢の滝

ヒトコト沢MEMO

松木渓谷に流れるウメコバ沢
その魅力は天まで届くかのような断崖絶壁と連続して現れる滝
中でもF4は周囲の景観も相まってお気に入りの一本
下山に使う中倉尾根も抜群の展望で退屈せずに下ることが出来ます

行程

 

ログ・YAMAP

松木川~小足沢下降~ウメコバ沢~中倉尾根 / kuzumisawaさんの中倉山(栃木県)沢入山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴

ATC・軽ハーネス・40mロープ(2本)・フリクションコード

水2L・行動食・夜食・一泊装備

撮影装備一式

モンベル M/GTXレインダンサージャケットメンズ 1128618 カラーSLBL M
created by Rinker
Mont-bell(モンベル)

 

YOUTUBE

 

2021年5月30日 ウメコバ沢

5:40 活動開始

かなり居心地の良いテンバだったが、そろそろ出発の準備を始めよう。

焚火に火をつけ朝飯を作り始める。

 

7:54 ウメコバ沢へ

朝飯をしっかり食べ、だらだらと撤収作業をしていたらもうこんな時間に…

小足沢から松木川を下り、ウメコバ沢に向かう。

要塞のような岩壁が見えてきた…

 

いざウメコバ!

F1は右壁をフィックスを使いながら登ってゆく。

Aさん、Mさんは流身の方からも登っていた。

 

F2は右手のルンゼを登る。

ここまでは危険個所もなくスムーズに登ってくることが出来る。

F2はもう少し水量が多かったような…

 

普段はそのまま巻いてしまう小滝も登ってゆこう。

一歩目が滑るものの特に問題なく登攀。

 

F3まではちょっとのゴーロ歩きだ。

どんどんウメコバらしい雰囲気になってきた!

 

9:00 ウメコバ沢F3

DATA
落差:20~25m
形状:直瀑
水系:利根川水系

いつもは影の中にあるF3もこの時間だとバチバチの順光になっている。

岩盤にぶつかり、飛沫を散らしながら落ちていく姿が美しい。

こんなに美しいF3は初めて見た

 

しっかり滝の飛沫を浴びて体の熱を取る。

今日は暑くなそうだ。

 

F3の巻きは左岸のルンゼを登り、途中からバンド状になっている個所からトラバースしていく。

全員がウメコバ経験者なので記憶をたどりながらルートを繋いでゆく。

 

F4の前に出ることが出来た。

いつも流身が陰になっていることが多かったF4。

今日は光り輝やく流身を見せつけてくれています。

 

9:30 ウメコバ沢F4

DATA
落差:40m
形状:分岐瀑
水系:利根川水系

ウメコバ沢最大の滝、F4。

この滝の美しさは何といってもこの周囲を取り囲むような岩壁。

何度見てもこの独特な魅力を持つ滝から目を離せない。

 

この日はまだ日が登りきる前でしたが、滝の上部に光が当たりこれまでのF4とはまた違った姿を見ることが出来た。

もしまたウメコバに来ることがあればF4の完全順光を狙いたい。

 

ウメコバ沢の原風景。

この景色を見るために何度もウメコバに来てしまうのかもしれない。

 

ウメコバでドローン撮影中。

こんな谷の中でも飛ばせるのかと驚愕した。

多分そのうちMさんが動画にしてYouTubeにアップしてくれると思うので乞うご期待!

 

11:00 F4・F5高巻

F4の高巻きはF3の巻きほど覚えておらず少々苦戦。

滝前のルンゼを登り、そこからルート繋ぎながら標高をさらに上げる。

展望台になってるテラスまで出れば一安心、ここからは見覚えがある。

トラバースしながら下に見えるF5も大きく巻いていく。

 

11:40 ウメコバ沢F6

Photo by Aさん

ウメコバ沢を凝縮したかのような一枚。

このF6がウメコバ沢最後の滝だ。

段々になっており、最後のCS部分の流身沿いのクライミングがシブい。

 

Photo by Mさん

トライしてみたものの途中でホールドがなくなり結局引き上げてもらうことに。

 

これにてウメコバ沢の遡行完了。

2年前のウメコバ沢遡行の時の方が動けていたんじゃないかと思う…

あまり気乗りはしないが少しは沢のトレーニングもしなければ。

 

13:17 尾根に詰め上がる

ウメコバ沢の源流を詰め上がり中倉山の尾根を目指す。

苔や笹が出てきて、景色がどんどん緑豊かになっていく。

Mさん
ウメコバ沢は下流が岩肌が目立っていて、上流まで詰め上がると今度は緑が目立ってくる。
普通の沢とは逆で面白い!

 

確かに言われてみればそうだ。

源流の水を汲み、長い中倉尾根での下山に備える。

 

13:50 中倉尾根

青空が広がる最高の尾根に出た。

火照った体に尾根を吹き抜ける風が当たり、全てが解放されたような気持になる。

尾根で小休止を取り、中倉山経由で銅親水公園まで下山。

 

360度美しい足尾の原風景が広がっている。

少々のアップダウンはあるもまさに快走路。

歩いているだけで心が弾む。

歩いているだけで気持ちいい…

 

15:30 中倉山

中倉山に到着。

ここからは退屈な長い下山路がスタートする。

心を無にしてさっさと下ってしまおう。

 

ヤマツツジが咲いてくれており、退屈な下山路に色を加えてくれた。

 

心を無にしてただただ下る…

 

17:30 銅親水公園・下山

中倉山山頂から2時間弱で銅親水公園に到着。

丸二日に及ぶ足尾での沢遊びが終わった。

今回は自分にとって非常にいい経験となった山行だった。

足尾一の名瀑「小足沢大滝」に出会うこともでき、岩場での懸垂下降もやり、何度目かにはなりますがウメコバ沢の完全遡行。

そして夜の宴会は本当に楽しかった…

これで3回目のウメコバ、次また来ることはあるのでしょうか。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

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