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御来光の滝
↓前日からの続きの記事になります
御来光の滝アタックが今回の遠征の第一目標になります。
道の駅を出発する前にSCW・Windyとにらめっこをし、おそらく降っても行動に支障は出ない程度にしか崩れないことを確信し、石鎚スカイラインへ向かう。
この滝の一番やっかいなところは「時間制限」があるというところ。
石鎚スカイラインは開門時間と閉門時間が決まっているので、あまり遅くに出発し、さらにトラブルが発生した場合は山から下山できなくなってしまう。
ゆっくり行動しても8時間行動ほどだろうと見積もったが、念には念を入れ、朝の開門時間に合わせて石鎚スカイラインに突入した。
ヒトコト滝MEMO
石鎚スカイラインからの遠望が一般的だが、山道を片道三時間かけて登れば滝壺にたどり着くことが出来る。
滝壺からは節理の発達した岩盤と美しい流身を拝むことが出来る。
行程
ログ・YAMAP
御来光の滝ピストン / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水2L・行動食
撮影装備一式(魚眼レンズ+角型フィルター)
MOVIE
2021年7月23日 御来光の滝へ 四国百名瀑巡り2日目
7:20 石鎚スカイライン・長尾根展望所
7時の開門に合わせて石鎚スカイラインに突入した。
面河川を眺めながら九十九折を延々と走ってゆく。
ようやっと長尾根駐車場に着いた頃には、青空はガスに隠れてしまっていた。
駐車場には私ともうひとグループが登山の用意をしていた。どうやら面河川から番匠谷へ抜けてゆくらしい。
小雨がパラパラと降るなか、準備を終え面河川へ向かう。
道を歩いていると対岸に大きな滝の姿が見えた。あれが「御来光の滝」だ。
7:41 沢へ下る
今回の訪瀑は長尾根駐車場から少し歩いた先にあるカーブの終点から始まる。
カーブミラーの脇からガードレールを乗り越え踏み跡を歩く。
まずは面河川まで300mほど下る。
踏み跡は明瞭。面河川まで迷うことはまずないと思う。
ピンクテープも短い間隔で付けられており、よく整備されていることがわかる。
下り始めはなかなかに勾配が急なので注意が必要。
8:14 面河川
30分ほどで面河川まで降りてきた。
何度も言うが四国の川は本当に透明度が高く美しい。
こんなに澄み切ったエメラルドグリーンの川は見たことが無い。
番匠谷との分岐の手前で右岸の巻道に入る。
この道を使えば七釜の手前までショートカットすることが出来る。
トラバースのためのロープや足場は思いのほかしっかりとしていた。
8:40 再度・面河川上流
巻道は面河川の上流にぶつかり終点となる。
先ほどの川原の景色とは違い岩盤が目立つようになった。
川のせせらぎしか聞こえず人気はまるでない。石鎚山の深いところまで入ってきてしまったのだと改めて感じた。
左岸にも踏み跡があるのでそちらを歩いてゆくと七釜が見えた。
七ツ釜五段の滝のミニチュア版といったところか。ここで七釜を見ながら小休憩を取った。
基本的には御来光の滝まで踏み跡が続いていますが、渡渉の際に対岸のピンクテープを見落とす可能性もあるので注意が必要です。(一敗)
9:12 魚止の滝
魚止の滝は右岸から巻いてゆく。
谷もどんどん狭隘になり険しさを増していく。
険しさが増すにつれ、梯子や丸太の足場も多くなってきた。
かなり劣化していた足場もあり注意が必要。
踏み跡も少し分かりづらい区間が多くなった。
本来なら右岸から大きく巻いて滝前に出ることが出来る道があったのだが、せっかく沢靴できたのだからと最後は沢を歩いてゆくことにした。
フリクションはしっかりしていたが、岩が大きく体を持ち上げながら進むのに苦労した。
素直に巻道を使えばよかったと後悔。
やっと御来光の滝に到着です。
10:25 御来光の滝
形状:段瀑
水系:仁淀川水系
霊山「石鎚山」の山麓に流れる落差102mの段瀑「御来光の滝」。
名前の理由は調べても詳しくは分からなかったが、滝の流身が朝日に照らされ光り輝いていたことから名づけられた説があるようだ。
滝壺から眺めると上段部分を拝むことはできないが、下段だけでも十分に迫力がある。
岩盤は見事な柱状節理になっており、滝前に立つと岩盤に威圧されているように感じる。
滝壺は岩壁から剥がれ落ちただろう岩板が積み重なっている。
何といっても水に濡れた漆黒の岩盤が美しい。
この時ばかりは重い広角レンズと角型フィルターを持って行って正解だったと心から思えた。
遠望とは違い滝の全体を見ることは叶わなかったが、この威風堂々とした御来光の滝の姿を拝むことが出来、大満足だ。
復路は往路で使わなかった巻道を使用。
かなり歩きやすく時短になった。
少し雨がまた降り始めたのでさっさと撤退することにした。
13:25 下山・駐車場
面河川からの登り返しに喘ぎながら、帰りは2時間半で長尾根駐車場まで戻ることが出来た。
まず今回の遠征の第一目標を無事に完遂出来たことで一安心。
そして一安心の後に少し欲が出てきてしまった…
↓雪輪の滝編に続く