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マリユドゥの滝
何のためにやっているかもはや分からなくなってしまった百名瀑巡り。
残りの滝も後10本と大詰めとなってきました。
2021年には終わらせたいなと思うも、残りは仙台から遠かったり、離島にあったり、難易度が高かったりと骨が折れる滝ばかり。
少し休みも取れたのでどこかの百名瀑に行こうと思い、グーグルマップを眺めること一時間。
仙台から一番遠い百名瀑「マリユドゥの滝」に目が止まりました。
仙台空港から沖縄直通便が出来た今。
沖縄初上陸、そして47都道府県全制覇を叶える時が来たのかもしれません。
ヒトコト滝MEMO
太古の自然が残る西表島の浦内川に流れており、アクセスは観光船かカヤックのどちらかとなる。
鬱蒼とした緑の中を豪快に流れる上下二段の滝は、日本の滝百選にふさわしい勇壮さ。
MAP
装備一式
・撮影機材
・ソフトシェル ・ハードシェル ・トレッキングシューズ
事前準備
さて、西表島に行くことは決まったがどうやって行けばいいのか。
インターネットを駆使して西表島への生き方を調べたところ、飛行機を乗り継いで沖縄から石垣島へ行き、そこから高速フェリーで西表島へ向かうのが一番早い。
仙台からだと西表島までは一日では行けなさそうなので石垣島を今回の遠征の拠点にし宿を二日分確保。
石垣島から西表島へのフェリーも西表島浦内川クルーズも予約は必要ないようなのでここは現地で。
結局、遠征の事前準備は「仙台~沖縄間の往復チケット」「沖縄~石垣島間の往復チケット」「石垣島での2泊分の宿」の確保だけで終わり。
今回の目的は「マリユドゥの滝」、もし可能なら「マヤグスクの滝」まで行ければ万々歳。
仙台~石垣
そしてついに遠征当日。
仙台は曇天、雨も降っていて出発から幸先が悪い。
飛行機は不安定ながらも高度を上げ、雲の上に出た。
当たり前だが雲の上は快晴。
仙台から沖縄まで3時間半で行けるようになってくれて本当にありがたい。
沖縄空港に到着。
石垣空港への乗り継ぎ便の待ち時間で昼休憩。
沖縄と言えばということで「A&W」でバーガーとルードビアを頂く。
沖縄本島から石垣島まではプロペラ機で1時間ほど。
石垣空港に到着。
島の中心部の石垣港に宿を取ったのでリムジンバス(540円)で移動。
初日は丸一日移動して終わり。
石垣港で一泊し、明日の西表島観光に備える。
一日で仙台から遥か遠くの島「石垣島」までやってきてしまいました。
日本本土よりも台湾の方が近い先島諸島。
日本というよりは異国のような、琉球王国の風を感じます。
石垣島~西表島
日本最南の先島諸島で一夜を明かし、二日目は日の出の前から動き出す。
石垣港から西表島へのフェリーを出している会社は2社。
今回は「安栄観光」さんのフェリーで西表島に向かう。
石垣から西表の上原港への直通の場合、所要時間は40~45分ほどだが、この日は生憎の大時化。
上原航路は全便欠航のため、大原航路を使用。
大原港から上原港までは安栄観光さんでバスを出してくれているので、マリユドゥの滝が流れる浦内川のフェリー乗り場まで行くことが出来る。
大原航路は台風が直撃でもしなければ欠航にならない、風の影響を受けにくい航路だそうな。
大人往復四千円也。
いくら風の影響を受けにくいと言っても、航路が一本欠航となる荒天の一日、フェリーはかなり波に煽られる。
下手なジェットコースターより恐怖を感じた。
無事大原港にたどり着き、さらにバスに揺られること1時間弱、やっと浦内川に到着。
浦内川 マリュドゥの滝へ
バスで浦内川に到着したのが8時55分。
観光フェリーの一本目が9時の出発なので、フェリー乗り場まで走る。
無事、ギリギリでフェリーに飛び乗ることが出来た。
30分ほどのジャングルクルーズを楽しむ。
フェリーガイドは所々フェリーのスピードを落とし、西表の植生や生態系、歴史を語る。
私が育った東北とは全く異なる文化や自然、本当に同じ国なのだろうかと改めて感じた。
南北に長い日本ならではの多様性だと思う。
運がよければイリオモテヤマネコが川を泳いで横断する姿も見られるらしいが、私は運がなかったようだ。
軍艦岩にフェリーをつけ、ここからはジャングルウォーク。
ここから30分弱歩けば、マリユドゥの滝の展望台に着く。
マリユドゥの滝まで行く人や、西表島の最奥「マヤグスクの滝」に往く人など様々な人がフェリーを降り、出発する。
マヤグスクまでは天気も悪く、今回はマリユドゥの滝までと決めていたので行く準備もしていなかったが、何人かがマヤグスクを目指している姿を見ると私も準備すればよかったと少し後悔もした。
(マヤグスクの滝までは事前の入山届が必要。ほとんどの人はツアーでの参加のようです)
「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる西表島。
亜熱帯雨林に育つシダ植物、那覇よりも台湾に近い八重山諸島だからこそ見ることが出来る植生を堪能する。
植生もそうだが山の「匂い」も本土とは違うような気もする。
土の匂いなのか、植物の匂いなのか定かではないが、西表特有の山の匂いがあった。
マリウドゥの滝
形状:段瀑
水系:浦内川水系
沖縄県最大の流域面積を誇る「浦内川」に流れる、最南端の百名瀑「マリユドゥ」。
マリユドゥの名前の由来はその丸い滝壺から来ている。
「マリ」=「丸い」、「ユドゥ」=「淀み」で「マリユドゥ」になった説が有力。
遠い観瀑台からでの滝の音が聞こえるほど、規模・水量ともに申し分ない。
2段の流身が豪快ながらも、均整がとれている。
カンピレーの滝
形状:渓流瀑
水系:浦内川水系
マリユドゥの滝の上流に流れる「カンピレーの滝」。
「カンピレー」とは「神の座」という意味。
全長200mの渓流瀑、周囲には多くの甌穴群も見られ、特に大きいものはアヤチブビルチブと呼ばれる。
百名瀑には選ばれていないが、西表島では第一等の聖地とされている。
流身はうねりながら上流から下流へ流れている。
私が経っている足元にも小さな甌穴が見えた。
増水時にはどこまで大きくなってしまうのだろうかと考えてしまう。
この日は曇天であったが、晴天の日のカンピレーの滝はさぞ美しいことだろう。
「神々が座するところ」の名前を持つカンピレーの雄大さ、神聖さは一度その場に立たないと分からないかもしれない。
帰路にマリユドゥの滝の落口に寄ってみたが、階段が半壊しており近づけなかった。
落石のせいなのか増水のせいなのか気になるところだ。
カンピレーの滝から45分ほどで軍艦岩まで戻った。
11時30分には観光フェリーも戻ってきたので、帰りのフェリー乗り、朝に使ったルートで石垣島に戻った。
仙台から一番距離のある百名瀑巡りがこれで終了。
沖縄観光
石垣に戻り、翌日に本島に戻った。
その前に少し時間があったので、石垣から10分ほどで行ける「竹富島」に寄る。
竹富島は私が想像していた「沖縄のイメージ」そのままの風景だった。
足早に島をぐるっと歩き帰ってきてしまったが、今度先島諸島に来ることがあれば、是非この竹富島で一泊してみたい。
本島に戻った後は丸一日観光に使った。
朝から「座喜味グスク」「斎場御嶽」「美ら海水族館」そして「首里城」。
沖縄の見てみたかった文化遺産や観光地を巡り、おおかた満足し、那覇空港から仙台空港に舞い戻った。
今回は初めての沖縄と言うことでしたので、あまり予定を詰めずに、まず「マリユドゥの滝」へ行くことを第一目標としました。
空いた時間で他の観光地も見ることが出来たので概ね満足でしたが、「マヤグスクの滝」「ピナイサーラの滝」も是非見てみたいです。
また慶良間諸島でのダイビングや、先にも書きましたように「竹富島」での宿泊も経験してみたいですね。
仙台から沖縄に直通便が出来てしまった今、これは本格的に沖縄に通ってしまうことになりそうです。