Table of Contents
2020年 訪瀑日記
毎年書き続けている1年の訪瀑の総まとめ記事。
2020年分も書いて行こうかと思います。
決して満足に滝を巡れた1年ではありませんでしたが、少しは自分なりにレベルアップできたようにも思えるのでそこまで悪い年ではなかったように思えます。
今年の反省と来年への展望、記事を書きながら少し思いを巡らせてみましょう。
2019~2020年 年末年始 九州滝巡り
まずは年始の滝巡り。
2019年の年末から2020年年始にかけて、九州の百名瀑をぐるっと巡りました。
2018年の年末は極寒の宗谷岬での年越しとなり、あまりの寒さに心も気力も凍れてしまったので2019年の年越しは暖かいところでと心に決め、九州に降り立つこととなりました。
移動日を抜くと計4日の行程で山口県の「寂地峡五竜の滝」も含めて14の百名瀑を巡りました。
今年の滝巡りはこの旅から始まります。
3月 養老の滝
名古屋に行く用事が発生してしまい、少し時間も頂けたので、空いた時間で「養老の滝」に訪れて参りました。
落口から素直に流れ落ちる流身が美しい直瀑、周囲には緑が多く、さらにはひょうたんランプ館、養老サイダー。
風光明媚な観光地を楽しむことが出来ました。
6月 秋保大滝ダイブ
給付金で買ったハウジングを試すべく、秋保大滝の滝壺にダイブ。
3度目のダイブで流身の真下、本当の滝壺に潜り込みました。
7月 火焔滝・剣急滝
2020年初の難瀑は山形県米沢の火焔滝と剣急滝。
火焔滝は温泉から入渓し少し遡行すればたどり着けるお手軽滝なのですが、剣急滝はさらにその火焔滝を登り越えなければなりません。
大滝登攀の末に出会えた剣急滝はまさに秘瀑そのもの。
大興奮モノでした。
7月 赤滝・黒滝
剣急滝の翌日に今度は双竜峡の赤滝と黒滝に向かいました。
双竜峡の展望台から小さく見える双瀑の懐に潜り込むダンジョンのような訪瀑。
実際に入ってみると、ヤブも深くなくお手軽な行程となりました。
赤滝・黒滝と違うタイプの滝を楽しめた一日でした。
7月 関山大滝・白蛇の滝
この日は近場での滝巡り。
「関山大滝」は流身がなめらかな岩盤に沿い幅いっぱいに広がり、山形の「滑川大滝」を彷彿させます。
「白蛇の滝」、落口から流身を何条にも分かちながら広がる分岐は見事の一言。
近場の観光瀑もいいもんだと改めて気づけた一日。
8月 蔵王澄川 三階の滝・不動滝
毎年恒例となってる蔵王澄川の「三階の滝」「不動滝」。
今回はエコーラインからではなく「蔵王自然の家」からスタートし、自然研究路を使ってのアプローチになりました。
自然探索路は崩壊の一途を辿っているため、今後はこのルートを使っての訪瀑になりそうです。
不動滝は相も変わらず殺人的な水量の飛沫を浴びせかけてきました。
8月 幕滝
福島は磐梯吾妻スカイラインを一路走り、一切経山を目指しました。
一切経山から「魔女の目」を眺め下山次いでに、幕川温泉の「幕滝」に寄り、奇跡的な景勝を楽しみました。
主流は25mの落差の直瀑で苔むした岩盤に流れる流身が美しく、主流の左手からは岩盤の隙間から潜流瀑が滝壺に流れ込んでいる。
美しさでは東北でもトップクラスの滝だろうと思う。
9月 滝つぼ沢の滝
これも毎年恒例の「青森県でやり残したことを一つずつ潰していこう」の一環で「滝つぼ沢の滝」へ。
大きさの割に水量が多い滝だとは知っていましたが、腰を抜かしてしまうほどの大きさに不釣合いな瀑水に驚愕しました。
9月 松見の滝
青森県八甲田山の深部に流れる「松見の滝」、その最上段の滝壺に足を踏み入れることに成功しました。
これで4度目の松見の滝ですが、今まで見たことがないアングルからの松見は一層美しく、さらに松見の滝が自分の中で特別な滝になりました。
一年に一度は松見の滝で泳ぎたいものです。
9月 SW中国・四国百名瀑巡り
今年は長期休暇を見つけるとすぐ百名瀑巡りをするために遠征しているような気がします。
京都出発の中国地方、四国地方をぐるっと巡る二泊三日の滝巡り。
時間的余裕のない滝巡りならぬ「滝地獄」となりました。
それでも滝は美しく、特に四国地方の滝は素晴らしかった。
10月 二天の滝
2020年の目標の一つ「二天の滝」。
沢の遡行、滝の大巻、熊の生息地を通るルート、この滝は二人以上で行こうと思っていたのですが、どうしても同行者が見つからず単独でのアタックとなりました。
熊対策にスプレーや、ココヘリへの登録などの対策をしつつ、滝へアタック。
結果無事に帰って来ることが出来、自分でも少し滝巡りの自信が付いたように思います。
二天の滝に出会えた瞬間の感動は今も明瞭に頭に焼き付いています。
11月 浄の滝
二天の滝の次はもう一つの目標の「九階の滝」だと考えていたのですが、少々秋田の天気が芳しくなかったため、進路を西に取り、山形県の「浄の滝」へ。
何といっても浄の滝と言えばその岩肌の造形美。
悪魔の住む城のような岩盤が目を引きます。
紅葉も美しく、2020年の秋シーズンの締め括りにはもって来いの訪瀑になりました。
11月 秋の秋保大滝ダイブ
ダイビングを始めた友人とまたまた滝壺に潜って参りました。
秋の滝壺は初めてでしたが、まさかこれほどまで美しい世界が広がっているとは思いませんでした。
落葉がゆらゆらと滝壺を漂う姿は幻想的でどこか異世界に紛れ込んでしまったのかと感じたほどです。
11月 浄蓮の滝・洒水の滝
今年最後の訪瀑は伊豆の「浄蓮の滝」と神奈川の「洒水の滝」。
百名瀑で始まった2020年は百名瀑で終わりました。
観光瀑だからかどちらの滝も長い歴史を持ち、滝の歴史を知るだけでも楽しい滝巡りになりました。
洒水の滝は落石のせいで滝壺に近づくことが出来なかったので、是非再訪したいです。
2021年は…
2019年の年末に目標としていた滝が「二天の滝」「九階の滝」「ひぐらしの滝(白神山地)」。
この中で訪瀑出来た滝は「二天の滝」のみという結果に終わりました。
海外の滝にも行きたいと言っていましたが、行けるはずもなく。
海外は2021年も無理そうですね。
2021年がどうなってしまうのかも、今の現状では分からないのであまり具体的な目標は立てられませんが、「九階の滝」は行きたいですね。
「ひぐらしの滝」は何人かのグループで行きたいので、これは難しいか。
あとはいい加減「百名瀑巡りの呪い」を解呪したいものです。
百名瀑巡りはあと9本。
2021年もほどほどに滝を巡って行こうと思っておりますので、今年もよろしくお願いします。