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水尻滝と明神滝
晩秋に入り、そろそろ冬の足音も聞こえてくる季節になりました。
さすがに滝巡りもそろそろ店じまいかなとも思っていましたが、どうやら週末は秋田側は晴れる様子。
シャチヒネリもどうかなと考えましたが、さすがにこの時期に沢を歩くのは避けたいところ。
結局、森吉の紅葉に一縷の望みを託し、気になっていた「明神滝」「水尻滝」に向かいました。
ヒトコト滝MEMO
古くから現地の木こりの信仰の場ともなっている。
岩盤の凹凸が顔のように見える不思議な滝。
ヒトコト滝MEMO
名前の由来は水尻沢から。
小さなシャチヒネリのような滝。
裏見も可能。
行程
ログ・YAMAP
明神滝・水尻の滝 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水2L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本)※使わず
撮影装備一式(魚眼レンズ+角型フィルター)
2021年11月6日 水尻滝と明神滝
10:30 水尻沢
仙台から4時間かけいつものごとく森吉の麓に到着。
安の滝林道を過ぎ、さらに奥へ、幸兵衛の滝に向かう。
途中に水尻沢沿いの林道の分岐があるはずなのですが、見つからない…。
地形図を見るとここで間違いはないはず、車を路肩に駐車し踏み跡らしきものを辿っていきます。
林道の入り口はボサっていたので道は不明瞭でしたが、少し奥に入ると踏み跡がしっかり見えてきました。
沢沿いを歩けば迷うことはありませんが、ピンクテープと踏み跡を追った方が速そうなので、右岸左岸を渡りながら進みます。
11:40 明神滝枝沢入渓
最初は明神滝へ向かうことにしました。
枝沢の分岐を右手に折れ、枯沢を進みます。
森吉エリアの沢の特徴なのか、かなり滑りやすく気を抜くとズルッと言ってしまいそうです。
12:14 明神滝遠望
明神滝の遠望地に到着。
豊水期なら下段の滝も合わせて迫力のある段瀑になっているのですが、この水量なら上段だけの撮影でよさそう。
右岸を大きく巻いて一段目と二段目の間の棚に降ります。
12:25 明神滝
形状:分岐瀑
水系:米代川水系
壁のような岩体に流れる明神滝。古くから木こりの信仰の対象になっていた滝です。
水量は少ないものの、近づけば30mオーバーの落差は素晴らしい。
凹凸のある岩盤が流身を跳ねさせ、水沫を散らす姿が美しい。
明神滝から水尻滝までは、沢を戻っても良かったのですが、ショートカットして尾根を越えて行きます。
振り返ると遠くに橋が見えています。
おそらくあれが通行禁止になっている椈森トンネルかと。
あれを進んで行けば二天の滝の上流に降りれるはずですが…
尾根から沢に降りると先に滝が見えました。
13:50 水尻滝
形状:分岐瀑
水系:米代川水系
水尻沢の主瀑「水尻滝」に到着しました。
彗星の尾のような広がり方の流身が特徴的で、小さなシャチアシヒネリ滝のようにも見えました。
秋田の滝らしい魅力が詰まっている滝ですね。
明神滝よりは紅葉が残っているものの、すでに盛りは過ぎている様子。一週間遅かったか…。
陽光が滝の正面から差し込み、滝壺には美しい虹が掛かっていました。
滝の裏に潜り込み撮影。見事な滝のカーテンが降ろされています。
15:50 下山
帰路は右岸の踏み跡を使い沢パートをがっつりショートカットして戻ってきました。
このまま幸兵衛の滝にも行こうかなんて考えていましたが、思った以上に時間がかかってしまったので、このまま町に戻ることにしました。
長い下道を走り、岩手から高速に乗り、仙台へ。
来年は「シャチアシヒネリ滝」の再訪を叶えたいですね。
ではまた!