ウメコバ沢遡行 後編 ~星の誓いと沢キャンプ~

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日時:2019年5月26日 目的地:F4~中倉山

 

前編からの続きです!!

 

6:00 起床 F4

ウメコバ沢に光が差し込みます

太陽も岩壁から顔を出し、心なしか渓谷内の空気も暖まってきました

まずは腹ごしらえです

 

私は毎度のことながらチキンラーメン

ゴミもでない・かさばらない・腐らない

今ここにチキンラーメンは完全食となった!!

 

M氏は朝から蒙古タンメン中本

つよい

 

出発までF4の撮影をすることに

一年ぶりのF4の撮影です

気張っていきましょう!!

「ピナクルとF4」

去年も同じ構図で一枚撮りましたが…

あれ?木、伸びました?

 

この構図ばかりは広角レンズ持ってくればよかったと後悔…

 

一年前よりきりっとした印象のF4

 

滝よりも周囲の環境に急目されることの多いF4ですが

滝自体も名瀑

落ち口は窄まって落ちるが、岩にぶつかり広がり、下部ではうろこのようにまた広がります

時間があるため、去年よりじっくり滝を見ることが出来ました

 

滝から離れてウメコバの岸壁を撮影

ふっと振り向いたら滝前に誰もいない…

アレ?と思い周囲を見渡すと

 

クライマー二人、何やってんの??

クライマーは岩を見ると登りたくなってしまう悲しき生物なのです

 

「ウメコバに立つ」

 

8:00 F4巻き

撮影もほどほどに、沢登りに戻りましょう

二日目最初の山場はF4の高巻です

F4前のルンゼからスタートです

 

灌木も多いのでホールドには困りませんが、灌木の根っことともに岩も浮いたところも何個かありました

こんなところで落ちるわけにはいかないので、慎重に体重移動しながら進みます

 

ルート、間違えた…

巻きすぎて変なルンゼに入ったら、どんどん岩が立ってきて動けなくなりました…

なんとかパワーと根性で窮地を脱して、沢に降ります

 

F4の上流ではF5とF6が待ち構えているのですが

F5はF4の降り口からそのままトラバースでクリアできます

 

沢を左手に見下ろしながらF5を巻いていきます

トラバースでも、ホールドはしっかりしていたのでここは危なげなくクリア

 

9:15 F6

ウメコバ最後のF、F6が見えてきました!!

落差30mくらいでしょうか

体をねじりながら落ちる、凛とした段瀑です

 

 

この写真の私、メチャクチャ格好いいのでお見合い写真に使ってください

左岸から楽に登れますが、最後の一段だけはしぶい感じ…

本来なら右岸をショルダーでクリアするのが正攻法かと思いますが、いつの間にか滝ぺい氏が左岸を小巻していたのでロープを出してもらいユマーリング

 

出してもらったロープで私は楽々ユマーリング

 

全員ウメコバ沢、怪我なしでフィニッシュ!!

あとは尾根までゴーロ歩きです

 

残り少ない沢歩きを楽しみながら進みましょう!

 

10:50 源流部

沢を登り詰めていくと、ウメコバ沢の源流に到着

 

上流は苔天国

 

ここまで来たら、もう後は尾根まで登るだけです

どんどん急登になり、体が悲鳴をあげます

 

11:20 ウメコバ沢完登

!!脱渓!!

無事お昼前に尾根に出てくることが出来ました

荒涼としたウメコバ沢とは違い、どこまでの青空に抜けていく尾根!!

松木川から遡行し登れば登るほどに景色を変えていくウメコバ沢

まさに沢登りの醍醐味です

 

本来の予定は、尾根からまた反対側の「仁田元川」を下降し銅親水公園まで下る予定だったのですが

私の所用で6時には仙台に戻らねばならないという事情で中倉山経由で帰ることに

お二人は仁田元下降ということでここでお別れです

ご安全に!!

 

2019/5.25、26 仲間の葛見さわさん、Mさんと足尾を遊ぼうということで計画した。本当はもう少し人数を集…
足尾 ウメコバ沢〜仁田元沢 - 山と溪の国

↑滝ぺいさんのブログで仁田元下降の様子も書かれています

 

11:30 尾根道

大自然!!

昨日今日と岩と沢しか見ていなかったので、見るものすべてが新鮮に見えます

山登りってこういうものだったわ

 

自分の中では単なるエスケープルートのつもりでしたし、ささっと下ってしまうつもりでしたが、まあ足が止まる止まる

そしてシャッターを切る切る

適当に足を止めて、適当に撮るだけで画になるのは中倉山の被写体力が強いから

 

13:10 中倉山到着

昼過ぎに中倉山到着

ここで小休憩をとりますが、水が足りなくなるという懸念事項が…

沢から沢への予定だったので尾根から下るとなると水が足りなくなるのは必至!!

節水しながら先を進みます

沢に帰りたい…

 

遥か彼方に銅親水公園の駐車場が見えます

あそこまで下るのか…

けっこう遠いし高低差もある

あそこまで誰かジップライン引いてくれ!!

 

あとはひたすら登山道を下るだけ

 

ここで事件発生

手に持っていたGoproが下まで吹っ飛んで行ってしまいました

ラーーーク!!

いや、ラークではないのですが、癖で声が出てしまいました

全く止まる様子のないGopro、何度も木に当たりながら転がるGopro、遂には視界から消えるGopro

二日分のデータが詰まったGopro…

一気に血の気が引きました

 

とりあえずGoproの軌道の先を血眼になって探したところ

Goproを発見!!

データが無事で本当に良かった…

二日間で一番ひやっとした一幕でした

 

14:00 登山道到着

Gopro探しで余計な時間をとられてしまいましたが、無事登山口に到着

ここまで降りてしまえば、あとは林道をちんたら歩くだけです

 

 

14:40 銅親水公園到着

三時まえに銅親水公園に到着!!

最後はハイキングに来た子供たちに抜かれてしまうくらいのスローペースになってしまいました…

哀れな滝ヤが一人で車に置いていたいろはすを頭からかぶっていると、声をかけてくれた奥様が

なんと中倉山で少しお話した奥様でした

なんとキンキンに冷えたお水を私に恵んでくださるではないか!?

 

女神は足尾にいた

 

帰りにの空には幻日も

本当にいい休日でした…

 

ウメコバもいい沢だというのは一年前から知ってましたが、遡行することによってもっと好きになることが出来ました

中倉山もまたたまらない尾根歩きをプレゼントしてくれました

沢・滝・写真・キャンプ・山とフルコースを味わったかのような山行でした

 

一年一ウメコバ

来年も是非行きたいものです

 

ではまた!

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