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三階の滝
天気予報を確認しながら「今週はどの滝へ行こうか?」なんて考える金曜の夜。
先々週は福島県の浄土平にある「大倉小滝」へ訪瀑出来たので、今週は北へ向かおうか。
季節はもう早秋。紅葉はまだだがもう肌寒くなってきた。沢登系の訪瀑はもう辛いかもしれない。
ならばと考え着いたのが秋田県の小又峡に流れる「三階の滝」と岩手県の普代村に流れる海岸瀑「アンモ浦の滝」の2本だ。
2日使って北東北の滝を巡ってこようかと、土曜日の朝早くに仙台を出発する。
ヒトコト滝MEMO
スラブ壁が発達した三段に流れ落ちる美瀑だ。
滝までは太平湖を遊覧船で渡り、小又峡を歩き一時間ほどで到着。
行程
- 10:00 太平湖グリーンハウス
- 10:15 北清水桟橋
- 10:45 小又峡桟橋
- 11:05 穴滝
- 11:25 化ノ堰
- 11:31 三階の滝
- 12:55 小又峡桟橋
- 14:50 八幡平散策
- 16:10 八幡平山頂
MAP
2021年9月11日 三階の滝・八幡平
10:00 太平湖グリーンハウス
三階の滝への訪瀑は2パターンあり、小又峡の上流から向かうルートと、下流から向かうルートだ。
今回は下流から三階の滝を目指す。そのためには太平湖を遊覧船で渡り小又峡桟橋まで渡る必要がある。
遊覧船の第一便は9:30からなので時間に合わせて「太平湖グリーンハウス」に到着したい。
10:15 北清水桟橋
グリーンハウスで料金1,500円を支払い遊覧船の乗車券を購入。
北清水桟橋まではグリーンハウスから5分ほど。
太平湖の景色をゆったり楽しみながら、20分ほどで小又峡の入り口に到着だ。
10:45 小又峡桟橋
小又峡の入り口に到着した。
ここからは遊歩道を歩き観瀑台を目指す。
13:00の帰りの便まで戻って来れるようにしよう。
小又峡の下部はナメと甌穴が非常に美しい景観を作り上げている。
九階の滝の訪瀑で歩いた赤水沢と非常に似ているが、赤水沢はスラブ壁が非常に発達していたのに対し、小又峡は美しい甌穴が目立っているように見える。
11:05 穴滝
穴滝は今回の小又峡歩きに三階の滝に次いで気になっていた滝だ。
奇瀑と言っていいほどの珍しい姿をしている滝で、右の流身が甌穴を貫通する形で段瀑になっている。
こんなに見事な甌穴を持つ滝も珍しいが、その甌穴を貫通しているなんて。
甌穴を覗いても水がどこに流れていくのかは分からなかった。
ナメが非常に美しいが、水の流量が少ないからか、流れは速くなく泡が水面に漂っているのは少し残念だ。
11:25 化ノ堰
先に樋状の瀞が見えてきた、ここが化ノ堰らしい。
ここまで来たら三階の滝はもうすぐだ。
11:31 三階の滝
形状:段瀑
水系:雄物川水系
小又峡を代表する滝がこの三階の滝。
流水に磨かれたスラブに、名前の通り三段の流身がバランスよく流れている。
特に2段目は岩盤の膨らみに沿うように大きく流身が広がっており、白絹のような姿を見せてくれる。
観瀑台からバンド状の下まで降りれそうなステップがあるので、滝壺近くまで降りてみる。
鎖が打ち付けられていたような跡があるので、昔は観光客もここまで降りて滝を楽しんでいたのだろう。
ステップはうっすら残っているが滑る危険もあるのでおススメはしない。
飛沫に濡れるスラブ壁が非常に官能的だ。
12:55 小又峡桟橋
滝から20分程度で小又峡桟橋に戻る。
観光瀑巡りだったのでしっかり撮影しても時間がかなり余ってしまった。
どこかさくっと楽しめる場所はないかと思い地図を眺める。
14:50 八幡平散策
そんなこんなで八幡平まで移動。
何度も来たことはあったが、山頂まで歩いた経験はなかったのでちょうどいい。
八幡平レストハウスの駐車場から八幡沼を周回しながら山頂を目指す。
しかし八幡平の真価は、頂上ではなく高山逍遥にあるだろう 深田久弥『日本百名山』より抜粋
金色の草紅葉の木道を歩いてゆく。
草原の池塘を眺めながら山頂を目指す。
深田久弥の言葉のように山登りというよりは、山頂にあるひたすらに広がる湿原を歩く散歩のようだ。
16:10 八幡平山頂
日の沈む前に山頂に到着した。
山頂も特に展望はないので、さっさと下山してしまおう。
駐車場まで戻り、この日の活動は終了。
この日は観光瀑巡りから八幡平散策と非常に余裕のある一日になった。
三階の滝は森吉山山麓の滝特有のスラブ壁が発達しており、非常に美しい段瀑だった。
八幡平も時間は短かったが周回も出来、大満足だ。
この日は岩手側に降り就寝。
翌日の「アンモ浦の滝」の下降に備える。