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2020年2月8日 西吾妻山
標高2,035mの西吾妻山、奥羽山脈では岩手山に次ぐ高峰。
無雪期の西吾妻山はなだらかな山容と亜高山帯針葉樹を楽しむことができます。
しかし、降雪期の西吾妻山は無雪期と姿をガラッと変え、山頂には白銀の雪原が広がります。
冬期の西吾妻山は「樹氷(スノーモンスター)」を見ることが出来る山としても有名で、シーズンになると日本全国から多くの登山客で賑わいます。
私も「蔵王山」の樹氷は何度か見ることが出来ていたのですが、他の山の樹氷も見たくなってしまい西吾妻山まで車を走らせました。
YAMAP
西吾妻山・西大巓・中大巓の登山・山登りレポート。日帰り。累積標高は681m、距離は7.4 km。西大巓~西吾妻山~西大巓。リトルスノーモンスターも見に西吾妻山へ登ってきました。麓はある程度晴れていたので「これはいけるのでは?」と思い意気揚 西吾妻山 ホワイトアウトと樹氷 | YAMAP / ヤマップ - YAMAP / ヤマップ |
ざっくりルート
・猪苗代磐梯高原ICから裏磐梯の「グランデコスキー場」へ
・ゴンドラ(8:30から)とリフトを乗り継いで登山道に
・西大巓経由で西吾妻山山頂に
7;50 グランデコスキー場駐車場
西吾妻山までは裏磐梯のグランデコスキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで高度を稼ぎます。
ゴンドラの始発が8:30なのでそれに合わせて現地入り。
普段よりかなり遅い時間の到着です。
その分十分な睡眠時間を取ることができるのですが、日の入りまで活動できる時間も限られてくるので悩みものです。
駐車場は1台1000円。
事前の天気予報では曇りだったものの、スキー場からは青空もチラチラ見えていました。
登山口まではゴンドラとリフトを乗り継ぎます。
ゴンドラは一回券二枚分ですので、往路で三枚帰路で二枚、計2500円かかってしまいます。
結構かかってしまいますが、スキー場脇を歩いて登りたくもないので金で時間を買うことにしました。
8:40 ゴンドラ
ゴンドラは四人乗りと蔵王のゴンドラよりも小型。
ただリフトと同じくらいの機数で回っていたので、蔵王よりも回転率はいいのかも。
朝一だったから全く並ばず乗ることが出来ました。
9:10 第四リフト終点
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ終点に到着。
終点では4人グループとソロの方がスノーシューやワカンを装着し準備をしています。
シーズンの西吾妻山なのでもっと人が入っていてもおかしくないのですが、この日の登山客は少なかったようです。
私が一番に準備が終わったのでさっそく出発することに。
ちなみにトレースは昨日のものが残っている程度で、今日のトレースはついていませんでした。
西大巓まではゆるやかな斜面を登っていきます。
雲の切れ間から青空が見えることもあり、その瞬間は一気に雪原に光が溢れて、そのまぶしさから目を薄めてしまいます。
標高の低いところではまだ樹氷も育っておらず、かなり木の形を残してしまっています。
やはり暖冬の影響は大きいな、と少し気落ちしてしまいました。
登っていくと少しずつ樹氷っぽくなってきました。
ですが、ガスが出てきて視界が狭まってきました。
たまにガスが薄くなると周りが明るくなるのですが、青空が見えることはなくなってしまいました。
10:30 西大巓
1時間20分ほどで西大巓に到着。
西大巓は吾妻連峰の西端、山頂からは360度の大展望とオオシラビソの原生林が広がるのですが…。
ホワイトアウトしていいることもあり、西吾妻山までのトレースも一切ないこともあり、ここで敗退することも考えましたが、
天候も落ち着いているのでとりあえず西吾妻小屋まで行くことに決めました。
少しでも天候が悪くなればさっさと引き返しましょう。
西大巓からのトラバースを抜けると急登が待ち受けます。
1,900m地点の急登が二回目の心折れポイント。
高斜度の膝ラッセルはしんどく、斜面をジグザグに進み少しずつ高度を上げます。
ここまで登ってくるとしっかりと樹氷も育っていますね。
樹氷というより「モアイ」のように見えました。
「雪モアイ」
急斜面を登り切り、雪原を見下ろすと後続の4人グループが登ってきています。
人の気配がない山は心細いので、人の姿を見ると少しほっとします。
11:52 西吾妻小屋
急斜面を抜け、樹氷の迷路を抜け、西吾妻小屋に到着。
そのまま山頂に向かってもよかったのですが、D750とGoproのバッテリーの交換もしたかったのでひとまず山小屋に避難。
もちろん一階の入り口は雪で埋まっていたので、二階から侵入。
西吾妻小屋で昼飯を食べ、バッテリーを交換。
こんな山奥でも電波はあったので、今後の天気を調べておきます。
2時くらいには天気も崩れてきそうなので、それまでには西大巓まで戻っておきたいですね。
外に出てスノーシューを履こうすると、さっき置いたばっかりのスノーシューが雪に埋もれていました。
西吾妻山恐るべし。
山頂までは樹氷林の中を縫うように進んでいきます。
山頂付近にはその爆風からか「エビのしっぽ」の塊のような樹氷がゴロゴロと転がっていました。
12:30 西吾妻山山頂(?)
山頂(?)に到着です。
というのも、西吾妻山は山頂が開けておらず、無雪期でしたら山頂の標識もあるのですが、降雪期だとこの通り。
もはやすべてが雪の下。
YAMAPのGPS情報を見ながら、山頂と思しきところで記念撮影。
「ホワイトアウトした西吾妻山山頂で樹氷に囲まれながらセルフィーを撮る男」
樹氷は見れなかったもののピークハントの目標はクリアできたのでさっさと下山することに。
そうです山頂は雪原になっており、周りも樹氷が立ち並ぶだけで見分けが付かず、しかもホワイトアウト。
登ってきた時のトレースも風と雪で吹っ飛んでしまいました。
どこから来たのか方角は分かっているのですが、本当にあっているのか不安になりながら小屋を目指します。
YAMAPのGPS情報を30秒に一回見ながら慎重に下っていきます。
そんな地獄も一瞬無風になり太陽が顔を出すこともあります。
うっすらとですが、美しい樹氷原が広がります!
西吾妻山の樹氷は「リトルスノーモンスター」と呼ばれることもあるのですが、実際に目の当たりにすると小ささは全く感じませんでした。
一瞬でしたが青空も!!
頑張った私へのご褒美でしょうか。
西大巓へのトラバースでは7人グループとすれ違いました。
どうやら避難小屋で一泊するとのこと。
西大巓からゴンドラまでは新雪の雪原をスノーシューでザクザクと下っていきます。
青空も見える時間が増えてきました。
15:30 帰路ゴンドラ
帰路では第四リフトが使えないので、ゴンドラまで下ります。
ホワイトアウトした時はどうなることかと思いましたが、無事に下界に戻ることが出来一安心。
15:48 グランデコ帰還
グランデコスキー場に舞い戻りました。
ふっと山を振り返るとガスがだいぶ抜けていました。
晴れた日の一面に広がる樹氷原をいつの日か見てみたいです…
今日のところはこれで撤退、温泉に入って宮城に戻りましょう。
16:20 裏磐梯レイクリゾート
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