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湯殿山~姥ヶ岳~月山
新年あけましておめでとうございます。
今更ですが新年1発目の記事になります。
月山
山形県中央部にある火山。羽黒山,湯殿山とともに出羽三山と呼ばれる。標高1984m。丸くゆるやかな山頂付近の地形から楯状火山と思われてきたが,安山岩質の溶岩などからなる成層火山であり,火山体山頂部が爆発によって欠損し,北西面に向いた馬蹄形の爆裂火口を見せている。したがって庄内平野側からはこの爆裂火口の急斜面が黒くそびえて見えるため犂牛(くろうし)山の別名がある。噴出した山頂の溶岩円頂丘が冷えないうちに次の活動で吹き飛んだらしく,その火砕流が北西麓に広い小起伏のすそ野面を作っている。残った東側のゆるい火山体は氷期に氷帽氷河をのせていたようで,なだらかな氷食面をもち,圏谷地形,U字谷地形,底堆石層を残している。この氷河地形のなごりの谷柵地形は現在の大量の降雪によって最深30m以上の積雪深をもつ吹きだまりを作り,数ヵ所に越年雪を生じさせている。こうした環境がミネハリイ,ヒナザクラ,イワイチョウなどの雪田植物群落や強風下の稜線にみられるコタヌキラン,ホソバエイランタイ,ミネズオウ,ヒナウスユキソウ,コメバツガザクラなどの高山植物群落を形成させ,日本海に浮かぶ佐渡島や鳥海山,朝日岳,蔵王山などの展望とともに優れた高山景観となっている。《日本三代実録》や《延喜式》には式内大社として従二位の月山神社が記載され,鎌倉時代に入ると修験道の中心地の一つとなって,東日本の各地から登山参拝の客を集めた。現在は鶴岡より北側の八合目,山形からは南側の姥沢までバスが通じている。
"月山", 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-04-02)
体がなまらない程度に山には行っていたが、記事にするほどでもなかったり、仕事が忙しすぎたりでブログを放置していた。
仕事もとりあえずはひと段落ついたのでブログも再稼働していこうと今久しぶりにWordPressを立ち上げたところ。
今回の山行は山形県の百名山を湯殿山・姥ヶ岳を経由して月山を登るゴールデンルート。
久々に記事に残したい山行になった。
行程
ログ・YAMAP
湯殿山~姥ヶ岳~月山のゴールデンコース / kuzumisawaさんの姥ヶ岳(山形県)・月山・湯殿山(山形県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
・スノーシュー・ストック・アイゼン・ピッケル
・ハードシェル・ソフトシェル
・水1.5L・行動食
・撮影装備一式
YOUTUBE
2023年3月5日 月山
06:20 五色沼 月山志津温泉終点
今回のパーティーもいつものメンバー。スノーシュー3人とバックカントリースキー1人の4人パーティーだ。
3人は前日から東北の山を登っていたようだが、自分は仕事の関係で日曜からの合流。
仙台から月山へ向かっていると、朝日に輝く湯殿山が見えてきた。
時間は5時半、日が登るのも早くなった。
6時20分には用意を整え出発。快晴の予報だからか県外から来ている車も多い。特にバックカントリーのスキーヤーが目立つ。
抜けるような青空の下、湯殿山へ向かう。
実は湯殿山までは一度冬期に登っている。お手軽に登れて景色も素晴らしい山だったことを記憶している。
稜線に乗るまでの斜面がきつかったことを思い出しながら、ふと顔を上げる。
あれだ…
急登を登っている最中に後ろを振り返ると、朝日連峰の峰々が目に飛び込んできた。
大朝日・小朝日・西朝日もくっきり。
大朝日は一度登ったが、また登りたい山の1つだ。
08:45 姥ヶ岳遠望
湯殿山の稜線に乗り上げると姥ヶ岳が目の前に現れる。
どっしりと構えている姿が素晴らしく、出羽丘陵の広大さを思い知らされる。
今日はこのあとこの姥ヶ岳を登っていくのだ。
湯殿山の稜線はアップダウンが多く、偽ピークに騙されやすいので注意が必要だ。
それにしても絶好のコンディション、やはり雪山は晴れの日に限る。
09:30 湯殿山山頂
あまりにも大きく違和感が…。コラ画像にしか見えない
湯殿山山頂では多くの登山者・スキーヤーが景色を楽しみながら休憩をしている。
東の斜面を見下ろすと何本かのシュプールが残されている。ここから滑るスキーヤーが多いようだ。
北を見ると異様に白く、おかしいほどデカい山が見えた。鳥海山だ。
条件がいいと月山からこんなに近く見えるのかと驚いた。
湯殿山で小休止を取った後、山頂から伸びる稜線を使い、姥ヶ岳の基部へ降りる。
ここからは今まで歩いたことのない未知の領域だ。
湯殿山の先へ進む登山客は少ないようだ。
上州朝日岳を登った時もあまりにも広大な雪原に頭がおかしくなったが、この日の月山でも同じ感覚になった。
あまりにも広く、あまりにもデカい。風もなく最高の登山日和だ。
姥ヶ岳の西面の尾根を登ってゆく。基部から約350mほどだろうか。
最初はスノーシューのまま取り付いたが、途中クラストしている個所もあったので、アイゼンに履き替えた。
左手には日本海が広がっている。少し風が出てきた。潮の匂いがしてきた。
途中何度か休憩を挟みながら1時間半で姥ヶ岳山頂だ。
景色は最高だが、日差しが強すぎる
いつもより早くバテそうだ
12:10 姥ヶ岳山頂
ついに月山がその姿を現した!!!
月山は何度か登っているが冬期は初。いつかは必ず登りたいとは考えていたが、今日その「いつか」がやってきた。
関東組は帰りの時間もあるのでここでお別れ。姥ヶ岳の斜面でバックカントリーを楽しみ、下山したようだ。
仙台組はここから月山アタック。
2時間で山頂まで行きたいが、どうだ?
月山の最後の急登は夏道でもかなり辛かった記憶があるが、冬期ではより一層きつかった。
暑さもそうだが、さきほどの姥ヶ岳の登りで思っていたよりも体力を消耗していたらしい。
確実に入山日数の少なさが原因だろう。
体力を乗り絞るように登ってゆく。
山頂手前の月山頂上小屋に到着した。
刺さってしまうんじゃないだろうかと思うほどに発達したエビのしっぽが小屋を覆っている。
先ほどまでは一切なかった風が稜線では吹き荒れている。エビのしっぽの原因はこれかと変に納得しながら山頂を探す。
顔が取れそうになるほどの痛さだ
頼む、風よ止んでくれ…!
13:45 月山山頂
月山山頂!!下山リミットの2時までには登ることが出来た。
鳥海山をバックに写真撮影。
せっかくの山頂だが、あまりにも風が我々を痛めつけるのでさっさと撤退する。
結局、山頂にいたのは5分にも満たなかった。
四ツ谷川源流部の雪原へ降りてゆく。
あまりにも規模が大きく、現実感のない光景だ。
雪の砂漠にいるような。見渡す限り雪、雪、雪。
この雪原を横断して月山リフトの終点までショートカットできないですかね?
いってみますか!
というわけで、姥ヶ岳にはもどらず雪原を横断することに。
振り向くと月山山頂が。さっきまであそこにいたのが夢のようだ。
そういえば夏にもここから月山を眺めていたことを思い出す。
リフトまで来てしまえば下山はもうすぐだ。
重力に従い、落ちるように下る。
16:38 志津温泉
日が暮れるまえに戻って来られた。久しぶりに思う存分雪山を堪能できた一日だった。
「冬の月山」は5年前にスノーシューを購入した時に目標にしていた山の一つだったのだが、ずっとそんなこともすっかり忘れて東北各地の冬山を楽しんでいた。
かなり遠回りになったが、やっと5年前の目標に追いつくことができた。
そんな山を最高のコンディションで登れることができ、少し感慨深い…。
その後、憧れていた月山と対面できたからだろうか、ウキウキで車を走らせ、山形のスタ丼でバカ食い。
また体重が65kgを超えてしまうのであった。
またダイエットします