袋田の滝 ~茨城県・大子~ 日本三名瀑

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2016年5月5日 袋田の滝 ~大子から日光~

 

ネタも尽きてきたので今更ながら2016年に訪瀑した「袋田の滝」の記事を書いております。

この時は滝巡りも今のように車で巡るスタイルではなく、最小限の荷物を自転車に乗せて巡るというスタイルでした。

確かに今のように車で巡った方が便利ではあるのですが、自転車で必死になり滝を巡るのも悪くなかったなぁと今は思います。

時間があった学生時代だったからこそ出来たことかもしれませんが。

 

今回の旅は宮城から南下し茨城県の大子町へ行き「袋田の滝」を観光。

その後は西へ進路を取り、日光からいろは坂を登り奥日光へ。

そして「華厳の滝」を観光する、日本三名瀑巡り旅でございます。

 

 

袋田の滝
 DATA
  ・落差:73m
  ・形状:分岐瀑
  ・茨城県大子
  アクセス ★★★★
  危険度  ★
  絶景度  ★★

ヒトコト滝MEMO

日本三名瀑にも選ばれることもある「袋田の滝」
「四度の瀧」とも呼ばれ、四季様々な姿を見せてくれます
冬は凍結し、氷瀑になる年も多い

 

MAP

 

 

袋田の滝へ

GWも三日目。

一日目は宮城から福島県東和までの移動日となり、二日目は東和から道の駅「奥久慈だいご」までの移動。

そしてこの日から本格的な滝巡りが始まります。

 

朝、「奥久慈だいご」から自転車で6kmほどの道を走り袋田の滝へ向かいます。

前日の大雨からは想像もつかないような晴天!

すがすがしい気持ちでペダルをこいでいきます。

 

滝川

前日の雨の影響で水量も増えているのかと思いましたが、下流を見るとそこまで増えているわけではない様子。

こっちの方はそこまで降らなかったんですかね?

 

8:00前に着いたので開くまで待とうと思ったら、もう開いてるではないでしょうか!

どうやら営業時間は観瀑台の営業時間だったみたいで8:00になる前に入ればチケットはいらないようです。

知らなかった…

 

子どもの日が近かったからか鯉のぼりなども。

 

四度瀧不動尊

四度瀧不動尊です。

この四度瀧というのは「袋田の滝」の別名で、由来としては「袋田の滝」自体が四段からなるところからとのこと。

また、西行が「この滝は春夏秋冬に四回見に来なくてはいけない」といったことから来ている説、二つあります。

私は2つ目の説の方がいいかなと思っていたりします。

ちなみに「袋田の滝」の「袋田」は地名だったりします。

 

そして第一観瀑台へ。

遂に日本三名瀑の袋田の滝です!

 

袋田の滝

DATA
・落差:73m
・形状:分岐瀑
・水系:久慈川水系

 

久慈川の支流の滝川にかかる袋田の滝。

昨日の雨でだいぶ水量が増えているようで凄みが…

綺麗な四段の滝の段瀑であり、第一観瀑台からではその一段目を見ることができません。

やはり100mを超えてくる滝の全貌をおさめようとしても難しいです。

滝壺からだと特にそうです。

滝壺からのアングルが一番すきなのですが。

 

大迫力!!

 

 

太陽がまぶしい。

二段目と四段目は同じように岩盤一面に流れているのですが、三段目は二筋に分かれているところが面白いですね。

水量が少ないとここまで一面に広がらないのですが。

とてもラッキーです。

 

岩がごろごろしている様子が見えますでしょうか。

岩のなかにまた石等が交じりこんでる様子を目を凝らしてみてください。

 

下流の岩。

こっちの方が黒くてごつごつしているのが分かりやすいと思います。

この岩の名前は角レキ岩

 

凝灰角レキ岩
凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん、tuff breccia)は、火山砕屑岩の一種で、火山砕屑物(テフラ)と呼ばれる火山灰や岩片などから形成された岩。 構成する粒子や礫の大きさや割合によって分類されるが、その定義にはいくつかの学説が提唱されている。 By Wikipedhia

 

これは1500万年の海底噴火で流れたマグマが固まった水中火山岩なのです。

つまり袋田の滝は1500万年まえの水中火山の断面なのです。

マグマが急速に冷やされた結果黒く固い岩がこの火山岩。

1500万年の間に隆起し、火山岩以外の所が浸食されたのが今の姿なのです。

 

1500万年前の噴火がどれだけ古いかピンと来ない人は、日光の華厳の滝ができた時の噴火が2万年前と考えるとどれだけ古いかが分かるのではないでしょうか。

ちなみにもう一つの日本三名瀑「那智の滝」は1400万年前の噴火で岩盤が形成されました。

ということは袋田の滝が一番おじいちゃんといっていいのでしょうか(いろいろ説はありますが)

 

 

橋からの一枚。

ここからの眺めが一番滝壺に近く、お気に入りでした。

水しぶきが飛び、水音が渓谷に響きます。

1500万年前のロマンを感じながら、ここでずっとぼーっとしてたかったです。

滝壺に下りたかったです。

 

左が第一観瀑台で右が袋田の滝。

渓谷のスケールが感じられる一枚です。

この急峻な崖が水の浸食でできたことがこの一枚からも見て取れます。

 

砂岩、泥岩、礫岩の層が浸食によって削られ、これほど深い渓谷ができ、削られなかった角レキ岩が袋田の滝になった。

滝の形とは偶然であり、必然なのです。

そういったところも滝の魅力の一つです。

 

上段に登る為に階段を延々登ります。

 

生瀬滝

DATA
・落差:12m
・形状:渓流瀑
・水系:久慈川水系

袋田の滝の上流にある段瀑。

地質も場所も水系も同じなのでよく似ていますね。

 

帰り際にまた橋から滝を眺め、時間も有限なので先に進まなければならないため出発します。

 

四度の滝
あと三回は来なければ…

 

 

最後に鮎を頂き袋田の滝を後にし、日光に向かいます。

 

旧上岡小学校

大子町立上岡小学校

時間は有限でもこういう無駄遣いは積極的にしていく。

「花子とアン」「ガルパン」のロケ地「上岡小学校」です。

行く気はなかったのですがなんだか体が引き寄せられたので入ることに。

ちょうど大子ふるさと博覧会もやっていたのでラッキーですね。

 

時間がゆっくり流れる場所でした。

作品の中に紛れ込まれた不思議な感覚。

どうやら大洗でイベントがあったみたいでそこからの観光客がおおかったみたいです。

 

 

 

 

一面の星空と男体山。

 

日光に入り、キャンプ場にてテントを張り、星を撮りに郊外まで走ってきました。一面の星空と男体山

ここまで澄んだ星空は久々です。

 

地質と滝のテーマパーク「袋田の滝」いかがだったでしょうか。

何も知らずにフラッといっても楽しい滝ですが是非滝の成り立ちを知ってから出かけると楽しさが倍増すると思います。

1500万年に思いを馳せてみてください。

私は袋田の虜になってしまいました。

 

 

 

 

訪瀑MAP
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