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2020年5月30日 栗駒山・東栗駒山
山や滝に行くようになってから最も山に行かない春になりました。
騒動が落ち着いたのか落ち着いていないのか、判断はまだ先になりそうですが、県内の移動ならということなので『栗駒山』に登ってきました。
栗駒には何度か登っていますが、そのほとんどが岩手側からのルート。
特に秣岳からの縦走路を使うことが多かったりします。
秣岳から眺める紅葉の栗駒は本当に美しいので、おススメです!
今回は県内移動ということなので宮城側から登ることに。
東栗駒コースで山頂まで登り、中央ルートから下山するド定番の周回コース。
前回、宮城側から登ったのはざっと5~6年前。
記憶も定かではありませんが、確か爆風と悪天候で散々な目にあったような…
ヒトコト山MEMO
二百名山にも選ばれており、深田久弥の『百名山』の中では「東北では秋田駒ヶ岳と栗駒山を百名山にいれるべきであったかもしれない」との記述もある。
宮城側の中央ルートはかなり整備された登山道で、山頂まで一直線の最短ルートとなり、かなりの観光客・登山客で賑わう。
MAP
ヤマップ
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8:00 いわかがみ平駐車場
仙台から二時間弱。
六時に家を出発し、八時前には宮城側からの登山口いわかがみ平に到着しました。
山向こうはうっすら霞んでいるものの、午後までは雲らないはずなので絶景の栗駒山が期待できます。
いわかがみ平は第三駐車場まであり、100台まで駐車可能。
秋の紅葉時期にはマイカー規制が入ります。
8:20 東栗駒ルート
この日は「東栗駒コース」で登りました。
東栗駒コースはその名の通り、東栗駒山を経由し、途中中央コースと合流し栗駒山に至るルートです。
東栗駒コースの序盤はかなりぬかるんでいるので注意が必要です。
低木の中を進みながら、木々の間に見える青空を楽しみます。
標高も上がってくると、青空が広くなってきました。
目線の先には東栗駒山のピークも見えてきました。
コースのぬかるみも少なくなりまさに快走路!
8:45 新湯沢(雪渓)
東栗駒コースの看板とも言えるのがここ、「新湯沢」の沢登りです。
まだ5月なので沢は雪渓に覆われてしまっていますが、夏には雪渓も溶け沢登りをしながら頂上を目指すことになります。
この季節の晴れの日の雪渓は冷気が心地よいですが、日光が反射し目が辛くなるのでアイウェアがおススメです!
一面に広がる雪渓と山麓の世界谷地!
世界谷地のニッコウキスゲは6月ごろが見ごろでしょうか。
雪渓を楽しみすぎていたら、雪渓が終わり、沢になっていました。
ここからは沢登りかと思っていたら、どうやら登りすぎていた様子。
雪渓を少し戻ったところに東栗駒コースが続いていました。
標高も1,000m近くなると、一気に視界が開けてきました。
東北地方の森林限界は役1,600mほどと言われていますが、1,000mくらいでもだいぶ木々の身長が低くなります。
目の前に広がる幅広な栗駒山。
雪が残っており、春ならではの姿を見せてくれています。
東栗駒山のピークまでもう目と鼻の先です!
一気に登ってしまいましょう。
日が昇るにつれ雲も上がってきました。
巻雲がなかなかの速さで東から西に流れていきます。
天気は崩れなさそうですが、山頂に雲がかかる前には到着したいですね。
東栗駒山のピークの手前で小休止。
宮城側から登るときは毎回悪天候の中登っていたので、東栗駒山からの栗駒山がこれほど美しい山だと気づいていませんでした。
コーラやお茶でのどを潤しながら栗駒山を楽しみます。
9:37 東栗駒山
東栗駒山はピークが分かりにくい山ですがここがピークらしいです。
標高は1,433m。
栗駒山まではあと200mほど登ります。
東栗駒山から東側からぐるっと大回りに回り込んで栗駒山を目指します。
少し雲が増えてきたような気がしますが、山頂までは問題なさそうです。
山頂への雪渓に多くの登山客が豆粒のように見えます。
東栗駒コースはそこまで登山客が多くないと思っていましたが、自粛明けの影響かそこそこ多いように感じました。
10:15 山頂直下雪渓
山頂直下の最後の雪渓です。
チェーンアイゼンを付けるほどではないですが、滑って体力を消費しないように一歩一歩ステップを作りながら進みます。
風も強くなり、雲の流れも速くなってきました。
中央コースと合流しました。
すれ違う人が倍以上に増えた印象です。
最初は中央コースと合流したことに気が付かず、どこから人が湧いてきたのか分からずに混乱してしまいました。
11:05 栗駒山山頂
・山系:奥羽山脈
・成層火山
山頂に到着です。
山頂まで天気が持ってくれてよかったです!
栗駒山の最新の噴火は1944年とかなり活動が活発な活火山です。
山頂に近づくにしたがってどんどん火山らしくなっていくのも栗駒山の特徴の一つでもあります。
「日本一の紅葉」と言われたりするほどの紅葉の絶景でもあり、秋には全国各地の山好きが栗駒山へ訪れます。
中央コースの登りやすさもあってか、宮城側からは大変混雑してしまいます…
しかし岩手側からだと幾分登山客も少なく、また秣岳からだとさらに登山客が少ないので大変おススメです!
中央コースが尾根沿いに続いているのが見えます。
その先にうっすらといわかがみ平の駐車場が…
下山は中央コースを使い、一気に駐車場まで下ります!
のぶさんからのいただきものですが、岩手側に見えた鳥海山です。
かなり空気が澄んでいたので、秋田・山形の県境の「鳥海山」もはっきりと見えました!
じつは前回の泉ヶ岳といい、今回の栗駒もそうなんですが12mの単焦点レンズしか持って行っていなかったのでズームの写真が撮れなかったのです。
写りもいいし、何より軽いいいレンズなのですがこういったシーンではズームレンズが欲しくなりますね…
11:09 中央ルート(下山)
山頂直下の雪渓を抜け、中央コースに突入。
眼下に中央コースを下る人たちがよく見えますね。
振り返って栗駒山。
中央コースは山頂まで一番短い登山道でありながら、さらに登山道の半分ほどはしっかり舗装されている至れり尽くせり登山道だったりします。
その登りやすさもあってか、かなりの登山客・観光客が中央コース使うためハイシーズンには混雑してしまう問題も…
その分、東栗駒コースや岩手側からの秣岳縦走コースなんかは混雑とは無縁なので大変おススメです。
12:05 いわかがみ平
標高1,626mから一気に1,113mまで下ってきました。
所用時間は一時間弱ほど。
本当にあっという間の下山でした。
いわかがみ平からもピークが見える東栗駒山と栗駒山を後にし家に帰ります。
12:30 くりこま荘
宮城県栗駒山と世界遺産「平泉」の秘話 秘湯の宿・新湯温泉 くりこま荘 宮城県栗駒山と世界遺産「平泉」の秘話 秘湯の宿・新湯温泉 くりこま荘 - |
家に帰るその前に、やはり登山のあとは温泉でしょう。
自粛で山に行かないと、やはり温泉に行く機会もなくおよそ3か月ぶりくらいの温泉になりました。
熱い温泉でざっと汗を流し、ソフトクリームを食べる!
今回は「くりこま荘」を訪問。
温泉は小ぶりながら非常に気持ちがよく、特に露天が最高でした。
食上ではイワナを生簀からその場で救い上げ料理してくれるのですが、帰りの時間もあったので今回は我慢して帰路につきました。
登山客の多さから敬遠していた宮城側からの栗駒山でしたが、本当に歩いて楽しい風光明媚な山でした。
宮城県民としてはもっと早くこの素晴らしさに気づくべきでした。(毎年毎年、紅葉は秣岳から眺めていたので)
特に東栗駒山からの眺めが素晴らしく、そのままそこで暮らしたいほど。
今年の紅葉は宮城側から楽しみたいと思いますが、やっぱり混むんでしょうね…
悩みどころです。
今回使用したカメラとレンズです。
単焦点は使っていて楽しいですが、やっぱりズームレンズが欲しくなることも…