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2021年12月30日 数鹿流ヶ滝
阿蘇市西部の旧町。旧阿蘇郡所属。1954年内牧町と黒川,永水,尾ヶ石,山田の4村が合体,改称。人口1万8667(2000)。北は阿蘇山の外輪壁に囲まれ,南に中央火口丘がそびえ,外輪山の一角大観峰からの眺望がすぐれ,全域が阿蘇国立公園に属する。中心の内牧は天正初年,阿蘇氏の一家臣が内牧城を築いたころから町を形成,その後江戸時代に熊本,大分鶴崎を結ぶ参勤交代路である豊後街道の宿場町となり,城の本丸跡に藩主の使うお茶屋,近くにお客屋,郡の政庁郡代も置かれた。内牧温泉は1898年に湧出,1918年豊肥本線,57年阿蘇有料登山道路の開通に伴い,旅館,ホテル,保養所などのほか,ゴルフ場もでき,県下一の温泉休養地となった。
"阿蘇[市]", 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-01-09)
阿蘇の「数鹿流ヶ滝」の展望台が新設されたというニュースを知り、年末の遠征先を九州に決めた。
日本の滝百選にも選ばれている熊本県南阿蘇村の数鹿流ケ滝(すがるがたき)に向かう展望ルートが完成した。2016年の熊本地震で被災して周辺に立ち入れなくなっていたが、荒々しい滝の姿を再び間近で堪能できるようになった。 熊本地震でアクセス道崩落 数鹿流ケ滝展望ルート完成 南阿蘇 荒々しい姿を再び... - 毎日新聞 |
2019年の年越し九州旅行の際には未だに震災の影響で数鹿流ヶ滝を遠望することは叶わなかった。
2021年10月になり旧展望台から少し離れた新展望台が作られ、やっと震災後の数鹿流ヶ滝を眺めることが出来るようになった。
ならば、数鹿流ヶ滝に行こうかと思い進路を南に決める。ついでに屋久島も寄ろうか。少しずつ年末の予定が決まって行った。
初日は移動日で仙台から鹿児島まで。レンタカーで阿蘇まで北上し数鹿流ヶ滝を遠望。
翌日から1月2日まで屋久島のロケハンをしながら百名瀑「大川の滝」を訪瀑する予定だ。
仙台から沖縄までは飛行機で3時間、台湾までも4時間は掛からなかったが、屋久島までは「夜行バス」「飛行機」「飛行機」と乗り継ぎ半日以上かかってしまう。
今までの遠征だと知床に行ったときと同じぐらい遠かったように思う。
2021年10月になり旧展望台から少し離れた新展望台が作られ、観瀑台が復活した。
水量はかなり多く、観瀑台からでも迫力は満点。
行程
MAP
鹿児島・数鹿流ヶ滝
羽田空港から鹿児島空港へ
何度も屋久島へ訪れている屋久島好きに仙台からのアクセス方法を聞いたところ―――
仙台(夜行バス)~羽田空港~鹿児島空港~屋久島空港
このルートが最短とのことだった。このルートなら昼前には屋久島に着くようだ。
夜行バスも含めて片道5万ほど。一回の遠征でこの金額はなかなか懐に響く。
今回は阿蘇に寄るため直で屋久島には向かわないが夏に再訪する時は再度このルートを使おうと思う。
夜行でガチガチになった体を無理に動かし羽田空港を飛び立ち鹿児島空港に向かった。
窓から富士山が見える。
来年こそはと言いながら未だに登れない山の一つだ。
09:43 鹿児島空港
鹿児島に到着。これで3回目の鹿児島になる。
鹿児島は指宿の思い出が強いが、今回は指宿に寄る時間は作れなかった。
屋久島最終日を鹿児島観光に充てても良かったかもしれない。
指宿の砂蒸し風呂……。
12:40 数鹿流ヶ滝駐車場
レンタカーを借り、2時間ほどで火の国「熊本・阿蘇」まで。
数鹿流崩之碑駐車場に車を停め、新展望台までは歩く。
2年前は道路は開通していたが駐車場もなく滝には近づけない状況だった。
2016年の熊本地震の際に阿蘇大橋付近で発生した大規模な斜面崩壊を「数鹿流崩れ」と名付け石碑も立てられていた。
展望台からは旧阿蘇大橋の一部が斜面に引っ掛かるような形で残されていた。
滝までは駐車場から続く遊歩道を500mほど歩く。
レンタカーの古いナビでは旧阿蘇大橋を通れと案内される。
13:00 数鹿流ヶ滝
形状:直瀑
水系:白川水系
新展望台から百名瀑の一つ「数鹿流ヶ滝」が見えた。落差60mの直瀑だ。
旧展望台からなら正面から見ることが出来るが、新展望台からでは数鹿流ヶ滝の横顔しか見ることは叶わない。
震災前と比べるとより豪快になったように感じられ、以前の美しく弧を描くような姿はもう見られないかもしれない。
この日だけ流量が多かったのかと思ったが、震災後は明らかに水量は増えているらしい。
流路が変わったのだろうか……。
旧展望台は震災の影響をモロに受けており復活は難しいと思う。
旧展望台の近くを刈り払いしているみたいだったので、そこをまた新しい展望台にするのかもしれない。
滝壺までは崖になっているのでロープが必要になる。
いずれは挑戦してみたい。
14:00 草千里ヶ浜
熊本県北東部、阿蘇火山 (あそかざん) の中央火口丘を構成する山々の一つ、烏帽子岳 (えぼしだけ) (1337メートル)の北斜面に側火山として活動した千里ヶ浜火山の火口跡。標高1140メートル、直径約1キロメートルの広く浅い二重の火口跡には、中央の小高い丘を挟んでほぼ東西に対する窪地 (くぼち) があり、雨水のたまった窪地の中心を除けば、全域草地となっている。また、千里ヶ浜火山の流した溶岩は火口縁の西に広くみられ、阿蘇中央火口丘群のなかではもっとも酸性の強い、ガラス質に富む「黒曜岩」とよばれている。火口縁の北には阿蘇登山道路が通っており、四季を通じて阿蘇の雄大な自然景観に親しめる。さらに、草で覆われた火口跡は牛馬の放牧場になっている。
"草千里ヶ浜", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-01-09)
本日中に鹿児島まで戻らなければならないためあまり阿蘇で時間を使えないが、是非阿蘇の火口は遠くからでも眺めたい。
噴火警戒レベル2だったので近寄ることは出来なかったが、草千里ヶ浜からなら問題ないようだ。
2021年10月20日の噴火は記憶に新しい。
今回は阿蘇高山の登山はやめておこう。
草千里ヶ浜を散策する。
夏には青々しい草原が一面に広がるが、この時期には枯草が広がる色味の薄い枯れ野原が続く。
風が強く、寒さが染みるが景色は美しく阿蘇の雄大さを感じる。
2年前には大観峰から眺めるだけだった阿蘇だが、実際に歩いてみてもっと阿蘇が好きになったし、また訪れたくなった。
今度はゆっくり阿蘇を歩いてみたい。
外輪山からこぼれる光が阿蘇カルデラを照らす。
この後、阿蘇を後にし鹿児島空港まで戻った。
遂に明日は屋久島への移動だ。
九州の百名瀑巡りも2年越しに終了する。
↓次回に続く。