大蛇尾川西俣・ヤギ滝 ~栃木県・那須塩原市~

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大蛇尾川・西俣

 

2021年のGW、雨雲が日本列島を覆った…

例年ならGWは西日本、特に紀伊半島や中国地方、四国へ飛ぶことが多いが、さすがに西日本まで公共交通機関を使わずに行くのは厳しい。

近場の東北にしても今の季節はまだ残雪・雪渓が沢を覆っており滝へ行くのは難しい。

ただでさえこの悪天候、あまり無理も出来ない…

さてどうしたものかと考えていたところ、一つお誘いが。

 

「2泊3日で栃木の大蛇尾(おおさび)川に行きませんか?」

 

今年の予定が決まった。

大蛇尾ブルーを見に行こう。

 

行程

 

ログ

大蛇尾川西俣散策 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

・ハードシェル・ソフトシェル

・水2L・行動食・食料(2泊3日分)

・撮影装備一式

・30mロープ・ATC・ハーネス

・タープ・寝袋

2021年5月2日 大蛇尾川西俣

6:00 道の駅 湯の香 しおばら

朝一で仙台から那須塩原の道の駅「湯の香 しおばら」まで移動。

今回お誘いいただいた谷川渓さんと待ち合わせる。

今日は大蛇尾川に入渓し二俣のテン場まで移動し、一泊する予定だ。

 

8:00 入山

渓さんと合流し車で大蛇尾林道に入る。

路肩に車を止め入山。

山の空気は肌寒く、あまり天気が崩れないことを祈る。

 

8:20 車止め

さらに奥まで車で入ることが出来たようだ。

だいぶ手前に車を止めてしまっていた。

 

入渓地点までは踏み跡がはっきりしており、道をロストすることはない。

3か所ほど土砂崩れで道が崩れていた。

トラロープも張ってあったがあまり信用は出来ない。

 

本流に流れる枝沢の水量も立派だ。

大蛇尾川も増水してなければいいが…

 

9:43 取水堰堤

取水堰堤に到着。

大蛇尾川もそこまで増水はしていないようだ。

大蛇尾ブルーが目に飛び込んできた。

 

10:00 大蛇尾川

取水堰堤で小休止を取り、沢の遡行を始める。

この日は雲量が多く、なかなか川床まで光が入らない。

光が差し込めばもっと美しい大蛇尾ブルーを見ることが出来ただろう…

 

雨が降り始めた…

もともと昼前は天候が崩れる予定だったので覚悟はしていたが、風と雷には驚かされた。

1km以上は離れているようだったが、何度も雷が落ちていたのでひとまず沢から離れて雨雲が通り過ぎるのを待つ。

少ししたら雷も止み、青空を見え始めたのでとりあえず先に進む。

 

12:32 テン場

 

二俣のテン場の手前にイイ感じの場所があったのでここにタープを張ることに。

釣りをしたり(釣果0)、焚火を囲んだりし夜まで時間をつぶす。

今回初めてテンカラ釣りに挑戦したのだが、結果は釣り糸をひっかけどうしようも無くなり釣り糸を切り終了。

これからも沢をやるなら少しくらいはできるようになっておきたいとも思う。

 

夜は宴会。

酒を飲みながら、つまみに舌鼓を打つ。

だがそのまま朝までぐっすりとはいかず、谷に吹く爆風と降ったりやんだりの安定しない天候に振り回される。

2泊3日の予定を切り上げて明日に下山することも考慮にいれて、とりあえず寝床に着いた。

 

2021年5月3日

8:58 二俣

夜の雨風で何度も叩き起こされたが、ある程度睡眠は取れた。

この前の朝日岳のテン泊の100倍はマシだ。

ただ朝も風が強く朝の寒さも相まってなかなか起きられない。

焚火を起こし、暖を取り、朝食を食べ、動き始めたのが8時半ごろ。

時間を考えても周回は厳しいということで、とりあえず西俣の散策に向かう。

 

↑地獄のテン泊朝日岳

 

二俣から西俣に入ったところで右岸から大量の土砂が流入しており、本流の流れが大きく変わっていた。

 

土砂で流れが遮られ天国のようなプールが出来ていた。

これはまさに大蛇尾ブルー。

美しいとは聞いていたがまさかこれほどとは。

透明度が高すぎて深さもよく分からない。

 

GoProを沢に突っ込んで撮影。

色の調整はしないでこの青さは異常だ!

 

9:14 ヤギ滝

DATA
落差:15m
形状:段瀑
水系:那珂川水系

西俣をさらに遡行すると「ヤギ滝」が出てきた。

この滝が西俣では顔になるだろう。

2段に流れる豪快な滝で、下段の平行四辺形のような岩盤が特徴的だ。

 

上段も気になるのでちょっと偵察。

 

上段は4mほどの直瀑。

先行者の記録では流身の左を登っているようだが、水量が多く渡渉が難しそうだ。

結局下段まで降り、左岸のガレ場を登っていき大きく高巻いた。

 

上流は渓相が緩やかになりナメと釜が続く。

それにしても美しい青だ。

飛び込みたくなるような透明度。

 

10:26 7m滝

幅広の7m滝が現れた。

渓さんが水流左から登ろうとするが、ぬめりが強くかなり渋い様子。

無理せず本日はここまでと言うことで西俣を下降する。

そのままテン場まで戻りタープを回収し下山を始める。

 

15:39 下山

三時間弱で車のデポ地まで戻ってきた。

下山中も風が強く、何故か釜に飛び込んで全身ずぶ濡れになった私達の体温を容赦なく奪い去ってゆく。

逃げるように温泉に駆け込み、GWの山行は終了。

 

いつもなら長期休暇は滝巡りで遠征し時間に追われる日々を過ごすのですが、今回はゆっくりとした時間の中で沢歩き、釣り、キャンプを楽しむことが出来、リフレッシュになりました。

渓さん、今回はお誘いいただきありがとうございます。

次まで釣りの装備の用意と沢のトレーニングをしておきます。

 

 

訪瀑MAP
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