冬期神室連峰 Vol.2 役内~パノラマコース~前神室山~神室山(敗退)

B!
スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

2020年3月8日 神室山へ

このブログでも何度か登場している滝ペイ氏が仙台に引っ越してくるらしい。

引っ越しの内見で仙台に来るついでに東北の山に行こうとの誘いがラインで届きました。

なんたる山への執念…と思いながらも、私もこの週は山に行こうとぼんやりと思っていたので渡りに舟とばかりに山についていくことに。

今回は1月にも行った『みちのくアルプス』こと神室連峰の主峰「神室連峰」を狙います。

標高1300mながらも「アルプス」の名を関する神室連峰、心が躍ります!

 

 

神室山
 DATA
  ・標高:1365.2m
  ・秋田県湯沢市/山形県新庄市
  アクセス ★★
  危険度  ★★★★(冬期)
  絶景度  ★★★★★

ヒトコト山MEMO

秋田県と山形県の県境に聳える神室連峰の主峰。
標高1300m代とそこまで高くはないが、稜線が30kmも続いており「みちのくアルプス」とも呼ばれる。
「日本二百名山」「花の百名山」にも選ばれている。

 

YAMAP

 

ざっくりルート

・秋田県湯沢市役内集落にて車をデポ

・登山口までは積雪のため車は使えません

・登山口からはパノラマコースを使い、前神室を経て神室山へ

 

コースタイム

入山5:07~登山口5:40~前神室山9:26~神室山直下(撤退)11:40~前神室山13:49~登山口16:00~車デポ地16:30

(今回はピークハントもしておらず、ガスが晴れのを待っていたり、撮影のため歩きまわっていたりとあまり参考にならないかと思います)

 

MOVIE

 

2:26 仙台青葉通り

眠い…

金曜日に仕事を急いで片付けて家で仮眠。

1時半に起床し、2時に出発、2時半に仙台は青葉通りに到着。

深夜に仙台に到着した滝ペイ氏をピックし、花金を楽しむ酔っ払いを尻目に鬼首経由で秋田県湯沢市に車を走らせます。

 

4:40 車デポ地

2時間弱でスタート地点に到着。

宮城県から鬼首トンネルで秋田県湯沢市に入り国道108号から役内集落へ。

夏ならパノラマコースの登山道の開始地点まで行けるようですが、積雪期は役内集落から少し林道に入った「神室山」の鳥居までしか進めません。

日も登らぬ暗い中集落を走っていると、あぜ道に比較的新しい轍が残っております。

鳥居の前に車が一台、どうやら先客がいる様子。

まだ車内でお休みのようなので、私たちはさっさと準備を始め出発することにします。

それにしても眠い…

 

5:07 登山開始

眠い眼をこすりつつ、いざ出発です!!

登山道までは平坦基調で35分ほどの歩き。

前回の親倉見口といい、神室連峰はやけに林道を歩かせます。

 

5:40 登山口

日も登る気配はない闇の中をヘッデン頼りに歩いて行くと登山口に到着しました。

ここからは前神室山を経由するパノラマコースを使い神室山に向かいます。

パノラマコースの名を冠するこのルートは展望よしの絶景ルート!

予報では10時頃から雲が消え、絶好の登山日和になるとのこと
期待せずにはいられません!!!

 

パノラマコースは神室山まで尾根沿いの一本道なのですが、その尾根へ登るルートが不明瞭です。

ピンクテープはところどころに見えるのですがルートが見えてきません。。

とりあえず尾根まで上がってしまいましょう。

 

本格的な登山が始まりました。

登りはしんどい…

 

登山道入り口:416mから前神室山:1342mまで一気に登っていきます。

標高差926mの尾根道の始まりでございます…

 

時刻は6時45分、東から太陽が昇ってきました。

 

ガスが少しずつ立ち上がってきました。

この日はドピーカンの快晴だったのですが、周囲はガスに包まれております。

午前から日が出て、すぐに気温が上がってもしょうがないのでまだいいのですが、前神室山から神室山への稜線では晴れてほしいですね。

 

朝日に染まる神室山地を見下ろし、気合を入れなおします。

 

後ろを振り返り一枚。

ガスのせいでとんでもない標高にいるように錯覚してしまいます。

 

ひたすらに尾根を歩いて行きます。

 

一部、雪庇が崩れかかっていたので迂回。

 

先を行く滝ぺい氏。

 

滝ぺい氏も振り返って一枚。

 

霧を纏うパノラマコース。

雪はそこまで深くなく、スノーシューだと足首までしか沈みませんでした。

ところどころパウダースノーが腰あたりまで積もっているところもありましたが、それはごく一部。

滝ぺい氏のトレースを辿り進んでいきます。

 

ムヒョーーーーー

空を仰ぐと一面の霧氷が!

やはり青空に霧氷は映えますね。

このまま天気も良くなっていけばいいのですが…

 

そしてまさかのガス。

昨日までの予報は何だったんだと、神を呪いながら重い体を1m、また1mと頂上へ送り出します。

 

ガスが出ても、それに負けない神室連峰の美しさ。

ホワイトアウトさえしなければ問題はないのです!

 

9:27 前神室山

そしてホワイトアウト…

前神室山でガスが晴れるのを少し待ってみるも、天候は回復せず。

視界の悪い中での行動はリスクが大きくなってしまうので、先に進むか二人で相談し、とりあえず標高1350mまで進んでから判断することに。

 

西の谷はガスが薄いのですが、肝心の神室山は一切姿を現しません…

慎重にトラバースしながら先に進みます。

 

1325m地点からレリーフピークまで進むと、もう完全ホワイトアウト。

稜線がガスで全く見えていない状態になってしまいました…

これはマズイ

 

しかも稜線には雪庇の割れ目が縦に長く続いています。

これはマズイ(2回目)

 

前を歩いていた滝ぺい氏がその雪庇の割れ目に落ちた際に、雪庇の上に乗っていた私がその稜線に乗っている雪庇全体が動いたのを感じるというなかなかにスリリングな出来事も…

神室山の直下までたどり着いたのですが、相談の結果ここで敗退することに。

雪山で無理は禁物、生きて帰ってまた戻ってきましょう。

 

11:40 神室山直下(撤退)

ガスの中から一瞬「神室山」が姿を現しました!

神室連峰の主峰「神室山」、雪を纏った神室山の美しさにただただ圧倒されてしまいました。

必ず、来シーズンにリベンジに戻ります!

 

レリーフピークまで戻ると雲の合間から光が!

また曇ってしまうんだろうなと思いながらシャッターを切っていると、なかなか曇らず…

結局下山までこのまま晴れが続いてしまいました…

下山を決めた瞬間に晴れ始めるとは…

 

山頂は諦めたものの、せっかくだからと稜線での撮影時間を多くとりました。

レリーフピークから山頂直下までを行ったり来たり。

存分に神室連峰を楽しみました。

 

先ほどよりもはっきりと見えた神室山。

麓に写っているのは、この日唯一すれ違った登山客の方で、どうやら山頂の小屋で一泊するとのこと。

いずれは私も冬山の小屋泊をしてみたいものです。

 

快晴の稜線があまりにも美しすぎて名残惜しいですが、下山の時間も差し迫ってしたので神室山を後にします。

 

レリーフピークと神室山。

神室山の山頂麓に真っ白に染まった山小屋も見えます。

 

帰路を眺めると女性的な前神室山が聳えます。

先ほどまでガスの中で、全くと言っていいほど姿を現しませんでしたが、こんなに美しい山だったとは。

 

雪山の下山はスノーシューでパウダースノーを走るように下れるので楽です。

 

何度も振り返りながら神室連峰の懐の深さ再確認します。

こんなに美しい尾根道だったのか

 

結局、どんどん天候は回復していき快晴の中、汗だくで下山する羽目になりました。

本当に今年は暑いですね…
ありえないほどの暖冬です

 

16時頃に林道まで戻ることが出来ました。

3月になって日が沈むのも遅くなりましたが、16時頃にはある程度下山が済んでないと不安になりますね。

 

16:30 下山

無事下山!!

朝は真っ暗の中で潜った鳥居まで戻ってきました。

神室山の美しさを思い出しつつも、ピークハントできなかった悔しさ噛み締めつつ。

神室山を後にします。

 

山頂でも滝ペイ氏と語りましたが、絶対また来よう、リベンジしようと誓いました。

 

17:20 鬼首 せんとう 目の湯

神室山付近は「秋ノ宮」温泉があるのですが、車で調べたところ17時まで日帰り温泉に入れるところがなく。

宮城の鬼首まで戻って温泉に入りました。

「目の湯」は鬼首の地域の方が使う公衆浴場的な温泉。

入湯料は500円、露天ありのこじんまりしながらもゆっくりできる温泉です。

神室山からの帰りに是非寄ってみてください。

 

19:30 北京餃子

その後、鬼首から仙台まで戻り、滝ぺい氏と夕食。

私のおすすめのラーメン屋に行こうかとも思いましたが、来年度から仙台に引っ越す滝ぺい氏に仙台市民のソウルフード「北京餃子」に連れて行きました。

 

そこにはフードファイターがいた

晩飯を食べつつ、来シーズンの山行の予定を語ります。

心強い仲間が仙台に来てくれたことで、来シーズンの滝巡り、沢登り、山登りも楽しくなりそうです。

 

最新の記事はこちらから