2024GW丹沢遠征・モロクボ大滝 ~神奈川県・丹沢~

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モロクボ沢

丹沢大山国定公園

神奈川県の北西部、丹沢山地(道志 (どうし) 山地を除く)に設けられた国定公園。1965年(昭和40)指定。面積275.72平方キロメートル。丹沢山地は神奈川県の屋根といわれ、主稜線の高度は1000~1600メートルで、相模 (さがみ) 平野から急に高く屏風のように連なり、早くから青少年向きの山岳登山公園として親しまれてきた。全域が温帯性樹種に覆われているが、標高700~800メートルを境として林相が変わり、それ以上は天然林(ブナ、ミズナラ)、以下の中・低山は人工林(スギ、ヒノキ)が多く、低山の一部に天然林(ヤマボウシ、ブナ)がみられる。古くからシカ、イノシシをはじめニホンザル、ニホンカモシカ、クマがすみ、ことにシカは多くて登山中にもよく見受けられる。主稜線の近くまで急傾斜をなし、沢や滝、岩場が多く、深い渓流も少なくない。塔ヶ岳 (とうがたけ) や大山は古くから山岳信仰の対象とされていた。ことに大山は、長く全国有数の真言修験の道場であったところで、いまも信仰登山者が多く、御師 (おし) 集落が発達し、中腹の阿夫利 (あふり) 神社下 (しも) 社までケーブルカーが通じている。おもな登山コースとして、丹沢表尾根縦走、主脈縦走(塔ヶ岳から蛭 (ひる) ヶ岳へ)、三峰縦走、西丹沢から塔ヶ岳(渓谷探勝と登山)への諸コースが開かれている。これらには登山道をはじめ、山小屋や展望台が、また各沢沿いの平坦 地にはキャンプ場、釣り場が多く設けられている。また西部の稜線と渓谷を連ねて東海自然歩道が通じている。西方の西丹沢では三保ダムの完成に伴って丹沢湖ができ、湖岸は出入りが多くて、快適なドライブが楽しめる。公園内には中川、七沢 (ななさわ) 、広沢寺 (こうたくじ) などの温泉もある。小田急電鉄の伊勢原 (いせはら) 、秦野 (はだの) 、渋沢 (しぶさわ) 、それに本厚木 (ほんあつぎ) 、新松田、JR御殿場 (ごてんば) 線の山北などの諸駅がおもな登山や探勝の基地である。

"丹沢大山国定公園", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2024-08-13)

 

2024年のGW、後半戦が始まった。

前半戦では丹沢の沢を2本登ったが、後半はどうしようか。

当初の予定通り奥多摩の沢も考えたが、せっかく丹沢の沢に行ったのだから後半は丹沢の滝と山に行ってみるか。

丹沢の滝といえば「早戸大滝」だが、この滝はすでに1度訪瀑している。

次に名前が挙がるのは「本棚」だろうか。

本棚までは渓流沿いのしっかりとした登山道があり、あっというまに滝までたどり着いてしまう。

ならば遠回りし、1本滝を見てから本棚に向かおうかと思い選んだ「モロクボ沢大滝」

あまり知られていない滝だが、落差も水量も期待できる滝だ。

 

3日ぶりに仙台から神奈川まで向かう高速道路で夜を明かした。

なぜこの短いスパンで仙台と神奈川を往復しないといけないのか。

神奈川行くなら横浜でも行けよとも思うが、今から向かうは丹沢ヒル地獄。

すべてをあきらめて南下する。

 

行程

 

ログ・YAMAP

モロクボ沢 ~モロクボ沢大滝・本棚~ / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴(ラバー)

水1L・行動食

ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m)

 

モロクボ沢大滝

08:20 東海自然歩道

 

朝には丹沢湖に辿り着きたが、GWだからか、かなりの人がいる。

ウェルキャンプ西丹沢は人が溢れかえっており軽く渋滞ができている。

ウェルキャンプ手前からまず本棚に行こうと思っていたが、あまりの車の数に停められそうにない。

予定変更しモロクボ沢から本棚を目指し、周回コースを取ることにする。

ゲート前で車を停め、モロクボ沢を目指す。

 

09:00 モロクボ沢入渓

 

ゲートを越えしばらく舗装路を歩き橋を渡る。

モロクボ沢が見えてきたので、適当なところで入渓。

水はきれいでヌメリもない。

 

09:20 モロクボ沢大滝

DATA

落差:30m
形状:直瀑
水系:酒匂川水系

 

しばらく河原を歩いていくと「モロクボ沢大滝」が現れた。

端正な滝というよりは流身が太く力強い滝だ。

地質的には火成岩になるだろう。

丹沢は流身が細い端正な滝が多いイメージだったが、モロクボ沢大滝のような滝もあったのかと驚いた。

 

 

天気も快晴。

飛沫が太陽に照らされている。

 

 

モロクボ沢大滝は右岸から高巻いたが、高巻きルートは絶対に間違っていた。

右岸はおそらく合っているいるとは思うが、大きく巻きすぎたような気がする。

斜面を落ちるように下っていたらトラバース用のロープが斜面を横切っていた。

高巻きの精度はいつまでたっても上がらない。

無事沢に戻り小滝を何本か登ってゆく。

 

10:28 脱渓

 

西沢の登山道方面に伸びてゆく緩い尾根を登ってゆくと、実線コースに戻ることができる。

さっきまでの滝前の涼しさが嘘のような灼熱にあえぎながら登る。

 

11:30 西沢

 

斜面を下り西沢に降りてきた。

本棚方面から登ってくる人たちの「こいつ、どっから来たんだ」と言わんばかりの表情に耐えつつ本棚を目指す。

それにしても本当に人が多い。さっきまでの静けさが嘘のような人混みだ。

 

11:33 本棚の滝

DATA

落差:40m
形状:直瀑
水系:酒匂川水系

 

「本棚」、丹沢を代表する滝の一本だ。

落差40m、見事な直瀑である。

西沢の登山道から涼むために立ち寄る人が多く、登山客の憩いの場になっている。

たしかに滝前は飛沫が舞っていてかなり涼しい。

登攀対象にもなっている滝だが、もちろん登らずに次の滝に向かう。

 

11:51 下棚の滝

DATA

落差:25m
形状:直瀑
水系:酒匂川水系

 

本棚から一度本流に戻り、また支流に入る。

次に現れるのが「下棚」だ。

こちらの滝は直瀑ではあるのだが、のっぺりとした岩盤を滑り落ちるように流れる美しい滝だ。

この時間は光の差し込み方で明暗差が酷く、上手く撮ることができなかったのが残念だった。

右岸の岸壁は崩壊が激しいようで、近づくことは叶わなかった。

 

12:31 ウェルキャンプ西丹沢

 

3本の滝を楽しみ、ウェルキャンプ西丹沢に戻ってきた。

ここからは舗装路を歩き、林道終点に戻る。

丹沢の滝の一部しか巡れていないが、少し丹沢の理解度が上がった一日だった。

 

大山阿夫利神社

 

大山阿夫利神社

神奈川県伊勢原 (いせはら) 市大山の山頂に鎮座。本社には大山祇命を祀る。祭神や鎮座する山の形などから山岳信仰から発生した神社と考えられ、古来、修験の聖地として知られる。また、石尊大権現 (せきそんだいごんげん) ともいわれ、大山寺 (たいさんじ) を別当寺としたが、明治の神仏分離で独立した。中世以降武家の尊信を集め、民間にも根強い信仰をもつ。式内社。旧県社。秋季大祭(8月27~29日)に行われる神輿渡御は著名。倭舞 (やまとまい) 、巫子舞 (みこまい) は県の無形民俗文化財。

[亀井正道]

"阿夫利神社", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2024-08-13)

 

まだ時間が余っていたので、すこし車を移動させ大山阿夫利神社まで。

もちろん丹沢大山まではいかずに参拝して帰りましたが、それでもなかなかに歩かされた…。

モロクボ沢より疲れたかもしれない。

 

境内からは市街が一望できる。

平塚の市街だろうか。

 

明日は丹沢最終日、日本百名山のひとつ「丹沢山」を歩く。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

 

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