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八甲田・大岳
以前から5月に岩木山を岩木山神社から登ろうかと計画を立てていたのですが、上旬しか都合が合わず、残雪もかなり残っており、風も強いという…
結局は岩木山から転身し、八甲田の大岳をさくっと登ることになりました。
私は今回で2回目の八甲田大岳。
6年ほど前に一度、大学の部の活動を抜けだし大岳周回をしたのを思い出します。
残雪期の八甲田は初めてなので、また違った青森の顔を見せてくれることに期待し仙台から八甲田へ向かいます。
風が弱まることを祈りながら…
行程
ログ
爆風の八甲田山大岳 / kuzumisawaさんの八甲田山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
・ハードシェル・ソフトシェル
・水1L・行動食
・撮影装備一式
2021年5月8日
9:18 酸ヶ湯公共駐車場
スタートは酸ヶ湯公共駐車場から。
この時点で風が強く、山がざわめいている。
可能なら仙人岱から大岳に登り、毛無岱を経由し周回したいが、それは今後の天候次第か。
9:24 登山口
登山スタート。
先行者は何人かいるようで、雪原に真新しいトレースが作られている。
さっそくブナ林が我々を出迎えてくれた。
青森でブナ林と言えば白神山地がまっさきに挙がるだろうが、八甲田のブナ林も負けてはいない。
アオモリトドマツの先に硫黄岳が見える。
黄砂の影響で少し霞んでしまっているようだ。
八甲田の樹氷は未だ見たことがないので、いつか厳冬期の八甲田にも登りに行きたい。
10:15 仙人岱へ
アオモリトドマツの林間を抜けると仙人岱に続く枝沢が出てきた。
この季節だと完全に雪渓に埋もれてしまっている。
登山道まで雪渓がつながっているか心配だが、とりあえず先に進んでみよう。
雪渓の終点でちょうど登山道に復帰出来た。
仙人岱から流れる雪解け水で沢はかなり増水しているようだ。
轟轟と音を立てながら流れ落ちてゆく。
11:00 仙人岱
標高が上がりかなり風が強くなってきた。
ただ思ったよりも雲は出ておらず、大岳もくっきりと見える。
暴風から身を隠すように一本休憩を取り、大岳の山頂を目指し進んでゆく。
洒落にならないほど風が強い。
仙人岱での強風が比にならないほどの爆風だ。
登れないほどではないが体がもっていかれるので一歩ずつ慎重に進む。
風で煽られたザックのベルトが鞭のようにしなり顔を叩く…
「しんどい」「風!!!!」「イテーッ!!」などの声が八甲田山に響く。
11:24 鏡池
鏡池は少し窪地のようになっているので風が少し弱まる。
ここで小休憩を取り山頂への最後の登りへの気合を入れなおす。
山頂まではあと目と鼻の先だ。
爆風の中を飛ばされないよう堪えつつ登る。
山頂付近はもはや雪など見えない。
荒々しい八甲田の姿に6年前の登山の記憶がよみがえる。
11:32 八甲田大岳山頂
山頂に到着。
やはり山頂は風が強い。
この時、八甲田の山頂駅の風速が25mだったらしいので、山頂は30m弱はあったかもしれない。
風上に体を広げ、空に飛び立とうとしている男が二人…
「クソ長自撮り棒で簡易空撮をしようと踏ん張る男」
20分ほど写真を撮ったり、風と戯れたりし下山。
周回もしようとしたが、風の強さと、毛無岱でヤブの落し穴地獄に嵌りそうだったのでピストンで下山。
雪面を滑るように下山。
雪山登山の楽しみの一つだ。
ここまで下れば風も弱まってきて一安心。
ゆっくり雪渓を下り酸ヶ湯の登山口を目指す。
13:20 酸ヶ湯
一時間半程度で酸ヶ湯に到着。
酸ヶ湯名物の千人風呂で汗を流し、硫黄の匂いを纏わせて一路弘前へ戻る。
弘前観光
翌日は道の駅「白神」の水陸両用バスの津軽ダム運航を楽しむ。
その後、いつもの岩木山「山のホテル」でマタギ飯を堪能。
岩木山を眺めながら仙台に帰ってゆく。
学生の頃に散々遊びつくした津軽半島ですが、何度来ても違った顔を見せてくれる。
今回登れなかった岩木山もあるのでいずれ再訪しなければなりませんね。
松見の滝の上流の黄瀬川の沢登りもしたいですね。
青森の魅力はまだまだ尽きそうにないようです。