大地沢と大地滝 ~宮城県・栗駒山~

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大地沢・大地滝

栗駒山

秋田、岩手、宮城の3県にまたがる火山。標高1626メートル。山名は、宮城県栗原地方の農民が、この山に駒(馬)の形の残雪が現れるのを種まきの目安としたことから生じたと伝えられる。岩手県側では須川岳、秋田県側では大日岳 とよんでいる。外輪山、寄生火山、中央火口丘からなり、中央火口丘の剣岳  はいまも硫気を吐いている。東西奥羽の分水界で、岩手側の磐井 川、宮城側の一迫・二迫・三迫川、秋田側の成瀬・皆瀬川の源流をなす。山腹や山麓には須川温泉など多くの温泉があり、ブナの原生林や高山植物も多く、栗駒国定公園に指定されている。登山ルートは多いが、須川温泉からは約1時間30分で頂上へ達する。

"栗駒山", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-08-07)

百名瀑巡りも終わり、このブログもセカンドシーズン突入。

これからは沢登りと滝巡りを組み合わせた活動が多くなるような気がする。

「滝ヤ、いつの間にか沢ヤ説」はここでも立証されてしまうかもしれない。

 

今回は県内での滝巡り。栗駒山麓に流れる大地沢と大地滝を目指した。

アクセスは少し時間がかかるが、落差50mの滝は県内では滅多にないほどの大迫力。

滝の上流は美しいナメが続き、飽きが来ない渓相だ。

青空の下の沢の美しさは何度見ても心が躍る。

 

YOUTUBE

 

大地滝
 DATA
 落差:50m
 形状:分岐瀑
 水系:北上川水系
 アクセス ★★
 危険度  ★★★
 絶景度  ★★★☆

ヒトコト滝MEMO

栗駒山麓に流れる落差50m、幅広の分岐瀑。
水量も十分、流身も美しい。飛沫の舞う滝壺は苦力満点。
宮城県では珍しいくらいの名瀑だ。
滝の上流はナメが続いており、大地沢の沢登りも一緒に楽しめる。

行程

 

ログ・YAMAP

大地沢遡行 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

装備

ハードシェル・沢靴(ラバー)

水1.5L・行動食

ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m1本 ) ※結局使用せず

撮影装備一式

2022年7月3日 大地沢・大地滝

08:01 世界谷地

スタートは湿原「世界谷地」から。木道を歩き途中までは登山道を使う。

途中から廃道を使用して大地沢にアクセスするのだが、地理院地図の破線が全く廃道とリンクしていない。

廃道はさらに先の広場から繋がっていたようだ。(道迷い防止の為だろうか、ロープが張ってあった)

廃道を見つけるまでGPSを見ながら大地沢を目指す。

 

川原小屋沢の上流に出た。(GPSデータは少々バグっています)

堰堤が続くので巻き降りつつ、廃道を辿り続ける。

ジリジリと太陽が体力を奪ってゆく。

ヤブは深いがカーブミラーがあるので廃道であることは間違いないようだ。

 

09:58 だいちばし

入山から2時間。ようやっと大地沢に辿り着いた。

正直、廃道は人が入っているものだと思っていたが、ほとんど人が使っている気配はなかった。

半袖で来たのは流石にナメすぎたか…。

 

10:20 崩壊地

大地沢下部はほとんどゴーロ歩き。

この崩壊地も岩手宮城内陸地震の影響だろうか。

 

谷が狭まり水の流れが速くなってきた。

狭隘な谷の奥には滝の横顔が見えた。

あれが大地滝だろうか。

 

10:50 大地滝

DATA
落差:45m
形状:分岐瀑
水系:北上川水系

大地森に流れる大地沢。そして大地沢に落ちる大地滝

下段は流身左から登り滝前まで。滝壺から見えるのは大体30mくらいだろうか。

水量は多く、谷に陽が差し込むと飛沫が光り輝いて見える。

広がる流身の軌跡が美しい。

 

11:30 大地滝高巻

撮影を終え、大地滝を巻き上流へ。

右岸の傾斜が緩いポイントを巻いてゆく。

少々ザレ場と灌木を使って登る危ない区間もあるが無事尾根まで。

尾根からはすぐ沢に戻れた。

 

上流はナメ天国。6mの小滝が1本あるが、流身右から簡単に越えられる。

淵は泳ぎ、ナメは歩く。久しぶりの沢登りでここまでの当たり沢を引けたのは本当にありがたい。

沢を楽しみながら上流へ詰めてゆく。

 

13:45 登山道復帰

登山道が大地沢と交わる地点で遡行終了。

あとは登山道を歩き世界谷地まで戻ってゆく。

 

14:35 世界谷地

登山道を一時間ほど歩き世界谷地まで戻ってきた。

滝と沢を十二分に堪能できる大地沢。

2022年の沢登りの復帰戦には贅沢すぎる沢だった。

ポムチムさん、お誘いありがとうございました。

 

訪瀑MAP
今まで訪れた滝の一覧はGoogleMapでまとめております

 

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